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2009年12月18日14:58

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桜色の時代(4) 1997−「CLUBときめきメモリアル」の頃

○【ラジオ】「CLUBときめきメモリアル」(97年4月〜98年3月放送 文化放送)

『今回の内容は、以前のものとはまたちょっと違うものになるんです。
方向が固まるまでは、戸惑う部分があるかもしれませんが、
またみんなといっしょにゼロから作り上げる番組にしていきたいなと思います。
前回の番組が“ときめき”とするならば、
今回は“ハートウォーミング”なあったかい内容にしていけるといいな。
日常のなにげない場面で
ちょっと笑顔になっちゃったような出来事を、教えてほしいです。
どんどん新しい“ときめき”を、
リスナーのみなさんといっしょに発見していきましょう!』
(「アニラジグランプリ第8号」より)

私自身の個人的な感想を言わせていただくと、
このラジオは、聴いていて最後までずっと戸惑いから抜け出せませんでした。

「新番組」として始まったこの「CLUB〜」は、「ときメモ」とは名前だけで、
実際には桜さんの簡単なトークに合わせて、一般のJ−POPを流す番組でした。
どうしてこんな番組になったのか、事情は分かりませんが、
「もっと!」ではあれだけときめいていた桜さんが、この番組では妙に落ち着いていて
なんとなく、仕事として役割を演じているような印象を受けてしまいました。
そんな桜さんと、「ときメモ」を冠するこの番組の「もっと!」からの変貌に戸惑いながら、
1年間聴き続けた、というのが当時の思い出です。



○【ラジオドラマ】「2010年ラジオの旅アンドロイドアナMAICO2010」(97年4月7日〜98年3月放送 ニッポン放送)

当時、ニッポン放送で特にアニメファンではなく一般人リスナー向けに放送されていた
「ゲルゲットショッキングセンター」という番組内で
1年間にわたり、月曜日から金曜日まで、
毎日5分〜10分くらい放送されていた帯ラジオドラマ。
桜さんは主人公のアンドロイドアナウンサー・MAICO役で出演。
口ぐせは、「がんばって、がんばって、がんばります。」

当時予備校生だった私は、毎日夜になるとベランダに出て、
関西から無理矢理東京のニッポン放送を受信して、
この数分間のラジオドラマをかじりつくように聴いていました。

「西暦2010年。ラジオ業界は今だかつてない危機的な状況に瀕していた。
第4次メディアラッシュ・・・・
TVゲーム、インターネット、デジタル衛星放送など新しいメディアの増加は、
メディア間の競争を激化してきた。
その影響をモロに受けたAMラジオ業界は、長期にわたる不況にみまわれていた。」

まるで13年後の未来をこの目で見てきたかのように現在の状況を予見した
この舞台設定の上で、
ニッポン放送は社運を賭けて、史上初のアンドロイドアナウンサー・MAICOを
デビューさせるというのがこの物語。
2010年という、放送当時から13年後という「遠くも近くもない」架空の未来を舞台に
MAICOとニッポン放送社員たちのドタバタで時に切ない、
1年間の「心の旅」。

この「MAICO」、個人的には非常に思い入れの強い作品で、
心のどこかでずっと、「2010年になるとMAICOが誕生する。」と、
「未来の思い出」に思いを馳せている自分がいました。

そんな2010年を目前にして、先日、桜さん本人が
「アンドロイドアナMAICOみたいに
ゆる可愛い&楽しい番組にしたいなと思います♪」
というコメントとともにラジオパーソナリティ復帰を果たしたのは、
そんな長い間の「もしも」が実現化したような不思議な出来事でした。


「AMラジオが2010年まで生き残れるのか、まだ分からない。
しかし今AMラジオを愛してくれている人達が、
これからも愛し続けてくれるならば、
いつか本当にMAICOがラジオの向こう側から語りかけてくる日が
来るかもしれない!
「2010年のあなたは、ラジオを聴いていてくれますか?」」
(「MAICO2010 ドラマCD Vol.3 ライナーノーツ」より)


