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2016年11月23日18:26

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フラフラ日記327「本気ですか?&奉灯句入選発表」

二宮金次郎像に「歩きスマホ」「虐待」のクレームは的外れ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=4307205

「薪を背負ってるのがいけないんですか?」
「それは問題ない」
「じゃあ歩きながら本を読むのがダメだと?」
「それも問題ない」
「じゃあいったい何がいけないんですか?」
「読んでる本がエロ本というのはまずい!!」

平成28年度朴野竜王神社奉灯句の入選発表です。
ご参加いただいたマイミクの皆様ありがとうございます。
入選された皆様おめでとうございます。
残念ながら賞品の出る3傑の入選はありませんでした。
また来年もよろしくお願いします。

入選 やすなりさん 地句1 人句1 佳作3
    ステラ2さん 佳作4
    象       天句1 地句3 人句1 佳作2
 




[平成28年龍王神社奉灯句]
阿波岐八雲選 龍王神社奉灯句保存会
俳句
「木の実」


1 木の実落つ表参道掃き清む 新田博堂
2 葺き替えの屋根の光へ木の実跳ね 新田博堂
3 佳 落ちてまた風にさらさる木の実かな 岩沙岳水
4 拾う子の手早き姿木の実かな 岩沙岳水
5 昔日は遠き昨日よ木の実食む 西田一象
6 地 ボンネット叩いてにわか木の実雨 西田一象
7 風吹けば社の屋根に木の実降る 谷崎正助
8 木の実煎るしゃもじ持つ手と子供衆と 谷崎正助
9 静寂の夜をコトリと木の実落つ 亀島梨花女
10 栗の枝揺れて下には子猿たち 亀島梨花女
11 芝居待つ馬場の椎の実旨かりき 西浦冨夫
12 乏しき頃の椎の実の味忘れ得ず 西浦冨夫
13 佳 木の実落つ音の高さや日暮れ道 西浦和代
14 足裏に命の音や木の実裂く 西浦和代
15 本年は木という木には木の実つけ 谷崎和子
16 幼な頃木の実拾いし里山へ 谷崎和子
17 木の実落つ音不思議かな稚児のかお へのへのもへじ
18 手のひらに団栗の笑みこぼれいる 湯浅ひろし(請ノ谷)
19 佳 見せてやる老爺の作る木の実独楽 湯浅ひろし(請ノ谷)
20 木の実落つ見上げるほどの句碑の下 吉田敏子
21 人 散らばりて木の実拾いし社かな 吉田敏子
22 暖冬や枝葉で木の実年を越す 井上白頭
23 若気かな木の実オカズに夜を越す 井上白頭
24 子らが踏みし木の実の中に靴ひとつ ステラ2(大阪)
25 天 参道の杖の先々木の実あり 藤本絹代
26 児等の前木の実隠してどっちかな 福田美恵子
27 夕暮れに木の実ひとつの落ちる音 福田美恵子
28 佳 息子の半ズボンから落つ木の実独楽 やすなり(鹿児島)
29 佳 何気なく木の実拾いて郷偲ぶ やすなり(鹿児島)
30 山登りふと見上げれば木の実かな 湯城豊勝(延野)
31 木の実熟れ人間ケモノどちら先 湯城豊勝(延野)
32 木の実食べ太ったシシを人が食う 福永小太り一茶
33 木の実食うけものたちにもこのみあり 福永小太り一茶
34 佳 木の実降る豊かな森に暮らす夢 福永アブラマ・ミレー
35 木の実食べ鋭気が戻るこの身かな 福永アブラマ・ミレー
36 木の実落つ郷中平穏朝神楽 藤本正樹
37 木の実ポン神輿しずしず神幸祭 藤本正樹
38 木の実ふみしばれる道を墓参り にゃご(埼玉)
39 木の実ふみ車いすの母笑顔 にゃご(埼玉)
40 木の実5こ手にいっぱいのプレゼント 純子(徳島)
41 木の実踏み足裏からも季節知り 純子(徳島)
42 農耕の民や木の実に弾む声 友子(徳島)
43 木工展木の実アートの木の実達 友子(徳島)
44 飛び石の窪み木の実のすみかなり 長子(徳島)
45 木の実落つ石に弾んで新天地 長子(徳島)
46 エゾリスの頬っぺいっぱい木の実かな デフレおじさん(徳島)
47 庭掃除木の実残せば小鳥来る デフレおじさん(徳島)

