独り言

時代としてはまさしく映画オールウェイズの頃、子供ができなかった両親は実母を亡くしたばかりの生後半年にも満たない私を養子に迎えてくれた。その母の母つまりは祖母がその時母に言った言葉は私が大人になってから聞いたものだけど、さすが筋が通った明治女性と思ったよ。他人様の子供を預かった以上幸せに育てる責任があるのだから、自分の子供はつくるなという内容。自分の孫は欲しいに決まっているのにね、それより預かった命に責任を果たせだもん、脱帽だよ。

私が結婚して１号を産んだ時、１号を抱っこしていた母が呟くように言った言葉は、これからは、女としてではなく母として生きていかないかんよみたいな内容で、
自分のお腹を痛めていない私をこれでもか！という愛情で育ててくれた母の言葉だから心に沁みた言葉だったんだ。

何を時代錯誤な事を！と思う人の方が多いんやろうけど今だからこそ、こんな言葉が重く響くよ。
生き方は本人の自由じゃん
だけどさ、結婚したら夫として、妻として親になったら親としてって部分が当然出てくるわけで、夫婦は大人同士だから好きにしたらいい。だけど、一人では生きていけない子供はどうするん一人の人間の命だよ。尊くて重くて何より守らんといかんものだよ。

最近また、悲しい事件が多いから…
祖母や母の言葉が思い出されるんよね。