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2011年09月29日12:50

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■10分で宗教が分かる日記 (前編)

(長文です)

★よく、こうした霊能力者だの霊媒師などの詐欺師がニュースで扱われると、
『これだから宗教は怖いwwww』 と真顔で書いている人がいますが…

実は仏教では、「霊うんぬんとか天国・地獄がある」 などとは
『一言も言っていない』 のは、ご存知でしょうか?



細部まで語ると膨大になってしまうので、
概要だけちょっと書いてみますね。

ちなみに、自分の実家は 「浄土真宗」 です。




■『人は死んだら 「仏」 になるが、天国・地獄などは無い』

良い行いをしたら天国へ、
悪い行いをしたら地獄へ行く、などと言われていますが、
実は仏教には『天国も地獄もありません』。

「仏」と呼ばれる状態になるだけです。

これは、「元素に戻る」と考えると良いでしょう。
もちろん『霊』などではありません。


我々は死ぬと、
炭素とか水素などの、単なる「元素」に分解されますが、
それを便宜上、「仏」と呼んでいるだけなのですウインク



■『転生輪廻 (てんしょうりんね)』

生まれ変わりのようなイメージですが、
決して「良い行いをしたから、また人間になれる」とか、
そんな都合の良いものではありません。


「仏」(元素)になった我々は、
世の中(宇宙)に散らばって、

ときに草木に、ときに岩石に、
ときに他の生物の一部となりながら、拡散していきます。

この循環が、『転生輪廻』です。


その意味では、「別の人間」として
生まれ変わると言えるかも知れませんが…

それは、死ぬ前の自分の元素がまるまる、
次の新たな人間を作るわけではありません。

あくまで、その人間を形作る元素の
ごくごく一部として再利用されるだけです。

「全くの別人」と言えるでしょう。



■『行いに、良いも悪いもない』

正確には、
「僕らごときには」良し悪しを計ることはできない、という意味です。

よく、「人のためになることは正義だ」などと言う人がいますが、
ある人にとっての得が、必ずしも全ての人にとっての得とは
限らないのが世の中です。

そもそも、「人間にとって良い行い」という視点自体に、
他の生物の価値観を度外視した「驕(おご)り」があることに
お気づきでしょうか。



ちなみに親鸞さんは生前、
「悪人でも、仏になれます」と言ったそうですが…

『良い行い(正確には、その土地の人間にとって都合の良い行い)』
をしたからといって、そんなものは
広い世の中(宇宙)を左右するものではないのです。

「天国・地獄」などという「ありもしないご褒美や罰」に
一喜一憂している人々に、「それは違うんですよ」と言いたくて、

親鸞さんは、そんな言い方をしたんじゃないかな、と思うのです。


我々にあるのは、
『仏』(元素)になるという未来だけなのです。


【後編に続く】
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