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2011年03月16日17:20

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こんな時期に、新しい旅立ち

こんな状況の時に、いやこのような状況の時だからこそ、
子供達に卒業式をあげさせてやりたい。

本日、ウチのお姉の中学校で卒業式が行われました。

早朝、大きな余震で起こされて外を見ると
辺りは一面の銀世界。 

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結構積もっています。
大雪に地震、本当にこの冬ほど自然に虐められたことはありません。


卒業式が行われる体育館は、耐震診断でペケになり
取り壊されることが決まっている古い体育館。

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先日の大震災では、天井の一部が落ちてきたり、
壁に大きな亀裂が走ったり、
壁に掛けられた校歌の額などが床にたたきつけられたりと、
被害は大きかったのですが、
先生方や生徒の頑張りでなんとか今日の開催に至っております。

ただ、壁の天井のいたるところには、その時の傷跡が残っています。

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暖房も重油が枯渇したため、最低限の暖房ヒーターのみ。
電気も節電のため、半分消灯しての進行になります。

式典が始まる前には、避難経路の確認、
そしてもし少しでも大きな余震が来たら、
速やかに式典を中止しグランドに避難することを申し合わせ、
式典は厳かに始まりました。

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途中何度か小さな余震を感じましたが、みんな動じることもなく、
立派に遂行されていきます。

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しかしながら式典は大幅短縮、式典後の謝恩会ももちろん中止、
式典内容も例年の卒業式の華やかさとはほど遠い内容であります。

でも、お姉達は自分たちの手で後輩達に何か残したいということで、
限られた短い時間の中で合唱を披露したいとのこと。
そのため震災後の時間の合間を見つけては卒業生全員で合唱練習、
そしてお姉はその伴奏ということで
昨日も夜遅くまで余震のなかピアノに向かって伴奏の練習をしていました。

卒業生の合唱披露は式典の一番最後。
でも式典は少しでも大きな余震があれば即中止という条件。
生徒はもちろん、先生方や父兄が余震が来ないことを祈る中、
その想いが通じたのか大きな余震はやって来ず、
素晴らしい合唱を体育館に響かせ、式典は無事終了しました。
みんな、晴れ晴れした、良い顔です。

本当に、親が知らない間に、大きくなったもんだ・・・


実は、ウチのお姉の年代が生まれた年は、阪神淡路大震災がありました。
そして今回の、東日本大震災。

だからこそお姉達には、命の大切さ、生きることの大切さ、
そして仲間を想うことの尊さを胸に刻んで
これからも生きていって欲しいと思うのです。

実は明日が、震災前日に行われた高校受験の合格発表日なのですが、
もはや今となってはその合否判定などどうでもよくなりました。

卒業式を迎えることなく無念に散っていった若い無数の命、托された想い、
その想いに報いるためには、
どのような状況に陥ったとしても悔いることなく、恥じることなく、
その人達の分まで正々堂々と精一杯生きること、それしかないと思います。

そのことを胸に、これからの新しい旅立ちへ向けて
しっかりと自分の足で歩いていって欲しい。

それにしても、ついこの間までベビーカーのお世話になっていたと思っていたのに・・・

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一歩、また一歩、自分の足で遠くへ行ってしまいますが、
それはきちんと成長しているという証しであって、
親にとって幸せであるということ。

卒業おめでとう。

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