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2013年12月21日21:19

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京アニ&Do C・T・F・K 2013(前編)

11月30日(土)、京都勧業会館(みやこめっせ)で開催された
京都アニメーション&アニメーションDoファン感謝イベント
「京アニ&Do C・T・F・K 2013」に参加させていただきました。

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個人的に京アニと言えば、これまで、
「ハルヒ」も「らき☆すた」も「けいおん!」も、全部関東でだけイベントをやってきて、
「いったい、どこで作品をつくってると思ってるんだ!!」と
ずっと悔しい思いをしてきました。

しかし、昨年から少しずつ状況が変わってきて、
「中二病でも恋がしたい!」や「たまこまーけっと」の先行上映会が
東京より先に京都で開催されたり、
今年の5月には「たまこまーけっと」イベントが京都でも開催されたりしました。


そして、ついに今回、京都にて、
京アニ&アニメーションDoによる「ファン感謝イベント」開催が実現しました!!

これは個人的に長年の悲願でありましたし、
京アニにとっても、「京都」にとっても、歴史的な1日だったと思います。




そして、当日の朝、
疲れていたこともあって、会場時刻の9:00に会場であるみやこめっせに到着したのですが
後悔しました!!

そこにはすでに、
京都最大規模のキャパを誇るはずのみやこめっせを1周するくらいの大行列が形成されていて、
一般人の通行人が異口同音に「何があるの!?」と驚愕していました。


京都って、こんなに人がいたのか、、、。


正直、京アニをなめていました。(爆)


これは、下手したらイベント開演時刻までに入場できないのでは、、、と
かなり焦りましたが、途中からいいペースで列が進み、
無事、開演前に会場入りする事ができました。

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↓これはアウトでしょ!!
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このイベント、声優さんによる「中二病でも恋がしたい!」「境界の彼方」の
抽選制ステージイベントも開催されていて、そちらも気にはなりましたが、
今回の個人的なお目当ては無料展示ブースで開催された「スタッフトークイベント」。

京アニ&Do主力スタッフの生トークがたっぷり聴ける貴重な機会でした。



会場となるトークイベントゾーンには、
「MUNTO」から「境界の彼方」までの歴代京アニ作品のポスターが
あますことなく展示されていて、感慨深い気持ちになりました。







○11:00〜 監督対談!

登壇者
石原立也さん(「key3作品」「ハルヒ」「日常」「中二病」監督)
武本康弘さん(「フルメタ」「らき☆すた(5話〜)」「氷菓」監督)
山田尚子さん(「けいおん!」「たまこ」監督)





司会は、京都アニメーション文芸部の西岡麻衣子さん。



石原立也さん(以下・石)
「おはようございます!!
『中二病でも恋がしたい!』で演出をしました石原立也です。
よろしくお願いします。」



武本康弘さん(以下・武)
「おはようございます。
『C・T・F・K』、僕がやった作品、1本も入ってないのに
この場に上がっています。」(笑)


石「『C・T・F・K』の『T』は武本の『T』です。」


山田尚子さん(以下・山)
「『たまこまーけっと』監督の山田尚子です。
『C・T・F・K』の『T』はたまこの『T』ー?。」(笑)


西岡麻衣子さん(以下・西)
「『たまこ』『中二病』の『T』なんで。(笑)
皆さん、よろしくお願いします。」


(注:C→「中二病でも恋がしたい!」、
   T→「たまこまーけっと」
   F→「Free!」
   K→「境界の彼方」)



事前にネットで募集した質問に回答する形でトークは進行。





『監督さん方は、スタッフから見てどんな印象がありますか。』


西「この人、こんなのある、とか。」


山「石原さんはカメラが好きでらして、
子供のパジャマみたいな服来てたり、とても楽しそうにされてます。
最近忙しそうにされていて、かっこいいなと思います。」


石「このイベントのためにつくってたのよ、『中二病』の1話。

見てて羨ましいと思うのは、武本くんはバランス感覚が素晴らしいなと思います。
仕事の上でもスケジュール管理でも演出の感じでも、
変に偏ってなくて素晴らしいなと。」


武「そこは僕も難しいなと思ってて。
ものをつくる人は、ぶっ壊れているおかしな人のほうがいいと思うんです。
バランスがいい人はあまりいい感覚が持てないのかな、と。
逆に言うと、石原さんや山田さんはぶっ壊れてて羨ましいなと。」


