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2013年10月11日20:18
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羅臼岳登山〜敗退編〜
な、なんと、敗退記録です…。(^^;
今回は 登山日記と言うより観光日記に近い感じとなってます。
初めての車中泊による前日現地入りだったのですが…。(^^;
日記が長文になってしまったので、興味のある部分のみお読み下さい。
１．プロローグ
実は中学生の頃、羅臼岳という名前も知らず、少年団の登山行事に参加して
登ったのが最初でした。その時は、頂上手前の羅臼平まで登って時間切れでした。
そして１年前。道東での最高峰？である知床連山の一番高い羅臼岳登山に向けた
下見を兼ねた知床観光を楽しむ。
2013年の今年は、いよいよ道東での卒業登山として、この山に挑戦する！
お盆休みは雨続きで山行きを断念したが、９月の連休にて決行となった。
２．前日出発
いつもなら早朝５時起きで７時には車で現地へ向かうのだが、今回は前日出発である。
午前中は仕事で、お昼から車にガソリンを入れ、登山用のバナナを購入。
家に戻り、昼食後少し休憩を取ってから出発準備を整える。
登山リュックに荷物を詰め込み、靴と車中泊用の毛布やタオルケット、衣類などを
車に積み込み、１５時には釧路を出発した。
安全運転で標茶を経由し、夕方の裏摩周で曇り空の摩周湖と斜里岳を眺め、
斜里を経由してウトロを目指す。
３．日没
途中、道の駅「パパスランドさっつる」にトイレ休憩で立ち寄ったが、
建物が新しくなっていた。既に営業中？
昔の建物は既に無くなっていたが、敷地内は駐車場を含め、まだ工事中だった。
夕焼けの太陽光が雲に反射して不気味なオレンジ色を発していたっけ。
斜里岳の頂上付近には雲が掛かり始めていた。
そこから３０分もしないうちに日が暮れ、清里町で真っ暗になったので
この町で夕食を取ることにした。食事処がなかなか見つけられず、
３件目でやっと開店しているお店を発見して中に入る。
２時間半少々のドライブによって疲れた神経を休める。
本当はウトロで新鮮な海鮮ものを頂く予定であったが、まあ良い。
入った店がたまたま寿司屋だったので海鮮丼を頂き、とりあえず満足した。
４．漁り火
清里町から斜里へ向かう真っ暗な道路を進むと、斜里の町の上空の雲が光っていた。
最初は斜里の街の明かりが上空の雲に反射して光っていると思っていたが、
斜里を通過しウトロ方面へ向かうと、海岸線の道路からは海の向こう側で
光っていた事に気づいた。
多分、イカ釣り漁船の漁り火だね！
昔は黄色っぽい電球色だったと思うけど、今は眩しい白色のＬＥＤライトだね。
すっごく眩しい光が海上に５つから６つほど見えていた。
まるで海の上の道路に立つ街灯の様だった。
まだ１９時前だと言うのに、ウトロへ続く知床の道路は深夜と変わらない。
真っ暗な道をひたすら孤独に走る。対向車も ほとんど来ない。
ヘッドライトを遠目のハイビームにしたまま走る。
速い車が２台だけ追い越して行ったが、それ以外は前後に車の姿は無し。
５．ウトロ着
１９時半ちょい前にはウトロに到着した。
清里町で食べた海鮮丼がちょっと質素だったので小腹がすいた。
コンビニで甘いパンを２つ買い、道の駅の駐車場で食べた。
車のフロントガラスから海方向を眺めると、さっきの漁り火が幾つか見えた。
上空に目をやると、雲の隙間から星がギラギラ光っていた。
おっ、明日の天気は予報通り期待できる！
時間は２０時を回っていたが、まだ夜８時である。
夜明けを待って早朝５時には登山口へ向かう予定だが、
