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2005年04月25日09:07

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奈良、四方巡り

土曜日の夜、宿でテレビを見ていたら気付いちゃいました。

断髪後の小生は、出川哲朗に激似

……抱かれたくない男ナンバー1ですよ!かなりショックですが、諦めて受け入れることにします。



というわけで、昨日の続き、24日の旅記です。今日はアッサリ目に。でも長文(涙

▼四方巡り

奈良は四方を山に囲まれ、主に歴史上、都、寺社仏閣、古墳が建てられた台地というか盆地の部分は、南北に長い長方形になります。宿泊地である奈良市街はその北東の端。そして、母から最終的に出された行きたい場所を洗ってみると、

法隆寺・中宮寺:北西の端

當麻寺:南西の端

長谷寺:南東の端

……あんた、絶対小生のことキライだろう……

とにかく、各寺が閉まる前に回れるようなプランニングをしなければなりませんでした。

▼アルカイック・スマイルスマイル

JRの奈良駅から10分ほどで法隆寺駅に付きます。駅前からバスに乗り、5分ほどで法隆寺の門前。土日の日中はほぼ10分ごとに出ているバスが助かります。法隆寺は、聖徳太子が建立した、誰もが知る有名な寺ですが、いや、確かにスケールがでかい。金堂と五重塔などが建てられている西院伽藍には、だたっ広い境内に砂利が敷き詰められています。なんか、陰陽師とかが闘いで暴れてそうですw。

フォト
金堂&五重塔

平成10年にできたばかりの新しい宝物展示殿などを見つつ、中宮寺へ。この、法隆寺と中宮寺を結ぶ通路が、また広さを感じさせます。実際に広いと言うよりは、広いと感じる作りのようです。

小生に偶像崇拝の家が無いのは昨日書いた通りですが、ここ、中宮寺には、そんな小生でもどうしても見てみたい仏像があり、母の意見とも一致しました。それは、世界でも有数の「微笑み」と言われている(らしい)半跏思惟(はんかしい)像。いわゆる弥勒菩薩の像ですが、慈悲と憂いを携えたアルカイックスマイルは確かに素晴らしいもので、思わず見入ってしまいます。

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半跏思惟像

▼タイマ寺

バスでJR法隆寺駅に戻り、隣の王寺駅乗換で高田駅へ。そこからタクシーで當麻寺(たいまでら)へと向かいます。口にすると、なかなかに危険な誤解を招きかねない名称です。母は、その當麻寺の後ろにそびえる、現世と冥界の境とされた「二上山」に強い思い入れがあるらしく、またこの當麻寺に祭られる「中将姫」の物語が好きな模様です。

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當麻寺の西塔と背後に二上山

この寺は、ボタンの花でも有名。見頃は来週とのことですが、既にいくつかの大輪が咲き誇ってます。境内に幾つもの「ボタン園」があり、そのどれもが競っているのか、入場料が別w。結局、本殿横の斜面に広がる園と、後ろの「奥の院」がある場所と二箇所を巡り、自然と人造物の美の共演を楽しみました。もちろん、本堂内にある、中将姫が蓮の糸で織ったとされる刺繍画も必見。展示されてるのは室町だか江戸時代だかのレプリカですが(本物は厳重に管理)、その迫力は知れます。

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奥の院のボタン

當麻寺に付いたのは、ちょうどお昼。一周して、境内にある「茶が湯」というお店で茶粥とお抹茶をいただきます。手入れがイマイチながら、そこそこ綺麗な中庭を見ながらの食事は心地よいですね。

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茶が湯

▼長谷寺に馳せる

今度は近鉄の当麻寺駅から、橿原神宮駅、大和八木駅と乗り継いで、長谷寺駅へ。案外この地域、JR&近鉄で鉄道は張り巡らされているのですが、乗換が多かったりして、便利なような不便なような。長谷寺へは駅から徒歩20分。体力的にも時間的にも、タクシーで向かいます。ここもボタンが有名な寺なのですが、この時期は寺に向かう道が大混雑&交通規制ということで、タクシーはぐるっと迂回して参道入口まで行くルートを取らざるえない、とは運転手さんの言。確かにすごい大回りですが、料金は1500円の定額らしいので、安心です。