   加章 「木の実埋むる明日たのむ身にあらねども」 阿波岐八雲


俳句
「歳暮(お歳暮)」
1 お歳暮共に八十路の友同志 新田博堂
2 お歳暮の商品コーナー迷う妻 岩沙岳水
3 お歳暮のコーナーにぎわう暮れの街 岩沙岳水
4 人 土くれが熨斗の代わりと野の歳暮 西田一象
5 地 義理不義理間(あわい)を生きて歳暮かな 西田一象
6 お歳暮やモールある街なつかしむ 谷崎正助
7 お歳暮を届けるおいしさ酒二本 谷崎正助
8 天 お歳暮の心配もせず老いの部屋 亀島梨花女
9 佳 役立たずの卒寿に歳暮届く朝 亀島梨花女
10 お歳暮贈り贈られ真心を 谷崎和子
11 お歳暮何にしようか迷う品 谷崎和子
12 お歳暮に一年の礼こめ送る 福永小太り一茶
13 お歳暮の宅配の数減る田舎 福永小太り一茶
14 佳 顔見えぬ宅急便の歳暮かな 藤本絹代
15 佳 嬉しくも煩わしくも歳暮かな 西浦和代
16 佳 宅配の人が名を呼ぶ歳暮かな 西浦和代
17 佳 大根が肉に替わって歳暮かな へのへのもへじ
18 鮭うれし北の国より歳暮有り へのへのもへじ
19 早々と思いがけない歳暮くる 湯浅ひろし(請ノ谷)
20 賀びも一緒に詰めしお歳暮 湯浅ひろし(請ノ谷)
21 お歳暮今年も柚子酢送りけり 藤本正樹
22 お歳暮行く年早くなる齢 藤本正樹
23 お歳暮神無月では早すぎる 湯城豊勝(延野)
24 お歳暮贈る人さていかほどか 湯城豊勝(延野)
25 指折りてお歳暮贈る人思う 福田美恵子
26 かけ足でお歳暮届く宅急便 福田美恵子
27 お歳暮の心は重し品軽し やすなり(鹿児島)
28 失礼も会わずに送る歳暮かな やすなり(鹿児島)
29 遠い地の人思いつつ歳暮選る 西浦冨夫
30 買えば有る互いに歳暮止め合わす 西浦冨夫
31 お歳暮が年に一度の親孝行 福永アブラマ・ミレー
32 お歳暮の真の中身は感謝心 福永アブラマ・ミレー
33 折り込みの歳暮の文字で時を知り ステラ2(大阪)
34 童顔をお歳暮姓でなつかしむ 井上白頭
35 このカラダお歳暮なのと言ってみろ 井上白頭
36 佳 「歳暮です」と孫を抱かせる若夫婦 純子(徳島)
37 長年の歳暮のつき合い好み知る 純子(徳島)
38 お歳暮や「人」と「人間」ややこしい 友子(徳島)
39 新町のにぎわい懐かし歳暮時 デフレおじさん(徳島)

