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2017年09月30日05:08

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昨日に引き続き、(再)衆議院解散は憲法違反・下

■総選挙、三つどもえの構図に 問われる安倍政治5年
(朝日新聞デジタル - 09月29日 05:16)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4788645

昨日のブログで、衆議院を解散して良いのは、第69条、つまり、不信任決議がなされたときだけであり、そうでもないのに、一方的に解散するのは憲法違反である、ということを主に日本語の解釈の面から述べた。

憲法の条文上どうなっていようとも、結果的に政治がうまくいく仕組みのほうが良い・・という考え方もあろう。
私は司法試験を目指していたころ、「試験では多数説に合わせた方が合格しやすい。でも、いくら自分をだまそうとしても、69条を読む限り、不信任決議を出された時しか解散できないように思える。どうしよう」と思い、説得力ある理由を必死に探した。
そうしたら、佐藤功という人が書いた憲法に、大体次のようなことが書いてあった。
「思うに、衆議院は解散すべき時に解散しないことが問題なのであり、解散して選挙で民意が問われることは、むしろ歓迎すべきことである」
とあった。なるほど、と思い、どうにか自分を納得させて多数説、つまり、不信任決議がなくても内閣は衆議院を解散できる、という説をとることにした。

司法試験をあきらめ、試験と関係なく、「どうしたらみんなが幸せになるか、どうしたら官僚の横暴を止めることができるか」という観点からもう一度憲法を見つめ直した。
結果、やはり、「衆議院を解散して良いのは、不信任決議がなされたときだけ」としたほうが良いと考えるにいたった。

1 国会と政府の力のバランス
「解散して民意を問う」と美しく言うが、衆議院議員からすれば一回クビになるということである。「あの人だけは大丈夫」と思っていた議員が落ちることもある。大変な労力と金をかけて選挙を戦う。
国会と内閣と裁判所はさまざまな形で力を及ぼしあい、「抑制と均衡」を図っているというのが、中学の社会科の教科書による説明だ。
が、選挙によって選ばれた国会の議員たちと、直接は選挙で選ばれていない内閣の大臣たちの力関係で、内閣がいつでも好きな時に衆議院議員をくびにできるというのは、内閣が強くなりすぎるのではないか。
不信任決議がなされた時のみ、「だったら相打ちだあ」と解散するというだけにした方が、バランスがとれるのではないか。

2 与野党のバランス
実際の政治を見て痛感するが、内閣が与党に一番有利なタイミングを見計らって解散の時期を決めることができるということが、特に衆議院の選挙戦において与党、もっと言えば自民党を有利にしてきた。
ここ20年くらいで言うと、参議院(解散がなく、選挙がいつあるか決まっている)では時々野党が勝つ。 (註 この文章は2007年9月に書いたものであり、その後のことは書かれてていない。)
参議院自民党敗北例
1989年社会党土井たか子マドンナ旋風
1995年新進党が自民に勝つ
1998年自民党惨敗、橋本総理退陣
2007年民主党が参議院で第一党に

ところが衆議院で自民がまともに負けたのは1回だけ。
1993年、野党が出した不信任決議案に自民党からも小沢一郎軍団(後の新生党)と武村正義軍団(後の新党さきがけ)が謀反を起こして賛成し、不信任決議成立、予測もしなかった時期にいきなり解散となった後の選挙だけである。

内閣側から都合が良い時期を選んで解散するというのはこれくらい与党に有利なのだ。
以下実例。
1986年 中曽根総理は「衆議院解散は絶対にしない」「私がうそをつく顔に見えますか」と散々言って油断させた直後の選挙では自民党が歴史的大勝。
1996年 上述1995年新進党が参議院選挙で勝ち勢いに乗ったが、いくら求めても解散はせず、1996年秋に民主党ができたちょっと後に解散。新進党と民主党で「自民が嫌いだけど保守」という層の票が分かれ、漁夫の利を得る形で自民党が勝った。
2000年 上記1998年の参議院選挙で与野党逆転。次に衆議院選挙をやれば政権交代かと思われたが、そういう時には解散をしない。自由党と公明党を与党側に引き抜いて1999年盗聴法やら国民葬背番号制などの悪法を成立させ、なおも解散せず粘り、2000年小渕総理が国会中に死に、少しは同情したくなるタイミングで解散、しかも小渕総理の誕生日を投票日にし、小渕総理の娘を呼んで立候補させるという小細工を総動員した。実は得票数では与野党逆転、言い換えると小選挙区制がなければここで政権交代していた。その意味で自民が負けたとも言えるが、一応さまざまな小細工で政権交代まではいかず、やはり解散のタイミングを選べるというものの有利さを見せる結果となった。

3 衆議院議員がそわそわする
いつ解散総選挙があるかわからないということが、議員の本来の仕事の妨げになっている。
彼らは政治こそが仕事のはずである。しかし、彼らは政治のことよりも次の選挙で当選することに頭がいきすぎている。
もちろん、当選しなければ政治もできなくなるので選挙もおろそかにはできないが、問題はどちらが手段でどちらが目的か、ということだ。選挙に夢中で政治のことなど考えていられないというのでは本末転倒だろう。(註)
解散は不信任決議がなされたときだけ、ということにすれば、いつ選挙があるか予測できる。選挙前半年くらいはどうしても選挙中心になるだろうが、それ以外の時は少しは政治にも打ち込める。

以上の理由により、日本語の解釈としても、結果的に政治をよくするためにも、衆議院解散は不信任決議成立のときだけとした方が良い。

なお、塩浜政権樹立の際は憲法を改正し、内閣からではなく、国民から「衆議院解散請求」ができるようにしたい。「解散して民意を問う」時期は民意が決めるのである。

註 よく聞かれるが「塩浜はなぜ立候補しないのか」という問いへの答えがここともつながる。
私では選挙に勝てない。
いろいろな政治家と接し、彼らが「とにかく当選したい」という思いの強さには圧倒される。
国民・住民にとっては不幸なことだが、「選挙で勝ち、議員になることそのものが目的」という人間は「政治を変えるのが目的で、選挙で勝ち、議員になるというのはあくまで手段」という人間より選挙そのものには強いのである。
「勝つ」のが目的の人間は勝つためには何でもやる。勝つのが手段で、目的は別にあり、「必ずしも勝てば良いというものではない」という人間は、ギリギリの勝負では不利である。

オタクのコーナー
私は女性のうなじが好きである。うなじなら幼女から熟女まで好きである。
アイドルの撮影会でいつもうなじをリクエストするのはどうも私だけである。その割に私のリクエストでアイドルが髪をかきあげ、うなじを見せると、他の人もうなじをバシャバシャ結構撮影している。これはどういうことか推理した。
推理1 他の人もうなじが好きだが言い出せない
推理2 アイドルはたくさんいるカメラマンに順に視線を送る。自分に視線が来た人がポーズも要求できるというルールである。ところが、うなじを写すときは顔が見えない。よって自分に視線がせっかく来たときは視線を含めた顔を写し、うなじは他の人がリクエストしたときに便乗したほうが得である
推理3 笑顔を撮りたい、胸を撮りたいなどの自分の願望は意識しており、リクエストもするが、うなじの良さは普段意識認識しておらず、リクエストしない。しかし、他の人がリクエストしているのを見ると、結構いいので便乗して撮っておく。
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