長谷寺でもうひとつ有名なのが「登廊」。入口から本堂までの400段近い階段の上部に、ずっと屋根がついています。雨の日でも安心。この寺は、坊さんや社務所の女性たちの元気が良く、拝観券をチェックするお坊さんも「こんにちは!長谷寺にようこそ!」と妙にテンションが高くて好印象です。なんでも、母がバイトする寺の住職の息子、すなわち跡取が、この長谷寺でたまに修行しているらしく、それもあっての来訪となりました。まぁ、この日はいませんでしたが。

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登廊

本堂から振り返った眺めは素晴らしく、四方の山々と、眼下に密集する寺の入口付近の建物が、なんとも言えない風情を醸します。

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長谷寺本堂(下から見上げたところ)

駅までの帰路は徒歩。途中、お茶屋で御抹茶をいただいたりして休み休み向かいます。

▼じゃあ、シメに松坂牛

もう夕刻、日も暮れ始める時間、ここから東京に帰るには、一旦大阪まで出て新幹線が一番早いのですが、この路線の先に松坂があると知った母は、松坂牛が食いたい!などとのたまっております。と言うワケで、東へ向かう近鉄に乗って、三重県は松坂へ。

まるよし」という精肉店直営の肉料理屋にあたりをつけ、移動。肉屋の隣の店内は、けして素適な内装ではありませんが、そんなものより大事なのは味。というわけで、小生はビフテキを頼みます。母は、スキヤキを食べたい模様。しかし、スキヤキは2人前しか頼めない……ということで、小生、ビフテキの他にスキヤキを1人前食することになりました(涙)。狭いテーブルに並べられる、スキヤキ用具一式(コンロとか)と、ビフテキ。

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ビフテキ

美味い!

スキヤキの肉も、ビフテキの肉も、とてもとても美味いです。もうなんか、余計な修飾語が出て来ない感じです。どちらも1人前5000円ちょっとくらいの肉ですが、この値段でこの味は、超お値打ちと言える気がします。

しかし、量が多い!小生は、結局ビフテキとスキヤキ1人前を食っているので当然ですが、母もスキヤキ1人前でかなりグロッキーなくらい腹が膨れた模様。美味い!のに食い進められない。そのジレンマにやられながらの夕食となりました。

▼最後のワガママ

……↑意味深なタイトルですが、ショボイ話ですw。松坂から近鉄特急で名古屋へ。そこから新幹線に乗り換えての帰路ですが、21:46名古屋発に乗れるのに、あえて21:49発の指定券を取る小生。満腹で、酒も疲れも回っている母は、そんなことには気付きません。小生の行動の理由は……

500系新幹線に乗りたいから(ぉ

はい、ここで「鉄」(鉄道マニア)の本領発揮ですねー。鉄の間でもいまだ人気が高く、その洗練された車体フォルムは、新しい方の700系に、まるで人気が移らないないほど。500系は運行本数も少ないので、乗れるチャンスは逃しません。

……えぇと、乗っちまえば変わらないじゃん!と非鉄のかたからは良く言われますが、そうじゃないんです。「今乗っている」という満足感なんです!



なんか良く分からないオチとなりましたが、ともあれ、母は母で、かねてからの念願の場所にアチコチ回れ、嬉しかったし楽しかったと言ってくれました。急な展開で、ロクにプランも組めませんでしたが、どうやら形にはなっていたようで、小生も何よりです。まぁ、かなりの強行軍に疲れはしましたが、旅はただ旅であるだけで、その疲れすら癒してくれるのかもしれませんね。

でも、これから会社行くのはダルいw。
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