矢部「ここは線引かなあかん。心を強く持って、休まそうってな」
岡村「うん」
矢部「で、多分、フジテレビでそれを発表してんねん」
岡村「うんうん」
矢部「で、それ、俺の口から岡村さんに発表してんねん」
岡村「そやったな」
矢部「で、俺はこう椅子に座って、岡村さんここに立ってんねん。座ってられへんから」
岡村「そう、手後ろに組んでな」
矢部「いや、『座ってください』って言うても『いや、これはあかん』って言うて」
岡村「うん」
矢部「そん時に『決めました』って言うて。『スタッフとも、大谷とも』」
岡村「うん」
矢部「『言うこと聞いてください。周りの意見が正しいです』」
岡村「覚えてる覚えてる」
矢部「『岡村さん、休みましょう』って、僕、目見て言ったんすよ」
岡村「うん」
矢部「・・・その時の岡村さんの顔が。・・・考えられんよ今やったら」
矢部「僕の腕ガーッて掴んで、しがみついてさ・・・」
岡村「うん」
矢部「『勘弁してくれえっ、相方!!』」
岡村 笑
矢部「『相方、それだけは、それだけは勘弁してくれぇー』って」
岡村 笑
矢部「・・って言ったの。それを」
矢部「もう、凄い目で言ったの」
岡村「ああ、そう」
矢部「多分、いっちばん言われたくないことやってん」
岡村「『休む』っていうことがやろ」
矢部「俺も、はっきり言うたんがそれが初めてやったの」
岡村「うんうん」
矢部「そん時の俺の・・・」
岡村「『勘弁してくれぇー』」
矢部 笑
矢部「なんやろな・・そん時の・・・」
岡村「何で急にキャラ変わんねん。『勘弁してくれぇー』『勘弁してくれぇー』って」
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昨日のナインティナインのオールナイトニッポン。
岡村復活の回。
岡村の休養に至るまでのエピソードは一つ一つが重く、苦しく、辛いものであるはずなのに、それを笑いに変えるすさまじいパワーを目の当たりにしました。
「お金がない」と思い込み、ロケにも行けない、とマネージャーにこぼす。
「臭ないか?」と周囲の人に確認しまくり、否定されてもまた少し経つと同じ質問を繰り返す。
吐く、めまいがする、物凄い疲労感で携帯電話すら持てなくなる。
台詞が覚えられず、段取りが把握できず、人の名前が出てこなくなる。
自分のサインが書けなくなる。
それでも、どんな状態でも仕事に穴を空けないのがプロだと信じて、岡村は一歩も引こうとしなかったのです。
その彼を止めたのは、岡村の相方、矢部でした。
いつもは岡村の傍らでヘラヘラしているように見えた矢部が、岡村を見守り、支え、人生を共にする覚悟を決めて、ナインティナインというブランドを背負っていたことを知りました。
矢部「僕はもう、腹くくってましたから。戻ってくるときのことしか考えてなかったから。はげて、太って、面白なって戻って来い、って思ってましたから」
岡村が、今どんな状況なのか。
何を望んでいるのか。
風呂にも入らず、誰とも喋らず、味覚も狂い、大好きだったサッカーも見られず、真っ暗闇の中で自分と戦っている岡村。
髪が抜け、白髪も増え、鏡の前で一気に十は老けたと落ち込む岡村。
近づくでもなく、離れるでもなく、絶妙な距離感を保ちながら、彼はずっと岡村の帰還を待っていたのです。
めちゃイケの中で、芸能情報に大きなリアクションで驚く岡村に向かって、矢部が晴れ晴れと声をかけます。
「・・・あんた、治ったなあ」
それはきっと、心からの矢部の言葉だったのでしょう。
岡村「こうやって、しゃべれることが嬉しくてしゃあないねん。仕事って楽しいな」
息継ぎをするのも惜しいくらいに、マシンガンのように喋り続ける岡村の声を聞きながら、泣いて笑ってしまいました。
「俺、お前のこと大好きやもん」
という岡村に嬉しそうに笑い声をあげる矢部に、ナインティナインがまた、見ている人の人生と分かちがたく結びついていくんだろうと、そう思ったのです。
「わーわー言うとります」
「お時間です」
の息はぴったりでした。
ラジオ1回目のラストの曲は、玉置浩ニの「田園」でした。
嬉しくても涙が出るんだと思いました。
ナイナイ岡村、5か月ぶりにコンビでラジオ生放送 「感謝の気持ちでいっぱい」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1426841&media_id=54
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