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2017年04月16日17:25

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◆共謀罪の本質とは何か・・・とある日記の記事に思う。 QT:官邸「暴走」と「共謀罪」 本質突く報道で人々の注意喚起を 中島京子さん

●【共謀罪の本質とは何か・・・とある日記の記事に思う。 QT:官邸「暴走」と「共謀罪」 本質突く報道で人々の注意喚起を 中島京子さん 】
 
Kさんが貴重な記事を掲載された。それへの所感。
(出典は全体公開ではあるがインターネット公開ではないので、
ユーザーさんは名はKさんとブラインドします。)

「官邸「暴走」と「共謀罪」 本質突く報道で人々の注意喚起を 中島京子さん
kさんの日記
2017年04月15日08:20」
*−−−−−引用開始−−−−−−*

官邸「暴走」と「共謀罪」 本質突く報道で人々の注意喚起を 中島京子さん
2017年04月15日08:20 全体に公開 28 view

 素晴らしい、共謀罪とこの政権の問題をきちんと整理された発言であり、記事である、是非拡散し多くの人々に読んでいただきたいと思います。

>(わたしの紙面批評)官邸「暴走」と「共謀罪」 本質突く報道で人々の注意喚起を 中島京子さん
 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案が、6日審議入りした。一夜明けて7日の朝刊は、「『共謀罪』攻防 衆院審議入り」が1面トップの扱いになった。2面、4面、社説、1社面で「共謀罪」関連の記事が掲載された。中でも強くうなずかされたのは、社説「『共謀罪』審議 政権の体質が見える」の指摘だった。
 「多くの国民が危惧をおぼえるのは、法案自体がかかえる問題に加え、白を黒と言いくるめる政権、そして捜査や治安のためと称し、違法・脱法行為をくり返してきた捜査当局に対する根深い不信があるからだ」
 内心の自由を脅かす「共謀罪」は、そもそも違憲の可能性もある問題法案だが、さらに、「白を黒と言いくるめる政権」が、ゴリ押ししているところに、今回の国会提出の異常さがある。
 その意味では、直接「共謀罪」だけを扱う記事ではない、9日2面、長谷部恭男早稲田大学教授と杉田敦法政大学教授の「考×論」も参考になった。「首相官邸『暴走』の底流」を論じ、森友学園問題に関連した閣議決定の乱発、公文書の保管の問題、教育勅語の扱い方、沖縄基地問題への対応など、民主主義を軽視した官邸の「暴走」の一連の流れの先に、「共謀罪審議入り」があると指摘した。2017年の「共謀罪」の本質を突いている。
 今国会が始動して以来、記事も多く、丁寧にその問題点が指摘されていた。とはいえ、2月21日の朝刊の「『テロ等準備罪』本社世論調査」で、法案に賛成が44%、反対が25%とあったのは、記事の趣旨が読者に届いていないのではと心配させられる数字だ。「共謀罪」に賛成か反対かを問うものだったら、数字は違ったのだろうか。
 3月21日に、政府が組織的犯罪処罰法改正案を閣議決定したのを受け、22日朝刊1面では、朝日新聞が「テロ等準備罪」ではなく「共謀罪」の表現を使う理由を明示した。これは、法案の本質を明確にするもので、論調が鮮明になった。ただ、「テロを取り締まる法律を作っている」と信じ込んで賛成している人が44%のうち何割いるのかも知りたいところだし、この数字が変化しているのか、ぜひ追っていただきたいと思う。紙面によって、読者の理解が深まれば、当然、変化するはずの数字だからだ。
 22日1社面の、岐阜県警大垣署が市民の情報を本人の知らぬ間に収集し、電力会社の子会社に情報として提供していたという実例には驚いた。風力発電施設建設予定地で、自然破壊や健康被害を懸念する住民の勉強会が始まったことを問題視した警察が、住民らの個人情報を調べていたという。しかし、記事中で取材を受けた女性は勉強会とは無関係で、風力発電のこともほとんど知らなかった。以前に反原発の運動に加わったことを調べられ、勉強会の住民と「つながるとやっかい」などと実名を挙げられた揚げ句、病歴まで伝えられていたという。大分県警別府署がこっそり隠しカメラを設置していた問題と併せて、「共謀罪」を先取りしたような捜査機関の手法に戦慄(せんりつ)させられた。恣意(しい)的な権力行使の実例は、問題点をイメージしやすい。
 刑事法の大原則を変え、市民生活を監視社会にしてしまいかねない法律の審議は見逃せない。しかし現在、果たしてどこまで一般の人々の注意を喚起できているのか不安は残る。
 権力の濫用(らんよう)を監視することが新聞の役割である以上、世論を喚起し、無理筋の強行採決をさせない圧力になってほしい。12日、「介護保険法改正案」が強行採決となった。それが「森友学園問題」を質問したから、という理由だったことは、先に指摘した政府の「暴走」の凄(すさ)まじい一例だった。「共謀罪」もこの手法で採決かと思うと恐ろしい。これはぜひ1面で報道してほしかった。「共謀罪」審議記事は、その重要さが伝わる紙面構成を期待したい。
 (記事は東京本社発行の最終版)
     *
 なかじまきょうこ 作家 1964年生まれ。出版社勤務、フリーライターを経て作家に。2010年、「小さいおうち」で第143回直木賞。