山「武本さんは、私が原画になった時に
『フルメタル・パニック!TSR』最終話でひよこ原画やってたんですよ。
初めの怖いもの知らずで荒々しい原画ばかり上げて、
『お前はもうダメだ。』と言われて、(笑)
しくしく描き直して。
その後、武本さんに『お前はもうダメだ。』と言われないようにしようと思って
頑張りました。
なので、少しはレベルアップしたかなと思います。
今も下手なんですけど。

昨日、『Super Driver』と『日常』の1つ目のオープニングを観て
興奮しました。
最近、その2つが好きなんです。」


武「うちの子供も『日常』のオープニング好きなんです。」


石「山田さん、羨ましいのは、人が集まる。」


武「悔しいです。
俺なんかアピールしても人が集まらない。」


山「私も人、集まりませんよ。」


石「そんな事ない。
見てて分かるもん。」


武「山田さんって、自ら『ここ、好きにやります。』って
目をキラキラさせてつくってる雰囲気が、いい才能だなー、と。」


山「断ったら次の仕事が来ないような気がするので。(笑)
なんでも頑張って。」









『オリジナル要素を取り入れるにあたって苦労したところは?』


石「オリジナル要素を入れる苦労というのは無くて、
なんで『中二病でも恋がしたい!』でオリジナル要素を入れたかというと、
原作が1巻しか出てなかったので、1クールは難しいし、
キャラクターも多くないと思ったんですよ。
アニメをつくる上で都合がいいのでオリジナル要素を入れているんです。

六花の中二病を際立たせるために、くみんという中二病じゃないキャラを入れたんです。
でも、くみん先輩も最終的に変な人になりましたけど。

凸守は安産だったんですよ。
こういうキャラ、おもしろい、と。
『〜デース。』という口癖は、すぐ決まったんです。
ミョルニルハンマーとか、髪を振り回したりするんです、と。
ツインテール設定は後からできたものです。
凸守はとんとん拍子でしたね。

くみん先輩はどうなるかわかんないキャラクターでした。」


武「僕も凸守、一番好きです。」


山「凸守、イチゴみたいで、
コンテを描く時、イチゴのヘタを描くと、凸守になるらしいです。
やってみてください。」(笑)









『特に思い入れの強いキャラクターは?」


山「難しい。(笑)

監督してないやつだったら、江ちゃんですかね。
『Free』の江ちゃんは、最高にかわいかったですよね。
スカートの丈とか、制服のぴったり感とか、かわいいんです。(笑)
女の子らしいんだけど、男っぽさもあって。」


武「山田さんの女子高生愛、凄いよね。」(笑)


山「大好きです。
内海(紘子)監督より江ちゃん好きかもしれない。」(笑)


武「内海監督も『山田さん、江ちゃん好きすぎて困るんですよ!!』って
言ってました。」


山「自分の演出回で、江ちゃんをアップに出したんです。
当然で、やましい思いがあった訳じゃなくて。
そしたら、遥のシーンに差し替えられてて。(笑)

頑張って筋肉描きましたけどね。
気に入られたくて。」(笑)


武「俺は、折木奉太郎大好きだ!!

俺、男のほうが好きだ!!

宗介も大好きです。
キョンも大好きなんです。」


山「もち蔵はどうですか?」


武「デラちゃんのほうが。(笑)

昨日、『氷菓』のラッキーくじ引いたら、奉太郎以外が当たりました。」(笑)


石「一番最初にやらせてもらった『AIR』の美鈴が
いろんな意味で一生忘れられないでしょうね。
あと、風子が凄く残ってて。
最近の作品では怜がいいです。

風子の変身シーンのバンクを描いたのは石立(太一)くんなんですよ。」


山「風子って、足、タイツ履いてるじゃないですか。
そしたら、おしりが出てしまっていて、
これはよくないんじゃないんですか、って言ったら、
石立さんがおしりを隠すように星をたくさん飛ばしてくれたんですけど、
石立さん、悔しかったみたいで、星に穴を開けて飛ばしていて。
『このやろう。』と」(笑)