それにしては、まだ寝るには早い…。(^^ゞ
６．暇
今回、真っ暗な道路を３〜４時間ほど走るのは、鹿との衝突や事故防止の観点から
よろしくない。そこで、日が暮れる前にウトロに着くことを考えていた。
けど、途中で真っ暗になったけど…。(^^;
２１時、それでも就寝には早すぎる時間であるため、やる事が無く、暇であった。(^^ゞ
テレビもネットも無い。何にもないなぁ〜。(^^;
まぁ、地デジの電波が届けば携帯電話のワンセグ放送とｉモードには繋がるとは思うが
バッテリーが無くなるしね！パソコンは持ってきてないし…。
考えてみれば、車のラジオは聞けたし、音楽も流すことはできたのだが、
エンジンを掛けないと車のバッテリーが上がるかも？と思って、何もしなかった。(^^ゞ
そもそも駐車場でエンジンを掛けると、車中泊の場合は周りに迷惑である事に
気づきました。
７．車中泊
そしていざ寝るにしても、隣近所の車が気になるので、駐車場の端っこで
周りに車が居ない場所を選んで駐車してました。
ハンガーを幾つか持ってきていたので、服を吊るして窓ガラスに目隠しして
使ってました。各車、目隠しには色々工夫してましたね！
キャンピングカーが羨ましかったです。
自分が道の駅に到着した時点で、駐車場は ほぼ満車に近い状態。
実際は、端っこの遠い所は空いていたけどね。
キャンピングカーも十数台以上も居ました。
８．就寝
道の駅のトイレで歯を磨き、車内でトレーナーに着替えて いざ就寝！
やはり軽自動車で車中泊は厳しい…。(^^;
体をまっすぐにできない。
運転席のシートを一番後ろまで下げて、シートを全開で倒す。
ヘッドレストを枕にするも、足を延ばすと運転席のパネル下にぶつかるので
助手席側に足を延ばす。どうしても体が「くの字」になってしまう。
寝返りも打てない…。(^^ゞ
まぁ色々試してみたが、無理！
それでも途切れ途切れで３時間くらいは眠れたかな？
最初はタオルケットだけで寝ていたのですが、深夜０時を過ぎると
急に寒くなってきたので、毛布に切り替えた。
めっちゃ暖かく、持ってきて正解でした！(^^)v
深夜、ウトロの道の駅では、魚釣り用のプレジャーボートをけん引した大きな車が
何台も入場してきて 結構 騒がしかったね。
９．夜明け
空が暗闇から灰色に、そして曇り空へと変化した。
ウトロに到着した時、雲の隙間から見えていた星が深夜には見えなくなっていた。
夜が明けても曇り空は変わりなかった。
とりあえず天候が回復するまで、もうひと眠りした。
朝５時半を過ぎて道の駅のトイレへ向かうと、
自分の車からは見えてなかった方角の海の向こう側に青空を発見！
一直線に雲が切れている。
おぉ、これは徐々に晴れ間が広がるに違いない。
朝食を買いにコンビニへ車を走らす！
ウトロのコンビニは、セブンイレブンが２４Ｈ営業で、
セイコーマートは２店あるが、２３時で閉店し朝６時開店であった。
まだ朝６時前であったのでセブンで朝食と登山時の昼食用のオニギリを購入。
コンビニの駐車場で朝食を済ませ、再び道の駅へ戻り、
洗顔と歯磨き、トイレを済まし、いよいよ登山へ出発である。
１０．登山口
道の駅から登山口のある岩尾別温泉へは、あっと言う間に着く。
と言っても１５分〜２０分くらいかな？
途中、一直線に切れた青空の部分がたいぶ広がっていたのを確認。
岩尾別温泉へ通じる道の入口近くには、こんな早朝からカメラマンが５〜６人ほど居て
川の方を狙っていたが、熊でも居たか？途中、シカは見掛けたけどね！
既に朝７時となってしまったが、ホテル地の涯がある手前の細い道路には、
十数台の車が止まっていた。もちろんホテルの駐車場は満車である。
駐車禁止の看板がある道路の狭くなった箇所を避け、
空いているスペースに自分の車を止める。