「共謀罪」審議日程に余裕なし
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4528536


*−−−−−引用終了−−−−−−*




中島京子氏のご指摘は、私リーフなりに捨象すれば、

1.「・・・捜査当局に対する根深い不信があるからだ」 までが、

【ファシズム批判】の視点。

2.「内心の自由を脅かす「共謀罪」は、そもそも違憲の可能性もある問題法案だが、」
が、【内心の自由】擁護の視点。

3.「・・・2017年の「共謀罪」の本質を突いている。 」
までが、【ファシズム批判】の視点。

4.「・・・変化するはずの数字だからだ。 」までが
共謀罪に対する【国民の理解度】の視点。

5.「・・・一般の人々の注意を喚起できているのか不安は残る。 」
までが、【ファシズムの視点(秘密警察、政治警察という具体化したレベルではありますが)】

6.「・・・共謀罪」審議記事は、その重要さが伝わる紙面構成を期待したい。 」までが、
【言論機関】への期待の視点。

総括すると、



・ファシズム批判・・・・「ファシズム か democracyか」の構図

・内心の自由・・・  「基本的人権を守る か 毀損されるか」の構図

・言論機関への期待・・・「権力 対 言論」の構図

こうなると思うのです。


これ、さらに捨象すると、

【人民の自然権を守るために人民が国家を作った】という近代社会契約の【国家】の約束定義という出発点にたてば、

【共謀罪】が上か 【表現の自由、言論の自由】が上か

という問題に凝縮されると思います。 


似た構図に

【公共の福祉】 が上か 【基本的人権】が上か というのがあり、

これと表裏一体をなしていると思います。

なぜ、【内心の自由】を罰する という視点を選択して、
【表現の自由】【言論の自由】を罰するという視点を選択しないのか

その理由は、

【共謀罪】VS 【内心の自由】という構図にして

【共謀罪】 VS 【表現の自由】【言論の自由】 という構図にしないほうが、

内心は心の中の問題だから、公共の福祉などという外界によってバッティングの影響がないから、すんなりと、無条件に見えない心の中を処罰するなんて、なんて恐ろしい!という共謀罪の悪さをイメージしやすいという意味合いがあるのじゃないかと思うのです。


しかし、本当は、共謀罪は、
【表現の自由、言論の自由を認めない】という法律です。

共謀罪が上か、表現の自由、言論の自由が上か、という問題であり、
表現の自由を認めないのか、言論の自由を認めないのか、という、積極的に外の世界に働きかける人間の表現の自由、言論の自由の問題です。

そして、共謀罪は、その自由を認めない!という法律です。
表現の自由、言論の自由を認めないというのが、共謀罪です。

これ、
「共謀罪が上か、表現の自由、言論の自由が上か」
「表現の自由を認めないのか。言論の自由を認めないのか」
というこのスコープで議論するほうが、国民ははるかに、
共謀罪の凶暴さを受け入れるかどうか、自己認識しやすいと思うのです。



