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誰も居ない薄暗い屋敷の中の地下室…。
何本かの蝋燭の光に照らされた…、額に六芒星を描かれた長髪の女の生首が、台座に置かれておりました。そして、それを見つめながら、涙を流している黒装束を纏った男が呟いていました……。
『おお…‥・ドブラ・ネブラ様…‥・何たるお姿に………‥‥・・・許さん…‥許さん…‥人間共よ…‥・あなた様の無念…怨念…‥貴様等の血をもって…‥償ってもらうぞ………‥‥・・・』
屋敷の外では、雷が《ゴロゴロゴロ…》と…ざわめいていました……。
黒装束の男は、恨みを込めながら…
『ドブラ・ネブラ様………‥‥・あなたの血を受け…‥あなたの力を受け継ぎ…‥・あなたの無念………‥‥‥・・・この…‥リオ=デ=ジャビュウが…‥しかと…‥晴らして見せます………‥‥‥・・・・・』
と、呟いていました……。
外では、暗い闇の中に…、
《バシャ―――ン!!!ドドド―――ン!!!》
…と、落雷が鳴り響いていました……。
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とある学校の屋上…。
少女が、風に靡かせられながら、右手の人指し指から血を垂らし立ちづんでいました……。
少女の足もとの地面には…
【ドブラ・ネブラ様にこの命を捧げます】
と、言う血文字が書かれていました……。
慌てて屋上に上がってきた教師達は…
「や…止めたまえ!!!桜井君!!何を考えてるんだ!?」
と、叫んでいましたが、教師達の必死の呼び掛けも空しく、少女は、屋上から身を投げました……。
「さくらいく〜〜〜ん!!!」
《グシャッ!!!》
と、言う音と共に少女の体は、地面に叩きつけられました……。
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【続く…】
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