↓当時「傑作選」というような形で全3枚がCD化されましたが、
ドラマ全体のほんの一部でしかありません。
これほど素晴らしいラジオドラマが完全な形でパッケージ化されていないのは
残念でなりません。
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ニ○ニ○動画に終盤のエピソードが何編かUPされています。
最終回は、せつなくも希望を感じさせるラスト。
収録後、桜さんは涙ボロボロでブースから出て来られたそうです。






○【2ndシングル】「MAKE YOU SMILE」(97年6月21日発売)
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「3ヶ月連続シングルリリース」の第1弾として発売されました。
「CLUBときめきメモリアル」の初代ED。

『これはほんとに不思議な曲で、
書いているときも笑顔って大切だなぁって思ってたんですが、
発売されてセカンドアルバムのレコーディングまでに、
この曲に私自身すごく励まされることが多かったんですね。』
(「声優グランプリVol.13」より)





○【ゲーム】「ときめきメモリアルドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春」(97年7月10日発売)
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『今回・・・やった!!
嬉しかったです。出演できたことが。
ずっとラジオパーソナリティとして、
ゲームとはまたちょっと私はアプローチの仕方が違ったんですけど
今回は本編のほうに出演できて嬉しかったです。
私も一生懸命一生懸命ときめきながら、もうときめき度200%も300%も
自分の中で広げながら演じましたので、
そんなみのりちゃんに今年の夏はどっぷりこわれてください。』
(「虹色の青春 オリジナルプロモーションビデオ」より)

「ときめきメモリアル」の人気キャラ・虹野沙希をヒロインに、
サッカー部レギュラーを目指す補欠の主人公の
高校2年の春の17日間を描いたアドベンチャーゲーム。
桜さんは、新キャラクター・秋穂みのり役として出演。

インタビューでも言われているように、
桜さんはずっとラジオパーソナリティとして関わってきた「ときメモ」の本編に
ついに出演できたことについてすごく嬉しそうにされていました。

その反面、みのりちゃんというキャラは
先輩にあたる虹野さんが大好きな女の子で、
主人公が虹野さんと仲良くなると、
ちょっと焼きもちを焼いてきつくあたったりもする役どころなので
新キャラクターとして、「ときメモ」ファンに受け入れられるか、
ちょっと心配もしていたみたいですが
ファンに嫌われることもなく、無事に人気キャラとして受け入れられたようです。
確かに、最初はきついところもある娘なんですが、等身大で素直な娘だし、
なにより、桜さんが「心を飛ばして」演じられているのが伝わったので
虹野さんよりもみのりちゃんのほうにときめきっぱなしでした(爆)。


みのりちゃんの出番は7;16〜




○【ゲーム】「悠久幻想曲」(97年7月18日発売)

桜さんは魔法少女マリア・ショート役で出演。
その後もゲームやCDで幅広く展開した作品ですが、
私自身は桜さん目当てで関連CDをちょこっと聴いたくらいだったりします。





○【3rdシングル】「tune my love」(97年7月24日発売)
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「3ヶ月連続シングルリリース」の第2弾で、「MAICO2010」のED。
桜さんいわく、「初めてキャラクターの気持ちになって作詞した」というこの曲は
MAICOの心情をしっとりと歌い上げたバラード。




○【4thシングル】「2色だけのパレット」(97年8月21日発売)
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「3ヶ月連続シングルリリース」の第3弾で、「CLUBときめきメモリアル」の2代目ED。
どこか懐かしい感じのする爽やかなナンバーで、大好きなのですが、
カップリング曲の「Day Dream」は、とてもせつない歌詞で、
桜さんがこういう歌を作詞した、というのは少なからずショックでした。
特に、「CLUBときめきメモリアル」での桜さんに戸惑っていた時期だったので余計です。