【内心の自由】を罰する罰しないという問題意識では、内心を発露しない限り問題ないわけです。

計画という形で発露するか、
計画という形で発露したと、当局が曲解して取り締まるか、
という問題であって
言わざる聞かざるの江戸時代の人間になれば、お上につるし上げられなくて済むという解釈をする人が多いと思います。

そして、表現の自由、言論の自由を論じるとき、必ず、公共の福祉で制限されるという発想が国民を洗脳している。これを打破する学者なり、評論家なり、滅多にいない。いることはいますが、少なくとも現代の言論界では、活字やテレビには出てこない。

答えからいえば、制限されない。憲法でいう言論の自由とか、表現の自由というのは、決して、義務や(普通の)権利の問題ではなく、生まれながらにして無条件にすべての人間にある自然権たる基本的人権であって、無条件です。これが、日本国人民にはわからない。自由は制限されるとか、自由は義務を伴うとか、自由は責任を伴うとか言い出す、そう教える。

言論の自由とか表現の自由というのは、「権力 対 言論」「権力 対 表現」という構図の上で成り立つものであって、強大な国家権力に対して、金、マンパワー、権力というプロレスラーのようなものを相手に、非力な人民が、個人個人が、対等に戦えるわけがない。相手は武器もあれば、警察権力、暴力装置まであり、牢屋を持ち、手錠を持ち、刑事をもち、無尽蔵に裁判できるすべてを持っている、時間もある。それに対して、人民は、言論しかない。

だから、権力に対して、無条件に言論は自由でなけれなならない。権力に対して無条件に表現は自由でなければならない。この自由というのは、責任などとらされないということ。

ですから、黙秘権という表現の自由で見れば納得しやすいと思うのですが、どんな人民の凶悪な犯罪者でも、絶対に拷問で口を割らせてはならない、黙秘の権利を人民は持つ。何の義務もない。権力 対 表現 の典型的な例だと思います。

公共の福祉で、制限されるように受け取られるところがあるのは、低級な私有財産権のような、生まれながらにして、すべての裸の人間が平等に持っていないようなものに対して、ここの道路を市民生活の利便性のために拡張したいとかいうときに、提供してもらい、その代り補償してもらうような場合。高級な自然権たる基本的人権ではない。高級な自然権たるすべての人が生まれながらにして持っている【基本的人権】は、絶対に、公共の福祉なんかで制限されない。権利であって、義務などない。



「権力 対 言論」という構図の上で、言論の自由は成り立つ。
だから、権力に迎合するようなものは、言論ではない。

上の中島氏の最後の視点、【言論機関】への期待の視点は、「権力 対 言論」という構図の上で、言論を行使しろという命令でなければならず、言論を行使しないなら、そんなものは言論機関に値しない、という厳しい指摘が、個人的にはほしいところです。

そして、ぜひとも、共謀罪は、「言論の自由を認めない。」「表現の自由を認めない。」という法律であることを、日本国人民に、敷衍する必要があると思うのです。

自民党は、ファシズム政党ですから、ファシズムは、言語を破壊しますから、言葉の上でしか成り立たない詭弁を言い出す。

「憲法に反しない教育勅語」
https://goo.gl/PRJ3Xd
とか

「9条に反しない集団的自衛権」
https://goo.gl/PRJ3Xd

とか


仮象問題。言葉の上でしか成り立たない。言葉に対応する実体がない。こうした詭弁に、仮象問題に惑わされることなく、日本人民は、きっぱりと、言論の自由、表現の自由の本当の意味を知って、共謀罪を封殺する世論を持つ必要があると思います。

(了)


【関連日記】
共謀罪まとめ
2017年04月19日08:17
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1959904307&owner_id=38378433


【関連情報】
LINEのグループで「既読スルー」しただけでも「共謀罪」が成立する可能性があると指摘を海渡雄一弁護士はされている。

※「既読スルー」だけでも共謀罪は成立する!? 日本に迫る監視+密告社会の恐怖!海渡雄一弁護士インタビュー 2017.2.18
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365265

(https://www.youtube.com/watch?v=hkGHucGnuRo&feature=youtu.be)


テロ等準備罪、またの名は共謀罪について

(https://www.youtube.com/watch?v=ZyRpD3d-NCs)
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