と言うわけで「シン・ゴジラ」である。思いっきり見た前提で以降は進むので、私にしては珍しく改行します。いや見ていない人にさすがに申し訳ないので。
い
ろ
は
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ほ
へ
と
ち
り
ゆ
る
を
わ
か
よ
た
れ
そ
つ
ね
も
う
い
い
か
な
さてそう言いつつも特段ネタバレするわけではありません。
「アニメ」を見慣れているならガルパン劇場版は「欺されたと思って是非見て」と猛プッシュします。同様に「シン・ゴジラ」は「特撮」を見慣れている人、あるいはSFファンには文句なくお薦めできます。だがどちらも「一般人」には諸手を挙げてお薦めは出来ない。(^^;
しかし「シン・ゴジラ」はポスターのコピー通り全編通して「人類対(人類の業が招いた災害である)ゴジラ」の物語であるので是非一般の観客にも見てほしい映画ではある。
「シン・ゴジラ」は言っちゃうと「僕の考えた『あるべき「政府」(善良なる人類)』が大異変に立ち向かうお話」である。出来としては大学生が卒論代わりに作った「自主制作映画」の域を出ていないと思う。物凄くお金がかかってて贅沢な作りだけど。
迫真な官僚シーンはかなり面白く見られましたが、「巨災対」でのシーンが。(^^; おそらく学生の頃一度でも映研に類するサークルに身を置いた視聴者は10人が10人、「巨災対」のシーンではこそばゆい感情を抱いたはずだ。ベタなアップの連続と棒読み同様の状況説明的な台詞は必ずOB、OGに指摘される「下手な演出」である。まぁ承知でやっていたんだろうけど、これは「巨災対」のメンバー一人一人が災害に真剣に立ち向かう気概の元に奮闘しているんだと見ると、とたんに迫真の演技に映る。
こんな感じで見る人の現実社会における自身の「今までの経験」と今現在の政治的立ち位置でかなり感想が変わる演出がほぼ全編を通してってのが凄い。
さらに画面に映って台詞がある人物は全員「なんだかわかんない災害」に対して真剣に立ち向かっているので余計なシーンが無い。(おかげで石原さとみさんホントに添え物の華になっててちょっと可愛そうと思ってしまいました)
なので「はじめから自分でバイアスかけている」視聴者にはおそらく全く面白く映らない。閣僚がこんなに真剣に「働くはずが無い」とか倒壊するビルに人が巻き込まれていて「市民の生存権が無視されている」とか、テーマである「人類対(人類の業が招いた)災害」に至る前に枝葉を気にしちゃって結論に至れないで終わる可能性がある。映画もさすがにそこまで懇切丁寧に説明している作りじゃ無いので、実にもったいないことです。
あ、なんかまとめに入る前にとっちらかってしまったので、ここでいったん切るわ。
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