加章 「遠くより留守に来ていし歳暮客」 阿波岐八雲

冠句
「ちょっと待て!」

1 ちょっと待て天下のわしに何の用 新田博堂
2 ちょっと待てさすが刑事だ勘の冴え 新田博堂
3 ちょっと待て五輪会場見直し案 岩沙岳水
4 ちょっと待て豊洲市場のオープン日 岩沙岳水
5 地 ちょっと待てなんで裸足で雨の中 西田一象
6 ちょっと待て隣り部屋から怖い人 西田一象
7 佳 ちょっと待て節目の見えぬお正月 谷崎正助
8 ちょっと待て横暴極まる会運び 谷崎正助
9 ちょっと待て振り込む前の再確認 福田美恵子
10 ちょっと待て東尋坊のその一歩 福田美恵子
11 人 ちょっと待て閉まる電車のドアに言い やすなり(鹿児島)
12 ちょっと待て半額シールまであと5分 やすなり(鹿児島)
13 佳 ちょっと待て5時をまわれば安くなる ステラ2(大阪)
14 ちょっと待てオレオレほんとに孫の声? ステラ2(大阪)
15 ちょっと待ておかしくないかその電話 福田照行
16 ちょっと待て出かける前の火の始末 福田照行
17 ちょっと待て優しすぎるよ詐欺師かも 西浦和代
18 ちょっと待て今の会釈は誰だった 西浦和代
19 ちょっと待てその大福は毒入りじゃ へのへのもへじ
20 ちょっと待てそのやさしさが命取り へのへのもへじ
21 ちょっと待て出来すぎているその話 湯浅ひろし(請ノ谷)
22 佳 ちょっと待て良いアイディアがきっと出る 湯浅ひろし(請ノ谷)
23 ちょっと待てトランプ政治大博打 福永小太り一茶
24 ちょっと待て遺産相続済ませたか 福永小太り一茶
25 ちょっと待て免許返上と後悔と 中原きみ子
26 ちょっと待て縁先で指すへぼ将棋 藤本正樹
27 ちょっと待て豊洲市場に小池知事 藤本正樹
28 ちょっと待てあとからあとへ用たのむ 谷崎和子
29 ちょっと待ていつも私の口癖だ 谷崎和子
30 ちょっと待て開くの怖いこのメール 湯城豊勝(延野)
31 佳 ちょっと待て投稿までに推敲を 湯城豊勝(延野)
32 ちょっと待て田舎暮らしは六十路から 福永アブラマ・ミレー
33 ちょっと待て孫に菓子やるジジとババ 福永アブラマ・ミレー
34 ちょっと待て急いたら事を仕損じる 亀島梨花女
35 佳 ちょっと待てあんた好みの奴が来る 亀島梨花女
36 ちょっと待て昨夜のおかず何だっけ 藤本治子
37 ちょっと待てルール違反はいけないよ 藤本治子
38 ちょっと待てオーマイゴッド、トランプ? ひょうひゃく(千葉)
39 佳 ちょっと待て何しにここまで来たのやら 井上白頭
40 ちょっと待て見てェよその胸そのオシリ 井上白頭
41 ちょっと待てこれより地獄引き返せ 純子(徳島)
42 ちょっと待てそのひと口が太るもと 純子(徳島)
43 ちょっと待て人の年金ギャンブルか デフレおじさん(徳島)
44 天 ちょっと待て足が戻らぬにわか雨 青木サツキ(馬路)
45 ちょっと待て夫(わし)より先に逝かんでな 青木サツキ(馬路)

加章 「ちょっと待て又も真田の六文銭」 阿波岐八雲

冠句
「大笑い」
1 大笑いここらで会もお開きに 西田一象
2 佳 大笑いふっと体が軽くなる 西田一象
3 大笑い焚火囲んだ村出役 新田博堂
4 大笑い孫の仕草に家族中 新田博堂
5 大笑い仲間が寄った忘年会 岩沙岳水
6 大笑い腹をかかえるおやじさん 岩沙岳水
7 佳 大笑い手の中にある捜しもの 谷崎正助
8 大笑いさがす眼鏡は額上 谷崎正助
9 大笑い子犬と孫の大相撲 亀島梨花女
10 大笑いがぷりと噛んだ渋い柿 亀島梨花女
11 大笑い長寿をめざす第一歩 福田美恵子
12 大笑い人を巻き込み渦の輪に 福田美恵子
13 大笑いストレス無くす健康法 やすなり(鹿児島)
14 地 大笑いかと思いきや泣き上戸 やすなり(鹿児島)
15 天 大笑い犬の屁妻の屁夫の屁 へのへのもへじ
16 大笑い声もかすれる笑い講 中原きみ子
17 大笑い薬を超える効果あり 中原きみ子
18 大笑いあの人がまあ芸達者 湯浅ひろし(請ノ谷)
19 大笑いしたのでストレス底抜けた 湯浅ひろし(請ノ谷)
20 大笑い甥八人にお年玉 井上白頭
21 大笑い寒空夜伽で腰痛め 井上白頭
22 大笑いできる環境少ないな ひょうひゃく
23 佳 大笑い抱える腹が重すぎる 福永小太り一茶
24 大笑い口の中見え笑われた 福永小太り一茶
25 大笑い物忘れした自慢会 西浦和代
26 人 大笑いした茶の間今虫を聞く 西浦和代
27 大笑いせりふ忘れた村芝居 藤本正樹
28 大笑い芸達者いて忘年会 藤本正樹
29 大笑い涙ふきふき腹かかえ 谷崎和子
30 大笑い年に一度は吉本へ 谷崎和子
31 大笑い婿の前でもしてみたい ステラ2(大阪)
32 佳 大笑い最後にしたのはいつの事 ステラ2(大阪)
33 大笑い帽子についたその値札 福田照行
34 佳 大笑い子々孫々へ継ぐ家訓 福田照行
35 大笑いすればするほど間抜け顔 純子(徳島)
36 大笑い一年分のワクチンを 長子(徳島)
37 大笑い失敗自慢の高齢者 長子(徳島)
38 大笑い探すアタマに老眼鏡 デフレおじさん(徳島)
39 大笑いこれ健康の極意なり 湯城豊勝(延野)
40 大笑い昂じてさらに高笑い 湯城豊勝(延野)
41 佳 大笑い笑えるうちに笑っとけ 福永アブラマ・ミレー
42 大笑い美女と乙女は無縁ごと 福永アブラマ・ミレー
43 大笑い赤ちゃん泣かすはめになり 青木サツキ(馬路)
44 大笑いおへそぴょこぴょこ踊り出す 青木サツキ(馬路)

