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2015年03月26日21:36

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歳のせいか、涙腺が緩くなった気がする

最初に断わっておくと、私はどちらかと言うと不感症気味、と言うよりスレている。

何かにつけて斜に構えて物事を見ていて、感情移入する事は普通・・・だと思うんだが、
例えば何かの物語で難病の人物が最後を迎えるシーンや、非業の死を遂げていたとしても、
感動はするが涙が出るとかそういう事が少ない。
可哀そう、と言うより「気の毒」に感じてしまう事が多いんだ。
かといって、物語を白けた目で見ている訳では無いので、余計にタチが悪い。


そんな中、サムネのSHIROBAKOというアニメの23話のラストシーンはグッと来た。
細かいシチュエーションは、知っている人ならもう「ああ、あそこは泣くわ」という感じだが、
ちはやふる二期の、23話のラストを思い出してしまった。
要するに今回は、「感極まって思わず泣いてしまったアニメのシーン」の話なんだよ。

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これは以前にも特集したが、主人公の千早がA級の試合を観る事を選ばず、ずっと一緒に
苦労してきた仲間である、太一のA級昇格の試合を観戦する事を選ぶ。
この大会出場の目的の一つに、太一のA級昇格を願っていたからだ。

太一の試合はそれまで順調に勝ち進んでいたのだが、最後の試合で千早が観戦していることを
知り、動揺してペースを乱してしまう。あせあせ
それでも太一は勝ち進み、千早の為にA級の試合にまだ間に合うと千早の腕を引く。

自分の昇格した事より、千早がもっと上の実力者の試合を観るべきだと憤っている。
千早はへたり込んで動かず、焦る太一にA級昇格おめでとう、と言葉を掛ける。
そこから瀬戸麻沙美さんのED曲「茜空」に入るので、浄化されてしまうわけだ・・・。

文章に起こすとやや陳腐になってしまうが、このシーンは格別泣けた。
千早ほか、登場人物がよく泣くのでもらい泣きしてしまうのだ。


少し前に書いた、アイマスのアニメでも同様に感動してもらい泣きしてしまい、
未だに劇中でかかる「約束」という曲を聴くと泣けてくる。
それどころか、21話以降のOPの千早の場面で泣ける、という「擦り込み」がされてしまった。
これは非常にマズイ。
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いや、涙を流す事自体は良いのだが、条件反射になってしまった事が「しまったなあ・・・」と
思える事になってしまった。


古くは「宇宙のステルヴィア」でも、気持ちがすれ違ったヒロインとその友人たちが、
喧嘩して一時期不和になる描写が有る。
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ヒロインは母親に貰った「こんぺいとう」の大きな瓶を持っているのだが、パクパク食うので
中身が減って残り少なくなってしまっている。
これに気付いた友人たち、それぞれに金平糖を買い足して持ち寄るのだが、このとき
誰とも無しに言い出せなかった気持ちを言い出し、伝染し、もう、わんわん泣く。
気丈に澄ましたキャラも、小さな女の子みたいに泣く。
観てるこっちまで泣けてくる。泣き顔


最近?で言えば、まどかマギカでも最終話がヤバかった。
何度観てもヤバいシーンが、と言うより泣ける「絵」が有り、その絵が出るたびに条件反射で
感極まってしまう。
私にとってはこのTV版で物語が綺麗に完結してしまったので、後の総集編映画は観たが、
新作映画は蛇足と思ってしまって、未だに観ていない。


逆に温度差や感動のポイントが違うと、ちょっと悲惨な事になる。

「あの花の名前を僕たちはまだ知らない」と言うアニメがあるのだが、感動できるポイントの
ズレのため、最終回は非常に困ってしまった。
この作品の面白いところは、一話の時点で主人公の所に、過去に死んだ幼馴染が居る所だ。
墓参りに行って憑いてきたとか、何かきっかけが描かれるわけじゃ無く、もう、唐突に。
そしてこの物語で秀逸だな、と思ったのは、この幼馴染の女の子が幽霊であれ、
主人公の妄想であれ、いずれにせよ物語が成立しているところだと思っていた。
主人公以外にこの女の子は見えず、さも会話したりそこに居るという描写で話が進み、
周りも信じていなかったが、もしかして・・・と成る辺り、良く出来ている。

なのだが、後半にこれをひっくり返す描写が有る。
なんか、上質なドラマを観ていたら、いきなりオカルトな話になってしまうのだ。
そこで私は現実に引き戻されてしまい、後半以降の明らかなミスリードも、最終回の
登場人物の告白、そして泣きじゃくりの状態をかなり冷ややかな目で見る事になった。

ここで、なんでブチ壊すかなと思ってしまったので、もう温度差が出来てしまい、
終ぞこの物語に良い印象を持てなくなってしまったのだ。
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作品批判をしたくはないが、最後の「遊び」の内容が「かくれんぼ」というのも、
「人を見つける事」と「人と別れる事」の噛み合わせがしっくり来ず、脚本の練り上げというよりも
磨き上げに力尽きたと言う感じがして、残念な印象になってしまった。
思うに、ちょっと躓いてしまったが為に、置いてきぼりを食らったと言う感じ。

なので色んな人とこの作品の話をすると、必ずここで齟齬が生じる。
曰く、「あの花」で泣けない私が可哀そうな人、とか言われてしまう。
まあ、そうかもしれないのだが、そりゃあ余りにもアレじゃない?あせあせ


感動を共有する事は難しい。
様々な解釈で受け取るので、そんなのは今更な話なのだが、その自称「良いシーン」を
切り取って「ここが良いよ」とか言っても、共感出来なきゃかなり悲惨な事態を招くね。

どちらかと言えば「死に別れる」とかよりも、苦労を重ねた末に何かを達成したシーン、
劇中の頑張りが報われた場面に共感してしまう事が多いね。
同じ「泣ける」でも、別ベクトルだと思うんだよ。

話を色んな物に振ってしまうと、アレもコレもとなるので収集付けるのに苦労しそうだから、
今回はこれでお終い。

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