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2013年12月10日00:41

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物語を考えてみた (第1386回)

《暇なので書いてみました…》


僕には、小学生から付き合っていた彼女がいた
だけど、高校の卒業式の時に別れを告げられた
僕は、「どうして?」と彼女に聞いた
すると、彼女は「好きな人が出来たの」と言った
僕は、まるで古い映画みたいだと思った
俺は、彼女の別れ話を受け入れた
そして、俺の目の前から去っていく、彼女の背中をただ見ていた

それから数年後…
俺は大学を卒業した
大学生活は、とっても楽しくて、思い残す事なんてなかった
ただ、1つの事を除いては…

親が聞いてもいないのに、あの彼女が結婚すると言ってきた
彼女に対して、もうそんな未練は絶ち切ったつもりだった

だが、彼女の事を聞いてから数日後…
彼女から、結婚式の招待状が届いた

彼女は何を考えているのだろう?
幼なじみだから呼びたくなるのかも知れない…
だけど、仮にも俺は元カレで、呼ばない方が旦那さんの為になるはずだ…

俺は招待状に「出ない」と記入した

その招待状を机に置いて、飲み物を冷蔵庫から取り出そうと立ったとき、家のインターホンが部屋に響いた

宅配便かな?と思い、玄関に出ると、そこにいたのは彼女だった

いきなりの訪問に俺は戸惑った

『い、いらっしゃい…』
『久しぶり…ね…』

久しぶりの再会に、よそよそしくなる二人

『どう…したの?』
『その…結婚するから荷物を取りに来たんだけど。近くに寄ったから、挨拶でもしたいなと思って…』
『そ、そうなんだ…。あっ、家に入る?』
『大丈夫…!すぐに行かなきゃいけないから…』
『そうか…』

プップー!
下から旦那さんが乗っているであろう車からクラクションが鳴った

『ごめん…!もう行かなきゃ…!』
『そう…』

彼女はドアを閉めようとした

『ま、待って…!』
俺は彼女を呼び止めた

『なに…?』

彼女に言いたいことがあった
あったけど…

『結婚…おめでとう…』

言えなかった…

彼女は『ありがとう』と言って、ドアを閉めた

彼女のいなくなった玄関に立つ俺
『今でも…好きなのかな…?』

未練は絶ち切ったはず…
少しだけ…自信がなくなった気がした



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