さて、いよいよ登山開始である。
靴を履き替え、リュックを背負い、持ち物の最終確認が済んだら車にロックを掛け、
まずはホテル地の涯の駐車場からホテル右脇の細い道路を登って右折すると
登山口である木下小屋の前に出る。ここにも車が４〜５台ほど駐車できるが
この時間だし満車に違いないと思ったら１台分だけ空いてた…。(^^ゞ
１１．登山開始
登山届に記入。既に３０人程が早朝５時から登っている。
小屋の前のトイレで用を足し、いざ登山道へ！
土手を上がった所に並ぶ看板と登山道の様子を写真に撮った所で、
木下小屋の写真を撮るのを忘れて、再び戻る…。(^^ゞ
３分後、改めて登山の再スタートである！
１２．頂上を目指して
まずは最初の尾根をジグザグに登って行く。
時々足を止め、軽く休憩しながら しばらく登っていると尾根の上に出た。
このまま尾根道を登って行く。大きな岩場が出てきて、そこを登ったら
確か「オホーツク展望台」だったと思う。頂上まで約5.9kmとの看板あり。
大体４０分くらいで、確か もう少し登ったらウトロ方面の景色が見えた。
実際には、知床五湖や岩尾別温泉方面へ向かう、さっき車で走ってきた
くねくねの道路が見えた。ウトロ側の海は晴れ間が広がり、
森には雲の影が映っている。このまま雲が去って晴れる事を願い、引き続き登る。
１３．ヒグマ注意
登山開始から１時間少々で次の看板が現れた。
「６５０ｍ岩峰(頂上まで約5.0km)」とあり、続けざまにヒグマ注意の看板が…。
ちょっと身が引き締まる。
ここをちょっと過ぎた辺りでも、先程と同様な展望が再度見られた。
が、あれ？
上空が先程よりも雲が多くなってきた感が…。(^^;
頂上と思われる方向を見上げると、どこか山腹の尖った峰みたいなのが見えた。
尾根から少し谷っぽい感じの道に変わってきたが、どんどん進む。
なんか霧？モヤってきて、谷底の滝？なのか水っぽい感じの音が聞こえていたのだが、
谷に吹く風が木々を揺らしている様にも聞こえた。
この前後で、上部に赤いペイントを塗った工事用の木の棒が登山道沿いに
打ち込まれていた。土嚢や大きな石で土砂の流出を食い止める何かをやってたみたい。
１４．弥三吉水
登り始めて１時間半で「弥三吉水(頂上まで約4.3km)」に到着。
とりあえず写真だけ撮って先に進む。
ここら辺から傾斜がゆるくなり、
楽チンと思っていたら「極楽平(頂上まで約4.0km)」だった。
ここで長めの休憩を取る。上空は曇り空で、青空は無くなっていた…。(^^;
山頂の山々は全く見えない。風も出てきたのでウインドブレーカーを着る。
この手前ら辺から、生えている木がウネウネのが多いのよねぇ〜。
冬場の積雪のせいなのかな？
そして更に進むと、再び傾斜がキツくなり、本格的な登山の荒々しさが…。
１５．仙人坂
登り始めから２時間少々で「仙人坂(頂上まで約3.0km)」を通過。
この時点で風が強くなり、霧に包まれる。
遂に雲の中に突入した感じ。
更に急な登山道を登り続けるが、風と霧雨により濡れた木々の葉から雨の様に
水滴がポタポタ落ちてくる。
崖っぽい所から上を見ても、下を見ても、真っ白となり、
このまま天候の回復を待っても期待出来ないと思い始める。
下山して来た老若男女は皆、髪の毛が濡れてビジョビジョな感じ。
登山者の一人に頂上付近の様子を聞いてみたが、
真っ白で何も見えず、風も更に強く飛ばされそうだったとの事。
う〜む、こりゃ〜駄目だ！
１６．決断、そして下山
登山開始から２時間半で、撤収を決定しました。(T-T)
ただ既に右膝が少し悲鳴を上げており、２時間半も登ったのに
仙人坂のちょい上ら辺で、銀冷水や大沢の下には まだ到達できていない。
やはり この山は上級コースだわ！
