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2015年04月01日14:03

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『現代版御伽話型短編小説』【FIRE★MAN】<プロローグ>


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 誰も居ない薄暗い屋敷の中の地下室…。
 何本かの蝋燭の光に照らされた…、額に六芒星を描かれた長髪の女の生首が、台座に置かれておりました。そして、それを見つめながら、涙を流している黒装束を纏った男が呟いていました……。
『おお…‥・ドブラ・ネブラ様…‥・何たるお姿に………‥‥・・・許さん…‥許さん…‥人間共よ…‥・あなた様の無念…怨念…‥貴様等の血をもって…‥償ってもらうぞ………‥‥・・・』
 屋敷の外では、雷が《ゴロゴロゴロ…》と…ざわめいていました……。
 黒装束の男は、恨みを込めながら…

『ドブラ・ネブラ様………‥‥・あなたの血を受け…‥あなたの力を受け継ぎ…‥・あなたの無念………‥‥‥・・・この…‥リオ=デ=ジャビュウが…‥しかと…‥晴らして見せます………‥‥‥・・・・・』

と、呟いていました……。
 
 外では、暗い闇の中に…、
   《バシャ―――ン!!!ドドド―――ン!!!》
…と、落雷が鳴り響いていました……。

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 とある学校の屋上…。
 少女が、風に靡かせられながら、右手の人指し指から血を垂らし立ちづんでいました……。
 少女の足もとの地面には…

   【ドブラ・ネブラ様にこの命を捧げます】

と、言う血文字が書かれていました……。
 慌てて屋上に上がってきた教師達は…
「や…止めたまえ!!!桜井君!!何を考えてるんだ!?」
と、叫んでいましたが、教師達の必死の呼び掛けも空しく、少女は、屋上から身を投げました……。

「さくらいく〜〜〜ん!!!」

     《グシャッ!!!》

と、言う音と共に少女の体は、地面に叩きつけられました……。

―――――――――――――――――――――――――

               【続く…】
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