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2012年08月26日22:17

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斜里岳登山

フォト フォト

8月中旬、遂に斜里岳に登ってきました!(^^)v
本当は西別岳で体を慣らしてから斜里岳に挑戦する予定でしたが、
どうも天候とスケジュールが合わず、西別岳をパスして先に
斜里岳に登っちゃいました。(^^ゞ

中級レベルの山なので、ちょっと体力が心配でしたが、なんとか登頂できました。
ここの目玉は、暑い夏にピッタリのクールでスリル満点の沢登りです。
だから一番暑い8月の夏休みに登ろうと前々から思ってました!(^^ゞ

1.出 発

釧路から斜里岳の登山口までは車で2時間45分ほど掛かりまして、
当日は朝5時起きの6時ちょい過ぎに出発となりました。
いつもながら釧路の早朝は濃霧でして…、(^^;
天気予報は一日中曇りでしたが、オホーツク海側は 晴れ時々曇りだったので
これは行けると思い、斜里岳を目指す事にした。

標茶を経由し、弟子屈と川湯を通過し、野上峠までは ずーっと霧。
ワイパーを間欠駆動で ずーっと動かしていた気が…。(^^ゞ
しかし野上峠を下っていると太陽が薄っすら顔を出し、札弦方面まで来ると
雲は多めでしたが、なんとか晴れそうな雰囲気あり。

2.清岳荘

清里町の手前で右折して、いよいよ登山口がある清岳荘の駐車場を目指すが、
7km手前の林道からは舗装が切れ、細い砂利道となった。
結構 デコボコしている狭い道路なのでスピードは出せないし、こう配もキツくなり、
うねうね道を上り切ったら清岳荘の駐車場に到着しました。

朝9時ちょい前でしたが、駐車場は ほぼ満車(約20台)で バスが2台も止まって
いました。さすが人気の山ですね!ちなみに駐車料金は100円です。
登山届に記入し、駐車料金の100円を小さい金庫みたいな貯金箱に入れたら
いざ斜里岳登山の開始です。

3.登頂開始

清岳荘前にて、のっけから登山道って何処?(^^ゞ
斜里岳原生林ウォーキングコースと一部ダブっているので紛らわしい…。
とりあえず清岳荘の右手にある木の短い階段を上がり右へ進む。
次にウォーキングコースとの二股になっているので右へ進む。
するとすぐに金属製の短い階段があり、それを降りると車が1台ほど通れる
砂利道の林道に出る。
さっきまで車で走ってきた林道の延長が、単に清岳荘の裏に続いていただけである。
しばし林道を進む。ゆるい下り坂で どうやら沢へ向かっている様子。
看板が見え、いよいよ本格的な登山道の始まりである。
ここから頂上までは 3.6kmとの事で、基本は登りですからぁ〜。
で隣にある赤い字の看板には「このあたりで熊が出没…。」
思わず、今回初めて持ってきた熊鈴2個をリュックに装着!
気を引き締めて登山道へ進む。

4.沢登り

すぐに川に出た!
こんなに早く沢登りが始まるとは…。(^^;
実は初体験である。
川幅は広くないが、場所によっては流れが速かったり深い所もある。
赤い矢印に従って川岸を進むが、すぐに右岸から左岸へ、左岸から右岸へと
川を横切るようにと赤い矢印が命令するのである。
上流まで20回ほど川を横切る事になるが、その度に迷う事がある。
水面から出ている大きな石の どれを渡って行けば、川に落ちずに向こう岸へ
渡れるのか…。この選択を誤ると、川ポチャが待っている。
その代償として、靴の中に水の浸入を許すことになる訳で…。

5.川ポチャ

赤い矢印は毎回難問を投げかける。知力、体力、運だめしである。
この勝負、序盤から軽い失敗が相次ぎ、少なくとも7〜8回は川ポチャとなった。
多分、みんな同じだと思うが、もともと足場になる大きな石が無い所もあり、
助走するほどスペースもない。不安定な石には要注意なのです。
これは自然が作り出す壮大なクイズなのだ!

まぁ川ポチャを繰り返しながら進むと、岩肌に洞窟っぽい所(仙人洞)が
あったりもする。登山口より45分くらいで、下二股に到着。
勿論、まっすぐ(左)の旧道コースへ進む。すると、
一番楽しみだった数々の滝が出現し、目を楽しませてくれる。
羽衣の滝 万丈の滝 竜神の滝 などなど。
更に、滝の下の方に居ると、涼しい風が吹いてきて気持ちが良い!

6.滝登り

沢をどんどん登っていくと、次第に傾斜がキツくなり、いつしか滝登りに?(^^;
ほとんど滝と平行に、脇の岩場を登っていく。これが危ない!
岩は濡れているし、コケが生えていたり、尾根からの水も滝に合流し、
非常に滑りやすい岩場を登っていくのである。
危険な所にはロープが張ってあるので、それを使って登っていくが、
なんでここに無いの?って思う危険な場所も…。(^^;
足を滑らすと、滑り台を滑るように滝を下り滝壺に まっしぐら!
川ポチャどころではない!(^^;