私には まだ早かったのか？
予想では、この先あと２時間から２時間半は登らないと頂上には
着かないだろう！ しかも疲弊した体力と筋肉では、もしや更に３時間？
まだ修行が足りん…。(^^;
長距離運転後の車中泊では、ちょっと厳しいものがある。
色々課題が見えた所で、ブツブツ言いながら１時間半を掛けて下山しました。
途中、登りでは気づかなかった知床五湖が見えるポイントで写真を撮る。
高架木道と２つくらいの湖(沼)が見えた。
１７．昼食
下山後、車で着替えてから早朝にウトロのコンビニで買ったオニギリを食べる。
予定より早く下山できたので、地図と にらめっこして、帰りの予定を考える。
そうだ！去年の知床観光で行けてなかった所に寄ってみよーっと。
お昼すぎ、早々に車を発進させた。
１８．知床峠
とりあえず羅臼方面へ向かう為、知床自然センターまで戻り、
知床横断道路を車で上がっていく。案の定、標高が高くなるに従い曇りとなり、
峠の展望台は雲の中で真っ白。オマケに強風が吹いており、駐車した車が揺れる揺れる！
雲？霧？が目の前を流れていく。羅臼岳は１ｍｍも見えない。
きっと羅臼岳の頂上は、ここ以上に荒れていたに違いない。
知床峠を羅臼方向へ下り始めると、だんだん視界が回復し、晴れ間も見えてくる。
う〜む、羅臼岳頂上には魔物が住んでいるに違いない…。(^^;
１９．羅臼ビジターセンター
昨年は気が付かずに通り過ぎてしまったので、今回は しっかりチェックしてました。
羅臼の温泉街の一番最初の方の建物の所で左折して駐車場に入る。
結構 地味な建物なのよねぇ〜。
中に入ると、熊さんや鹿さんの はく製がお出迎かい。
そして真ん中にドーンと巨大なシャチの骨格標本が吊るしてある。
なかなかの迫力です。
自分は トドの はく製が 上から「にゅ〜」って吊るされているのが お気に入り。
まるで、海の底に泳いで降りてきた感じがステキ！
２０．間歇泉
そして もう一つ見たかったのが、羅臼ビジターセンターの裏側にある間歇泉！
昔は１時間おきに１回の割合で噴出していたらしいですが、今は枯れちゃった？
数日前に１回だけ噴いたって紙が貼ってたので、ちょっと期待して現場へ。
１０分くらい凝視してましたが、噴き出しませんでした…。(^^;
でも時々、岩の所から湯気がポヤポヤ出てくるのを確認しました。
まぁ、しょうがない！
間歇泉のすぐ近くにシカが居ました。
２１．羅臼国後展望塔
〆は やはり 羅臼国後展望塔です。
羅臼岳は雲の中〜！(^^ゞ
羅臼港は眼下、国後島は目の前にバッチリ見えてましたよ！（返せ！北方領土）
１５時、知床観光終了！
２２．帰途
羅臼からは車で２時間半で釧路に着いちゃうのよねぇ〜。意外と近い感じが…。(^^ゞ
自宅には１７時半に到着だもん。
２３．まとめ
前日入りで車中泊しての羅臼岳登山(〜敗退〜)。
達成感が無く、欲求不満？ 疲労困憊？ 日進月歩？
なんかドライブで凄い疲れた感が…。(^^;
まぁ、新しい経験が蓄積されたと確信し、
来年こそ、羅臼岳を征服しちゃる！
そして道東登山を卒業し、大雪山系登山へデビューするのだ！！
現在『最新版 北海道「夏山登山ガイド�◆�[表大雪の山々]』を熟読中。
しばし お待ちを！
最後まで お読み頂き、ありがとうございました。m(_"_)m
以上、羅臼岳登山〜敗退編〜レポートでした！(^^)v
フォトアルバムにも写真を掲載してますので、見てみてね！
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関連日記『知床観光 2012』
http://
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