加章 「大笑いまた神風を頼む気か」 阿波岐八雲

文句付け
「すっきりします」

1 その方が 新田博堂
2 出直し解散 新田博堂
3 妙薬 藤本正樹
4 天 間伐 藤本正樹
5 借金ゼロ 岩沙岳水
6 下剤を飲んだ腹 岩沙岳水
7 圃場整備 西田一象
8 小数点の切り捨て 西田一象
9 あきらめが肝心 谷崎正助
10 佳 みぞ上げ 谷崎正助
11 雨上がりの大洗濯 亀島梨花女
12 一抜けた受験 亀島梨花女
13 美容室 福田美恵子
14 自分と同じ考えや悩みを持った人をネットで見つけて ひょうひゃく(千葉)
15 地 断捨離 中原きみ子・福田美恵子
16 欲は封印 中原きみ子
17 手術 湯浅ひろし(請ノ谷)
18 佳 離縁 湯浅ひろし(請ノ谷)
19 除草剤散布 井上白頭
20 嫁の小言 井上白頭
21 終活 福田照行
22 床屋 福田照行
23 佳 花粉無し 純子(徳島)
24 便秘解消 純子(徳島)
25 住宅ローン完済 やすなり(鹿児島)
26 泥沼調停後の離婚成立 やすなり(鹿児島)
27 贅肉そいで 西浦和代
28 人 洗いざらい話して 西浦和代
29 かたづけ 谷崎和子
30 トイレ休憩 谷崎和子
31 締め切りに間に合った原稿 湯城豊勝(延野)
32 佳 年賀状書き終了 湯城豊勝(延野)
33 ノックアウト 藤本治子
34 秋の空 藤本治子
35 佳 「ホレホレ、アレアレ」が浮かんだ時 ステラ2(大阪)
36 佳 魚の目がポロリ ステラ2(大阪)
37 小池劇場 福永小太り一茶
38 当然の事快便 福永小太り一茶
39 一本! 福永アブラマ・ミレー
40 クールミント 福永アブラマ・ミレー


