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2015年08月14日10:43

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いわゆる『モブ・ジャスティス』ですね

中2自殺 ネットで「制裁」暴走
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3565762

モブ・ジャスティスとは『犯罪者はその場で集団リンチを加えて制裁する。重大な障害を負わせたり、殺害する事もある』と言う行為です。
先進国では、例えば窃盗犯などを捕まえた場合、まずは警察に引き渡すのが常ですよね。
まあ、窃盗の被害者だったら怒りのあまりに手が出てしまうことも有り得るかもしれないけど、自分に被害が無かったら大抵の人は捕まえたら警察に引き渡すものだと思います。

しかし、それは法律が機能している先進国だからです。
『犯罪者を捕まえて警察に引き渡せば、警察がちゃんと捕らえておいてくれる。そして、司法が裁いてくれる』
と言うのが前提にあるからです。

ところが、法律がろくずっぽ機能してない途上国においては集団で叩きのめして着ぐるみ奪うと言うケースも多々ある。
それも、素手で殴る蹴るなんて甘いものじゃありません。
通りすがりの人がこぞって何十人と言う集団で、石や棒を持って激しく殴打したり、目を潰したり、指や手を切り落としたり。
犯人が女性だったら、性犯罪になったり。
男女のペアだったらムリヤリ公衆の面前でやらせたり、男性のアレを切り落としたり。

もちろん、これは法が機能してない国だからこそ、刑法典の代わりにモブ・ジャスティスが存在するとも考えられる。
ただし、もちろんモブ・ジャスティスには欠点もある。
腹をすかせて、餓死するかしないかの瀬戸際に追い込まれてパンを一つ盗んでしまった人がいて、その人を死ぬまで暴行するのが正しいのか、やりすぎじゃないのか。
そもそも、冤罪だったらどうするのか。

とまあ、こんなこと言い出したら、じゃあ先進国の裁判には冤罪は無いのかという話にもなり、収拾がつかなくなるわけですが。
インターネットの世界じゃ文字と絵だけの世界です。
絵なんてその気になればいくらでも加工できるし、文字に至ってはもっと容易。
人伝に聞いたウワサがどれだけ不鮮明でいい加減なものかは、言うまでもないですが。
それがインターネットと言う文字と絵だけの世界になると、誰が発信源かも分からない、どういう経緯でその情報が出てきたのかも分からない、ただそこにあるだけの『うわさ話』を信じ込んでしまう事になる。

マスコミも誤報道をやらかす、いじめ加害者の実名を出さないのが悪い、見てるだけで何もしなかったやつも同罪だ、色々な言い分はあるでしょう。

ただ、だからと言ってモブ・ジャスティスを正当化する理由にはならない。
まして、インターネットの情報なんて真実と嘘が入り混じったものも非常に多く、鵜呑みにするのはとても危険。
ツイッターで誰かがつぶやいていた、匿名掲示板に書かれてた、なんて信憑性どのくらいありますか?井戸端会議や落書きと変わらないでしょ?
本当かどうかも分からない情報に踊らされてモブ・ジャスティスに突っ走るなぞ、危険極まりない。

いじめの加害者も犯罪行為なんだから、他の重大事件と同じように顔と名前を出すべきだ、と言うのは私も理解できるし一理あると思う。
ただ、少なくとも日本は先進国で法治国家です。
国民がいて、国民の監視の下に国家権力があって、国家権力が法律を作って、皆が法律に従って生活するのが法治国家です。
少なくとも、先進国で法治国家である我が国に住んでる限り、超えてはいけない一線ってのを弁えておかないといけないんじゃないかと思います。
現に、無責任なモブ・ジャスティスのせいで無関係の生徒まで被害が出ているわけだから。

「そういうウワサもある」程度に捉えておくなら分かるけどね。
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