7.負傷

多分、最後の滝を登り切り、水量が減ってきて小川の様な所を登っている時、
それは起こった!
できるだけ靴が濡れないように、水面に出ている石の上を歩いていて、
ちょっと離れた所に移動するのに、上から伸びていた木の枝を掴んで
重心を傾けたところ、突然、ポキッ! バッシャ〜!
一瞬 何が起こったのか理解不能でしたが、水中の右手を2回ほどバタバタして
やっと川底を探り当て、立ち上がる事が出来た。被害状況の確認!
右腕は肩まで、右足は太ももまで濡れていた…。(^^;
右の靴の中は少々浸水、なぜか左の靴の中がチャポチャポの水浸し。
とその時、右手に痛みが…。付けていた ずぶ濡れの軍手を脱ぐと、
小指と薬指の擦り傷から少々出血し、突き指をした時の様な痛み有り。
手の甲も擦り傷による出血が少々見られた。軍手を付けていて助かった…。(^^ゞ
しかも、顔面や頭部を岩や石に強打しなくて本当にラッキーでした。(^^;
そう言えば、すれ違った下りの男性登山者の方で、右手が血で染まっていたのを
見ていたのよねぇ〜。★ここは軍手必須です!★

8.胸突八丁

小川と化した沢を更に登っていくが、この頃には靴への水の侵入など
もうどうでも良くなって、足首ほどになった水深の川の中をジャブジャブしながら
登ってました。(^^ゞ
すると 上二股に到着、頂上を目指し直進する。
やがて足元の水がチョロチョロとなり、遂には岩や石だらけの登山道へ。
ここら辺から視界が開けてきて、見上げればスカイラインに馬ノ背が見えた。
しかし登りの傾斜がキツイ。休みながら ゆっくり登る。
でも頂上付近が見えた事で、テンション上げ上げで、元気がよみがえってきた!
胸突八丁の危険な岩場を登り切れば、馬ノ背に到着!

9.馬ノ背

来た来た!ここからの展望も素晴らしい。
目指す頂上がやっと見えたが、あともう少しの辛抱が必要そうだ。
振り返れば、南斜里岳方面の山々の姿も素晴らしいが、
遥か遠くに、摩周湖と摩周岳、屈斜路湖に和琴半島まで霞の中に見えた。

10.祠

馬ノ背から傾斜のキツイ岩場を登りきると、銀色の祠(ほこら)がある。
小っちゃい神社?お賽銭がいっぱい置いてありました。
安全を祈願し、更に先へ進む。
頂上の直前にある最後の危険な岩場を突破し、右側から登っていくと頂上に到着!
だいたい3時間半少々掛かりました。

11.頂上

360度の景色は絶景です。特に南斜里岳方面の稜線の美しい姿。
そして、眼下に広がる畑の格子模様が面白い。
オホーツク海も目の前だし、知床半島方面の山々も霞の中に見える。
登ってきた甲斐がありました。しばし昼食と休憩を取り、まじまじと景色を楽しむ。
濡れた服やズボン・靴は、この時点で すっかり乾いてました。
予定より30分遅れで下山の準備をしていると、2mくらい先にシマリスが居た。
慌ててカメラを取り出しているうちに逃げちゃいましたが…。(^^ゞ

12.下山

危ない岩場だけは慎重に ゆっくり下り、もと来た道を引き返す。
あっと言う間に上二股に到着。ここからは左に曲がって新道コースの熊見峠を目指す。
途中、竜神ノ池へ降りる道があったが、予定より時間が押していたので
見るのを諦めて通過。しばらく歩くと、また竜神ノ池へ降りる道があったので、
立ち寄っても そんなにロスは無かったのかも?ちょっと失敗!(^^ゞ
この後は、ちょっと登り区間に入って疲れているのに辛かったが、
登り切ってしまえば展望が開けて、再び元気が…。

13.熊見峠

最後の方は ゆるい登りですが、尾根歩きは景色が素晴らしいので楽しい。
午前中に登ってきた沢の全景と、頂上を含む斜里岳の稜線が素晴らしい!
そう言えば、ここで再びシマリスに遭遇。
今度は何とか写真に納めることが出来ました。
そして最後の難関です。熊見峠から下二股までの下り道ですが、
最初は普通で、急な場所が所々ありましたが、残り半分以上が直滑降?(^^;
短いジグは切ってありますが、ほとんど直線的に急斜面を下っていく。
下りても下りても下二股には着かない。斜面の土が湿っている所は要注意!
生えている木に ぶら下がって降りていく感じ? 長かった…。(^^ゞ
やっと沢の音が聞こえてきて下二股で旧道と合流し、清岳荘を目指す。
結構長い沢歩きがまだ残ってます。疲れているので沢を渡る飛び石のジャンプ力が…。
3時間ちょうどで清岳荘に戻ってきました。いや〜、疲れました…。(^^ゞ
時刻は16時半を過ぎてましたね。

14.帰途

清岳荘の側で しばらく休憩して、車の中で着替えてから帰途へ。
途中、宇宙展望台に立ち寄り、夕暮れの斜里岳を目に焼き付けてから再出発。
自宅には20時半に帰り着きました。


いや〜、今回は沢登りの危険を実感してしまったので、ちょっと懲りた…。(^^ゞ
もし今度、また斜里岳に登りたくなったら、三井(玉石の沢)コースで登ろう。


以上、斜里岳登山レポートでした!(^^)v


フォトアルバムにも写真を掲載してますので、見てみてね!

http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000070782985&owner_id=6137219
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