『それぞれの取材した地域の魅力について』



山「『けいおん!』のロケで行きましたロンドンは、
ものすごく自分の好きなミュージシャンの聖地だと思ってワクワクしました。」


石「なんでロンドンに行ったの?」


山「あれは、澪が決めたから。」(笑)


石「唯たちはロンドンに行っても観光名所はまわらない。」


山「それよりも、『石畳だー!!』とか、『おいしいお菓子がある、凄い!!』とか、
そっちに行きました。
話が進むにつれ、唯たちの視点で考えるようになって。」


石「取材に行くじゃないですか。
でも、後からGoogleマップで見ていて、
取材行かなくてよかったじゃない、と。(笑)
だから、最近はGoogleマップに入ってないところを使おうと思っています。」


武「正直、Googleマップ、助かってます。
Googleさん、ありがとう!!」(笑)


石「取材に行けよ!!」(笑)









ここで、スペシャルゲストが登場。

なんと、堀口悠紀子さん(「けいおん!」「たまこ」キャラデザ)でした!!!(驚愕)


「スペシャル」すぎる!!



早速、堀口さんと密着したり抱き合ったり、公開イチャイチャする山田監督。(笑)









堀口悠紀子さん(以下・堀)
「はじめまして、京都アニメーションの堀口悠紀子です。
『たまこまーけっと』のキャラクターデザインをさせていただきました。」


山「(「たまこまーけっと」の新作は)言えない事がたくさんあるのですが、
ちょっとラブは強めていきたいな、と。
私、たまこはどういう事を考えているのかな、と
もう少し、たまこにスポットを当てて描いていきたいと思っています。」


石「おさげが3本になったりとか。」(笑)


山「アホ毛が5本になってたり。」(笑)


堀「気づかれない程度のマイナーチェンジを。
雰囲気かなって。」










『今の仕事で誇りに思っている事は?』


石「僕も、心からアニメーションが大好きで、それに関われている事。
自分が関わった仕事は多分、僕が死んだ後も残ると思うんです。
そういう残っていく仕事に関わっているのは素晴らしいかなと思います。」


武「自分がつくったものをたくさんの人に観てもらえる機会が持てるという事と、
『楽しかった。』とか、そういう感想をもらえた時は、やっててよかったと思います。」


堀「この仕事で作品をたくさん残せて、自分が死んでも作品が残りますし、
日々、仕事をしているので実感はないけど、凄い事だなー、と。
仕事を通してスタッフ同士の絆どんどん感じられて、すごい幸せだなーと思います。」


山「私、あまり言葉を話すのが得意じゃないんすよ。
アニメをつくる事によって、作品を通してお話ができるようになりました。
その媒体にいられるという事がありがたいです。
つくったものによって、誰かの心が動いたら嬉しいなと思います。
これからもいろんな幅の表現を勉強して、
皆さんに少しでも心を届けていければな、と思います。」




























○13:30〜 「Free!」キャラデザを語る!

登壇者:西屋太志さん(「日常」「Free!」キャラデザ)


司会は、先ほどに続き登場の武本康弘監督。

観覧者は、ほとんどが女子でしたwww

しかも、人が集まりすぎて、
自由入場スペースなのに「入場制限」がかけられる事に、、、。





西屋太志さん(以下・西)
「皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。
『Free!』のキャラクターデザインをさせていただいた西屋太志です。」


武「これ、全部西屋さんのファンですよ。
かく言う私もファンの1人でして。
だから『Free!』でキャラクターデザインをお願いしたのですが。」



(ネットに寄せられた質問)
『男性のキャラクターをデザインするにあたって意識した事はなんですか。』



西「これまで、男性がメインを張って出てくる作品がなかったんですけど、
内海(紘子)監督からのご要望に応える形で、
意識的に等身を高くしました。
男子の体を描いていこうと思いました。」


武「男性を描いても女性を描いても色気があって、
それが素敵なところだなー、と常々思っています。
『日常』はないけどな。」(笑)


西「内海監督からの指示は、
『とにかく、かっちょいい男をあなたにお任せします。』と。(笑)
この作品にかける愛が凄まじい方なので、僕はそれに応えただけでした。」


武「内海監督、もともと男子が好きな方なので。(笑)
温泉回に女子の裸が全くない。
なんで、男子ばっかり推すんだ、と。」(笑)






(遥について)


