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2014年09月06日17:23

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8/30 Slow Music Slow Live'14 in池上本門寺

開演15:00
出演者：古川本舗、ハンバートハンバート、土岐麻子、Caravan、BONNIE PINK、ORIGINAL LOVE（アコースティックセット）、佐野元春&The Hobo King Band
チケット：\8000

緑に囲まれた特設ステージ。
隣にはお寺の本堂。振り返れば五重塔。
蝉が鳴き、赤とんぼが舞い、見上げればうろこ雲。
夏と秋が混ざり合いながらも、少しだけ秋の気配のほうが濃く感じられる。

朝の時点ではこの日も雨の予報。念のため傘と雨よけのパーカーを用意していったけど、午後には晴れ間も広がり絶好のライブ日和。
生ビールに白州ハイボール、タコチリビーンズにスモーキーチキンジャーマンポテト。
とても気持ちのいい野外イベントだった。

出演者の中でも圧倒的だったのは、何といっても田島貴男のオリジナル・ラブ。
最初にドブロのボディーを叩いてリズムを取り、会場の温度を上げたところで歌いだす。
スライドギターを弾いたりハーモニカを吹きまくったり。えっ、田島貴男って、こんな事もやるの？
かと思えば「ウイスキーがお好きでしょ」や「接吻」を、ねっちりと歌い上げる。
サービス精神が旺盛で、歌はめっちゃ上手くてパワフル。とにかくお客さんを楽しませようとする姿勢。
「どうだ、楽しいだろう？俺だってこんなに楽しいんだ。もっともっと楽しもうぜ！」ってな感じ。
今まで関心もなく、「接吻」や「プライマル」くらいしか知らなかった自分だけど、とにかく素晴らしかった。

田島さん、Negiccoがいう通り「背が高いけど腰の低い人」でした（笑）。
そういえば、今日のNegicco新潟ワンマンにも行ってたようですね。完全にこっち側の人になっている田島貴男が好きです（あんまり濃い系の男性は好みじゃないんだけど←どうでもいいか）。

佐野元春は、うーん・・・
オリジナル・ラブを見た後では分が悪い。
淡々と演奏していたといえば聞こえはいいけれど、声はもごもごしててよく聞き取れないし、あんまりパワーも感じなかったし。
田島貴男と対照的。それは、どちらが良いとか悪いとかの問題ではないのだと思う。それぞれスタンスの違いがあり、佐野元春はこのフェスでも自分のスタンスを貫いたのだろう。
でも、例えば「月と専制君主」とか「荒地の果てで」のような、思わせぶりな曲名。何かのメッセージがあるようでいて、その実よくわからない曲を聞いていると、何だか居心地が悪くなる。
結構好きだった時期もあるんですけどね。「Someday」から「カフェ・ボヘミア」あたり。特に「Visitors」はかなり好きだった。でも、少なくとも今の自分が聞きたい音楽ではない。そう感じた。

その他で印象的だったのはCaravan。
日が翳り、暗くなっていく空の色にとけ込んでいく声とアコースティックギター。深く心にしみこんでいく感じ。どこがどう良かったのか、うまく言葉では言い表せないのがもどかしい。結局、うたごころというような曖昧な表現しか思い浮かばない。

BONNIE PINKは結構好きでベスト盤も持ってます。「Heven’s Kitchen」や「Tonight, the Night」は、やっぱり良かった。もうキャリア19年、いい感じに年齢を重ねている。

ハンバートハンバートも楽しかったし、土岐麻子も素敵だった。

終わったのが21時10分ごろ。
帰り道にみんながライトアップされた五重塔を写真に収めていたので、僕もパチリ。