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2015年07月17日15:50

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蒼き地獄に堕ちた勇者ども20:英国諜報部員ジェームズ・ボンド(ブロスナン編・2)


先日、特に理由もなくブロスナンのブルーレイ二枚をざっと視聴しました。以前購入したBDボックスからです。


「ゴールデンアイ」。
言わずと知れたブロスナンの1作目。冒頭のスワンダイブ、サンクトペテルブルグの戦車チェイス、などなど名場面も多いのですが、なぜヤヌス=アレックが生き残ったのかのロジックも含め、テキトー描写が多いのも事実。それでも、墜落しかけた007シリーズの復活を印象づけるには十分な出来だったと思います。
本作の一番の特徴は、監督にマーティン・キャンベルが起用された点。これが大成功だったのではないでしょうか。メイキングを観ると、この監督、とにかくアグレッシブで、「アクション!」のかけ声も物凄くでかいのよ。タイガーヘリの撮影中なんか、スタッフを猛烈に叱り飛ばしたり、もうほとんどニュージーランドの蜷川幸雄状態(笑)。こういう厳しい監督の下で指導されたから新ボンド役が天狗にならずに済んで、シリーズも続いたのでしょう。もう、ボンド交代時はキャンベル監督に固定すべきでは?

ところで、ブロスナンのインタビューで、面白いエピソードが。
ロシアのガス工場のセット(プレタイトルの場面ですね)で、早朝、セットを開けにきたAD(ブロスナンの息子クリストファー君)が、セット内で「バン!バン!」と大声をあげている怪しいオッサンを発見。よく見ると、キャンベル監督本人だったそうです。誰よりも速くセット入りして、その日撮影予定のの銃撃戦シーンを一人でシュミレーションしてたのだとか。すげー人だよね。


監督マーティン・キャンベル
フォト
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「トゥモロー・ネバー・ダイ」。
ブロスナンの2作目。とにかく爆発に次ぐ爆発で、モノがよくぶっ壊れる作品でした。監督のロジャー・スポティスウッドはカナダの職人監督で、ちょっとアソビが過ぎる人でした。結局カットになったけど、敵キャラのグプタがトランプ投げの名手って設定とか、バカらしすぎるでしょ。シリアスとユーモアのバランスもおかしく、元カノのパリスが死んだ直後なのに、BMW自動操縦でおちゃらけてみせるボンドというのは、やはり違和感がありました。駐車場の屋上から墜落したあと、実はボンドが墜落現場に現れて、レンタカー会社職員に「鍵はついてるからね」と微笑むギャグがあったんですけど、それはやりすぎだよな。あと、ハンブルグに到着した直後、Qが「007、君の新車だ」といってBMWの梱包を開ける場面があるんですが、実はカットされた場面で、その前にQが誤って隣の梱包を明けちゃうシーンがあるんです。Qが「007、君の新車だ」といって開けると、中は豹が入った檻。すかさずボンドが「・・・ジャガー?」くだらねえ!

とはいえ、ホテルの部屋で酒を飲みながらボンドが敵を待つシーンは「ドクター・ノオ」オマージュだし、ガーバービルに潜入するシーンのスコアは「ゴールドフィンガー」調だし、昔の作品への敬意はかなり感じられる一本。とにかく、音楽にデイヴィッド・アーノルドが加入したのが大きかったですね。ジョン・バリーの再来とも思える、広がりあるオーケストラサウンド、最高に格好良かったですよね。



音楽デイヴィッド・アーノルド
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それにしても、またボックス出すとは、とんでもなくアコギな商法だなあ・・・




007のブルーレイBOX&新アイテムがリリース決定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=96&from=diary&id=3519928
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