スクリーンに現在のキャラクターデザインと、内海監督の描いた初期デザインが映し出される。




『横を向いた遥の後頭部のラインがすごく好きです。
横・ななめから見た時に綺麗に見えるように計算されてるのでしょうか。』


西「前髪を渦が巻くように意識して描いているので、
そう言ってくれると嬉しいですね。

僕、最初に水着からデザインしたんです。
水着の次にエプロンが似合うように。」


武「水着エプロンを考えたのは、、、」


西「内海監督です。」(笑)


武「僕、水着エプロンを観たとき、
『内海ー、好き放題やってるなー!!』って。
内海さんの夢がいっぱい詰まってる。」








(渚について)


武「渚への質問が来てません。」


場内「えー!?」


武「ひどいですよね。(笑)

内海さんのラフからずいぶんデザインが変わってるんですけど。」


西「ピュアピュアな感じの現在の渚に落ち着きました。
でも、内海さんは、『全部ピュアだと、私腹立つんです。』と。(笑)
だから、8割ピュアで、2割腹黒、と。」


武「でも、渚がいないと話が進まないです。
相手の心が分かりすぎる方ばかりなので。
そこを突破できるキャラができてよかったです。

表情豊か。
逆に遙なんて全然表情変わらないですからね。」(笑)









(怜について)

西「眼鏡のキャラを入れたい、と。
とにかく眼鏡から。(笑)
後は、知的なスポーツマンを、と。」


武「見た目は知的、と。」


西「そうですね。(笑)

髪型で悩みました。
思い切って坊主とかいいんじゃないかとも思ったけど、
最終的にいろんな雑誌を見て考えました。

いろいろ美意識の強い怜なので、髪にも気をつけてそう、みたいな感じで
今の髪型になりました。」











(凛について)


武「凛ちゃんの歯を見て、頭に『?』を浮かべてしまいました。」


西「思いっきりギザギザに描いたら絵っぽくなったので、
大丈夫なの、と思いましたけど、
それが描いてるうちに凛の特徴になりましたね。」


武「この時、社内コンペというものが行われて、
ゴーグルを取った時に、なんか足りんぞ、という意見が凄いあったので、
真ん中に髪が垂れ下がっている今の形になりましたね。

結構スタッフの話も聞きました。

『ないわー。』とか言われました。(笑)
結構ショックでした。」(笑)







ここで、スペシャルゲストとして、橘真琴役の鈴木達央さんが登場!!


「境界の彼方」ステージイベントが終了後に、こちらへも駆けつけてくださいました。




鈴木達央さん(以下・鈴)
「どうも、橘真琴役の鈴木達央です。
『(真琴の声で)みんな、来たよ!
でも今日、ハルいないんだよなー、、、』」



武「真琴についての質問ですが、来てません!!」(笑)


鈴「せつないわー。
人気だけはあるのに。(笑)

でも俺、今日初めて西屋さんにお会いしたんです。
結構、聞きたいこと、いろいろあるんです。
西屋さんの作品って、女性が多いけど、
『Free!』って男性が多いじゃないですか。
そのへんって、どう意識して描かれてるのかな、と。」


西「男性なので、脇を意識しました。
真琴は一番がたいがいいので、かっこよくするしかない、と。

真琴は、渚とかに比べると筋肉ムキムキですし、
顔と体のギャップですね。
このかわいらしい顔と、頑張ってる体と。

私服のデザインは、内海監督、1回でOKになること、滅多にないんです。
監督、おしゃれなので。」


武「僕、1回、『Free!』のパジャマの絵を描いて出したら、
内海さん、全身に蝶を描いてて、『内海〜!!』って。」(笑)





鈴「本当に、こうやって『Free!』という作品に関わらせていただいて、
アニメーションの凄さがリハーサルの時から分かることが多くて。
絵から伝わる事が多くて、芝居に集中できるくらい
絵に助けられる部分が大きいですね。

観返して、その面白さや凄さを再認識そていただければ、と思います。
次の夏がいつ来るのか、という事を思いながら、
あの水しぶきを感じてほしいと思います。」


西「『Free!』、放送されるごとに、凄い反響があって、
つくってる者からすると、凄い嬉しかったです。

今日はありがとうございました。」


鈴「『また、次の夏で会おうね。』」






(つづく)
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