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2012年02月27日16:51

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『マネーボール』

映画『マネーボール』を観た。

(2011年 米 監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット ジョナ・ヒル フィリップ・シーモア・ホフマン ロビン・ライト クリス・ブラッド ケリス・ドーシー スティーブン・ビショップ ニック・ポラッツォ)

2011年に劇場で観た最後の作品。観てからかなり経ってるなあ…(笑)

【元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい…。(シネマトゥデイより)】

原作はマイケル・ルイス著「マネーボール」。

正直、そんなに期待はしていなかった。野球のルールは知っていても、メジャーには詳しくない。実話ということもあって、この作品には実在の人物が実名で登場する。選手もそうだ。なので、面白さは半減するのではないかと思っていた。

ところが…、まったく興味のなかった「マネーボール理論」自体が面白いことに気づく。かつて、日本では野村克也氏が「IT野球」を確立させたことがあったが、ちょっと似ているかもしれない。

マネーボール理論とは、あらゆるデータ分析の結果を基に成り立つものらしい。
(以下、一部パンフより抜粋)

電球打率より出塁率を重視すべし …つまり、打席でアウトにならないようにするために、ヒットを打つか四球やデッドボールを選んで塁に出ることを重視する。極端な話、ヒットを打たなくても選球眼が良くて塁にたくさん出ればその選手には価値がある。

電球被安打は投手の責任ではない …「ホームラン以外のフェア打球は、それが安打になろうとなるまいと投手の力量とは関係ない」。投手の真の実力を測る際には不安定要素である被安打を考慮から外し、奪三振・与四球・被本塁打の3要素を軸とする。

電球盗塁、犠打は無駄な戦略である …過去のデータ分析により、犠打でアウトを増やし走者の塁を進めた時の得点期待値が低くなることが証明された。また、盗塁も成功すれば得点期待値は高くなるが、失敗した時にはカクンと期待値は落ちる。つまり、どちらもリスクが高い戦術というわけだ。

ビーンは、この理論に基づいて選手を獲得し、周囲の反対を押し切って自分の信念を貫いた。その結果、貧乏弱小球団とは思えないほどの輝かしい記録を残す常勝球団へと変貌をとげるのだ。

ネット裏で繰り広げられる選手獲得の様子はすさまじい。トレードってこうして決まるのね。電話1本で、まるで何かの商品を取引するみたいに…。こんなにあっさりと就職先が
変更されてしまうのかと驚いた。そういえば、松井秀喜選手もアスレチックスに在籍していたが、彼もこの理論に基づいて獲得されたのだそうだ。

野球のことで頭がいっぱいに見えるビーンだが、時折父親の顔を見せる。
娘とのやりとりがアクセントになってて、彼女の歌にジーンときちゃったのよねー。
ブラッド・ピットは、けっこういい俳優さんになったな〜。

50歳をくぎりに俳優業からの引退を宣言しているブラッド・ピット。
もしそれが本当なら、同じく引退をほのめかしているソダーバーグ監督と組んで、最後に『オーシャンズ』シリーズでパーっと締めくくってほしいものだ(笑)

ビリー・ビーンという人物から、既成概念に固執せず、新しいことに挑戦する柔軟さと勇気の必要性を学んだ。期待してなかった分私には斬新で、意外にも面白かったのでビックリだ目



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