加章 「爆睡」 阿波岐八雲

文句付け
「グラグラ」

1 M(マグニチュード)8 新田博堂
2 どっちつかず 新田博堂
3 芋煮 岩沙岳水
4 地獄谷の湯 岩沙岳水
5 天 手抜き工事 西田一象
6 日の本ニッポン 西田一象
7 番狂わせ 谷崎正助
8 すき焼き 谷崎正助
9 震度6の古家 亀島梨花女
10 あと一分ゆで栗 亀島梨花女
11 佳 立ちくらみ 福田美恵子
12 平均台 福田美恵子
13 佳 10万円の差し歯 やすなり(鹿児島)
14 息子の乳歯 やすなり(鹿児島)
15 火にかけたやかん へのへのもへじ
16 容姿端麗”おっ!” へのへのもへじ
17 寝ぼけた足元 中原きみ子
18 地 「こら!揺るな!」 湯浅ひろし(請ノ谷)
19 鍋を待つ 湯浅ひろし(請ノ谷)
20 歯と足元 井上白頭
21 乳歯 福田照行
22 パックネ韓国大統領 ひょうひゃく(千葉)
23 TPPどころかトランプ新大統領を知らされた安倍の心臓 ひょうひゃく(千葉)
24 佳 地獄の大釜 西浦和代
25 人 古椅子 西浦和代
26 病みあがり 藤本正樹
27 積み木 藤本正樹
28 歯槽膿漏 谷崎和子・福永小太り一茶
29 佳 大打撃 谷崎和子
30 佳 自信 湯城豊勝(延野)
31 幼児の生え変わる歯 湯城豊勝(延野)
32 抜けそうな乳歯 純子(徳島)
33 夫手作りのワゴン 純子(徳島)
34 南海トラフ デフレおじさん(徳島)
35 入れ歯 デフレおじさん(徳島)
36 足元 福永小太り一茶
37 佳 信念 福永アブラマ・ミレー
38 韓国政治 福永アブラマ・ミレー

加章 「大日輪」 阿波岐八雲

選者紹介・・・・・阿波岐八雲(西田玻真路)

朴野出身。長らく東京都下に居を構えていたが、次女の北海道10区からの衆院選出馬に伴い東京より北海道岩見沢に転居。同時に主宰する俳誌「花かいどう」の編集室を東京都府中市に構えて障碍者福祉事業を源流とする俳句の指導などを行っている。
2012年には「句集とは「生ける印に値する宿り木であり一夜千秋の旅枕である」という思いから句集「残軀」を上梓した。
2年前の年末には那賀町内を「花かいどう」同人たちと吟行し、珍しく雪の舞う故郷の山河との再会を果たした。「俳句四季」などに俳句掲載がある。84歳


代表句に

●射す光見せず大きな春の月      ●恋ぐれの声おんおんと猫通る
●雲泥の泥に蛙の鳴く夜かな      ●仏法僧聴くや此の世の闇青く
●憂国の拠りどころなき蚊遣かな    ●動かずに秋深き陽を膝に置く
●もう泣かぬ蟋蟀石を渡るなり ●銀杏散り世の万愚埋め尽くしたり
●千尋なる底は知らねど初波す   ●寒林や日当たるかぎり日矢の歌
●鰯雲死ぬならボケて死ぬが勝ち   ●里へ出るけもの囃すか月夜茸
●ぎんなんの不思議に石を打たぬなり ●竿伝う天の重さよ柿を採る
●しがらみや糸引くかぎり凧は鳴る ●艱難が消す望郷よ月凍る
  などがある。

【選評】
龍王神社例祭奉灯句は江戸時代から連綿と続くと伝わるが
全国的にも稀で貴重な文芸民俗と称賛されて然るべきであろう。
そのこともあって、皆さんの作品を上手だ、下手だなどと言う前
に、自ずから襟を立てて臨んだ。それぞれ立派なものである。
      十一月十九日朝           阿波岐八雲

【編集後記】

今年もなんとか恒例の奉灯句を奉献することができました。
参加者、氏子の皆様に厚くお礼申し上げます。
たまたまこの奉灯句行事を知っていただいた徳島市の「もじばな句会」の
同人の皆様からも御奉献を賜り賑やかなご披露となりました。
お世話していただいた村永昌則様はじめ同人各位には深く感謝申し
上げます。最後になりましたが遠方の府中にて選考の労をとっていた
だいた「花かいどう」主宰の阿波岐八雲氏と行燈への清書を受け持って
くださった岩沙岳水会長に心からの感謝を申し添えます。
        
   【今年の三傑】

* コツンと当たるで賞
「参道の杖の先々木の実あり」 藤本絹代
* くさいで賞
「大笑い犬の屁妻の屁夫の屁」 へのへのもへじ
* すっきりするで賞
「間伐」 藤本正樹


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