mixiユーザー(id:6969053)

2012年03月03日19:31

141 view

最古のバンドがネット技術を導入。97年シカゴB2Bツアー

世界最古のバンドが最新の技術を導入する。これがバンド長生きの秘訣。
前回のヴードゥーラウンジツアーでもライブをインターネット中継に挑戦。
当時日本でも見ることができたが音声映像はイマイチ。しかし技術が発達。
パソコンは世界を席巻する中、ストーンズのワールドツアーが決定した。
タイトルは新作のブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー。
1997年9月23日がスタートとなった。会場はイリノイ州シカゴ市の
ソルジャーフィールド(53,000人)ステージセットが組み立てられてゆく
様子もインターネットで見ることができ、情報が氾濫する中シカゴへ。
フォトフォト
フォトフォト
シカゴの風景            ハードロックカフェシカゴ
プラネットハリウッド        マイケルジョーダンズレストラン

今回のステージセットはパルテノン神殿を彷彿させるが鉄骨は少なく
丸いスクリーンがステージ中央にセットされ開演まではカーテンで
隠されていた。左右のPAスピーカーは金色に見え黄金がテーマカラー。
世界ツアー初日ということもありテレビカメラも入っている。
巨大スタジアムが53000人で埋め尽くされBGMが鳴りやむ毎に大歓声!
夜9時10分、ついに客電が落とされた。スタジアムは悲鳴に変わる。
シカゴ公演およそ7千円のチケットは10万6千枚が完売し追加席も。

フォトフォト
フォトフォト


ステージを覆っていたカーテンが開き、円形のスクリーンから
宇宙の映像、中近東風BGMが流れスクリーンに現れた隕石が猛スピードで
観客めがけ突っ込んでくる映像に観客が一斉にのけぞった。その瞬間
スクリーンに仕掛けられた花火が同時に爆発!世界一簡単で有名な
ギターリフが鳴り響いた。1965年の大ヒットサティスファクションだ。
フォトフォト
翌日の新聞2誌とも1面がストーンズ   バディ・ガイのお店グッズ
ストーンズ、シカゴをロックする!

キースは豹柄のコート。舞台上手からミックが登場し歌い始めると会場は
1曲目から大合唱。緑の衣装にスパンコールが眩しい。気合の入った
イッツ・オンリー・ロックンロール、BITCHではストーンズらしい猥褻な
スクリーン映像にどよめきが起こった。夜をぶっとばせではミックが
ステージ右の通路を走りスタンド席に近づくとスタンド席は大歓声。
81年ツアーの映画のようだ。19回目の神経衰弱は五万人の大合唱。
新曲のOut of controlは81年ツアーを彷彿させるパフォーマンスに
曲が終わっても歓声が鳴りやまない。
フォトフォト
シカゴ劇場では美女と野獣を上演  ブルースブラザースロケ地のビル

スクリーンがパソコンの画面に切り替わり全世界の主要都市の位置に
ベロマークが登場。このツアーで演奏してほしい曲の人気投票が
インターネットで行われ曲名の隣に得票率がベロマークで表示される。
曲名が表示される度に歓声が起こり、今夜演奏してほしい曲の第1位が
発表された。Under my thumbだ!キーボードでマリンバの音が再現され
スタジオテイクに近い演奏。このインターネット人気投票は大好評。
この人気投票演奏はインターネットで見られる仕組みだった。
パソコンを利用しファンの意識を探る新たなストーンズの手法だった。
25日シカゴ公演はシーズ・ア・レインボー、
27日はコロンバス公演はギミー・シェルターが選ばれた。
フォトフォト
オハイオ州コロンバスの風景     少し鄙びていますね

このツアーからスタジアム客席ど真ん中にミニステージが用意され
ストーンズはステージを降りミニステージまで設置された通路を渡った。
通路近くのファンは握手やサインをもらえることも。メンバーが
ミニステージに移動しリトル・クイニー、レット・イット・ブリード、
そしてラスト・タイムにどよめきが。スタジアム後方の客は大喜び。
スタジアムがライブハウスに思えた瞬間。悪魔を憐れむ歌のイントロ
が流れバンドはメインステージに戻ってゆく。ダイスをころがせ、
You got me rockingはストーンズの歴史をプロモビデオで紹介。
そして現在進行形のストーンズへ。JJFではマグネシウムが爆発。
大量のスモークが客席に押し寄せ煙幕状態のエンディングナンバー。

当然アンコールだ!スクリーンが世界地図に変わり、アメリカ大陸、
イリノイ州に変わると大騒ぎ。地図が更に拡大されシカゴが登場すると
悲鳴に。シカゴが住宅地図に変わりコンサート会場ソルジャーフィールド
が表示され53000人が絶叫。そこに矢印が刺さるとベロマーク登場。
フォトフォト
オハイオ州コロンバスのレコード店ストーンズ新作発売中

世界地図から見ればアメリカ大陸の大都市も小さなものかもしれないが
アンコールは無情の世界、そしてブラウン・シュガーが演奏されると
ゴールド、シルバー、ホワイトの紙吹雪が会場に降り注ぎ演奏が終わると
ストーンズ公演名物の派手なエンディングの花火。メンバー4人が
最後のあいさつを終えると中近東風の音楽が流される中、最後の連続
花火が打ち上げられた。56歳でおよそ2時間30分のライブ。
フォト
インターネットやサウンドシステムの最新技術をライブにさりげなく
導入しコンサートをエンターテイメントに仕上げてゆくミック・ジャガー
の企画力。このツアーは3年をかけて世界を巡る規模になってゆく。
アメリカ公演はほとんどが完売。ツアーのハイライトは98年1月の
ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン公演へ。
2万人クラスの会場での3日間、チケット争奪戦はネット普及と
共に熾烈を極めてゆく。そしてチケット代金も変化し始めたのだ。
9 21

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年03月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031