エアデールのグレイスと私を乗せた人力車は、清涼寺を出発し、細い道を通り抜けて比較的開けた場所に出た。
五山送り火の「鳥居形」
https://www.kyokanko.or.jp/okuribi/torii.html の曼荼羅山が左前方に見えていると、俥夫さんのガイド。画像…民家の屋根の左端上方のハゲている山の部分が鳥居の形の送り火に使われる。
更に進んで行くと、グレイスが約50メートル前方に2頭の犬を発見し、監視しているようだった(画像のグレイスの頭の向きがそれを表している)。そのうちに向こうもグレイスに気がついたようだった。ワンコは視力がよくないと言われているが、動くモノに対してはそこそこ見えているとも言われている…どんなふうに見えているのだろうか?
俥は突き当たりの三叉路を左折して、「町並み保存地区」へと向かう。これからは、ずっと上り坂のようだった。
途中の民間の庭が非常に美しいと、俥夫さんが。四季の花木が植えられて、本当に手入れの行き届いた綺麗な庭だった。
俥夫さんが好きな風景だという場所が右手に見えている。田畑?の向こうに茅葺き屋根の家屋が複数ある。
その風景の反対側(左折)へ行けば、天台宗の尼僧である瀬戸内寂聴さんが開いた「寂庵」が左手にあるという俥夫さんの話しを聴きながら俥は進んで行く。
暫く進むと、どうやら「町並み保存地区」(
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000024352.html )に俥は入った。保存地区を表す石畳(画像↓…上り坂の為に前屈みになっている俥夫の肩あたりにアスファルトと石畳の境目がある)が新たに敷かれたばかりだと俥夫さんからの説明。
保存地区の案内板。「でも、これを見てしまうと俥夫のガイドの意味なくなるので…(笑)」と、俥夫さん。
郵便ポストの色も茶色(画像では黒っぽいが、実際は茶色)に塗られていると…塗料がハゲると元の赤色が見えるが、赤色がハゲて下地の茶色が見えているわけではない(笑)。
飲み物の自動販売機も、本来は赤色であるモノ(コカ・コーラ)が茶色に塗装されている。
「だったら赤いゴミ箱(空き缶入れ)も茶色に塗らないといけないと思いまちゅ!」と、グレイスがツッコミ入れたかどうかは定かではない(笑)。
ドッグカフェやその他の犬同伴OKの飲食店によく行くグレイスは飲食店の存在に敏感(笑)なので…グレイスが行くそのような飲食店には客としての犬がいることもあるので(犬OKだから当然だが…吠えつくような躾の悪い犬もいて困る
)、警戒を怠らずに注視するのかもしれない(笑)。
保存地区とはいえ、お土産物屋さんや飲食店が道の両側にかなりある。但し、建物はいわゆる 町屋風?である。俥夫さんの前屈みの姿勢に注目すると上り坂だということが分かる。
何だ?
何か見つけたのか?前が見えないよ
俥は、化野念仏寺(あだしのねんぶつじ
http://www.nenbutsuji.jp/enkaku.html)に辿り着いた。昔、この辺りは風葬地だった…と。
http://matome.naver.jp/m/odai/2140769406417519401 …
http://s.news.mynavi.jp/articles/2014/05/20/kyoto/index.html
お寺は石段を上ったところにある。
俥は、Uターンして来た道を戻って行く。下り坂なので、かなりの速さで走っているが、俥夫さんはガイドも抜かりない。
つづく…
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