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2010年03月24日00:29

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桜色の日常

本日3月24日は丹下桜さんのお誕生日です。

昨年9月の声優業復帰から半年。
未だに、毎週桜さんの声が聴ける生活は不思議な感じがします。
もうこんな日々は絶対に来ないと思っていたので、慣れないものです。

桜さんが声優業を復帰されると聞いたとき、
喜びと同時に、不安や心配もありました。

桜さんは、自分にとってかけがいのない大切な存在で
休業から10年たっても、一番好きな声優さん。

その思いはずっと変わっていなかったけど、
意図的に、声優業を離れたところでの桜さんの活動とは距離を置いていた10年間。

果たして、今の桜さんは、自分の知っている桜さんなのか。
声優の演技は、まだできるのか。

ラジオ「丹下桜のRadio・A・La・Mode」でのトークや
「あにゃまる探偵キルミンずぅ」の演技などを聴いて、
桜さんは、10年前と何も変わっていない、私の知っている桜さんで、
演技力も衰えるどころか、むしろ幅が広がっていると感じ、
安心しましたが、

それでもやっぱり、自分の中でも半ば伝説化していた存在の桜さんが
いざ、現在の声優界に戻ってこられるとなると
私自身、これから桜さんとどう向き合っていけばいいのか、迷いました。

そんな思いが吹っ切れたのは、
昨年末、mixi日記で「桜色の時代」という7回シリーズの日記を書き上げたときでした。

「桜色の時代」というのは、
現役時代の桜さんを知らない方に当時の桜さんのことを紹介したい、
という気持ちで書いたのと同時に、
自分自身も、かつて桜さんと過ごしてきた日々を振り返って、
あらためて、自分がどんな気持ちで桜さんを思い続けてきたのか、
未来へ向かって気持ちを整理したい、という気持ちで書いた日記でした。

あの日記を書いていて、本当に自分でも驚いたのですが、
桜さんに心底からときめいていた94年〜96年頃についての日記を書いているときは
本当に当時のときめきや感動がはっきりと、今現在の気持ちとして感じられ、
桜さんがどこか辛そうで、自分自身も応援していてとまどいを感じていた
97年〜2000年頃についての日記を書いている時は
当時の鬱な気持ちがよみがえって、心苦しかったです。

10年経っても、
いまだに桜さんは、自分の心の大切なところに引っかかっているんだな、、、と
思わされた経験でした。

過去の桜さんのラジオのトークを聴き返したり、雑誌のインタビューを読み返していると
桜さんは、やっぱり「違う」んだな、と思わずにはいられませんでした。

いろんな声優さんのトークから元気をもらったり、考えさせられたりすることはありますが、
桜さんのトークは、他の声優さんとは「違う」。
ここまでファンときっちり向かい合って、
心の深いところまで強く響くことをはっきり言うことのできる「力」を持った声優さんは
他に知りません。

そして、私をはじめ、多くの心を閉ざしていた人間の心に届いた、その声。

あまりにも、一生懸命すぎたから、思いが強すぎたから、
桜さんも、応援している私も、疲れてしまったのかもしれません。

桜さんは、

「『声』や『声の持つ力』を活かして、誰かの夢や希望を支える手助けになったり、
ほっと和むような『空間』が作りたい。」

そう言い残して、自分のペースで夢を実現させるため、声優の世界を旅立っていきました。

声優業を離れた後の桜さんは、
インターネット上で、CDで、小規模なライブでやヒーリングイベントで、
様々な「声」を活かした活動で、多くの人を救ってきたのでしょう。

でも、これは私の身勝手な考えかもしれませんが、
結局、桜さんが、「声の力」を活かして多くの人の力になることに
もっとも適した舞台は声優のお仕事だったのではないでしょうか。

10年ぶりの声優のお仕事に対し
とても楽しそうに、幸せそうに、活き活きと取り組まれている桜さんの姿を見ると
「ああ、在るべき処に帰ってこられたんだな。」と思います。

10年ぶりに再会した桜さんは、
私のよく知っていた、ファン思いで優しいお姉さん。
でも、昔に比べて、いい意味で肩の力が抜けて、やわらかくなられているように感じます。

心が張り裂けそうなくらい、強い思いで全力だった10年前の桜さんと私たち。
いろいろあったけど、今は、一緒にほっとする時間を共有していければそれでいい。

毎週ラジオを聴きながら、そう感じます。


10年前、休業直前に発売されたアーティストブック「SAKURA」付属CDに収録されていた
桜さんからのラストメッセージは、

「私はずっとここにいます。」

という言葉で結ばれていました。

その言葉は、本当に嘘ではなかった。

声優業を離れていた時も、桜さんはずっと、ここにいた。

桜さんからもらった、人に心を委ねられるあたたかい気持ち。

1週間に一度、ラジオでゆっくり桜さんの声を聴いて、その思いを確認しながら、
桜さんからいただいたものを、私も少しでも、出会う方々に返していきたい。

そう思いながら、今、私は「桜色の日常」を生きています。

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