桜さんは、この曲について
「元気な曲をずっと書いてきて、
自分の心の中のバランスをとるためにこういう詞を書いた。」
というようなことをコメントされていました。

実際反響は大きかったようで、ファンから
「桜さんの心理状態が心配です。」
というようなお便りを多くもらった、と言われていました。
反面、桜さんの曲の中でこの曲が一番好き、という人もとても多いようです。




○【2ndアルバム】「MAKE YOU SMILE」(97年10月3日発売)
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『今回のアルバムのコンセプトは心の旅なんです。自分の居場所を探す旅。
1曲目に旅立って、最後の曲で自分の居場所を見つける
という感じにしたいなあって思って。』
(「声優グランプリVol.13」より)

このようなコメントを見ると、
やはり当時の桜さんは、何か余裕がなかったのかな、などと考えてしまいます。
私自身も、いろいろと迷っていた時期で、
1stアルバムの時ほどクリアな気持ちでは聴けなかったのですが、
そういう時期に聴いただけに、逆にどの曲も強く印象に刻まれています。




○【TVアニメ】がんばれゴエモン(97年10月4日〜98年3月28日放送)

桜さんはおみつ役で出演。
このアニメは、関東ローカル放送だったため、観れませんでした。



○【ラジオ】「氷上恭子と丹下桜のドラゴン探偵局」(97年10月7日〜98年9月放送 TOKYO FM)

『最初にこのお話をいただいた時は、もう「えーっ!?」って驚きでした。
こんなに早く生放送をやれるなんて思ってなかったですから。
しかもうれしいのが、氷上恭子ちゃんとペアでっていうこと。
恭ちゃんとはレギュラーでなかなか一緒になれなかったんですけど、
いつか一緒になれなかったんですけど、
いつか一緒にレギュラーしたいなって思ってたんです。
それがアニメの役じゃなくて、生放送のパーソナリティとしていきなり!
まだはじまったばかりですけど、女の子ふたりのパジャマ・トークって感じで
元気よくやっていきたいですね。』
(「アニラジグランプリ 第10号」より)

全国FM局35局ネットで生放送されたラジオ。
私の地元でも聴くことができて、
生ということでリアルタイムでFAXを読んだりチャットをしたりして
ライブ感のある番組でした。

氷上恭子さんと言えば、桜さんと並んで私の中で一時代を築いた、
個人的当時最強声優の1人。
本来でしたら「夢のコンビ」なんですが、
桜さんと氷上さんはもともと出会った経緯も、愛してきた軌跡も違ったので
個人的には違和感があって、このラジオはたまにしか聴いてなかったです。

でも、桜さんと氷上さんは本当に仲がよかったみたいで、
それは桜さん・氷上さん両方のファンとして嬉しかったです。

この2人のコンビによる全国ネット生放送は、その後、
「氷上・丹下のトラブルチョコレート」(98年10月〜99年3月放送)
「氷上・丹下のトラチョコチャット」(99年4月〜00年3月放送)
と形を変えながら、2年半の長きに渡って続きました。



○【写真集】「MAKE YOU SMILE」(97年10月9日発売)
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桜さんが行ってみたかったというイギリスで撮影された写真集。
タイトルどおり、桜さんの笑顔がつまった1冊でした。



○【イベント】「MAKE YOU SMILE TOUR」(97年10月11日 大阪・中百舌鳥じばしんホール)
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思えば、「カードキャプターさくら」でブレイクする以前の最後の時代のイベント。
この頃はまだ、「本当に桜さんを必要としている人達」だけのイベントで、
会場もあたたかくていい雰囲気でした。



○【ゲーム】「ときめきメモリアル ドラマシリーズVol.2 彩のラブソング」(98年3月26日発売)
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「ときめきメモリアルドラマシリーズ」の第2弾。
本編の人気キャラ・片桐彩子をヒロインに
校内でも人気のアマチュアバンド「彩(いろどり)」所属の主人公の
高校2年の文化祭前17日間を描いたアドベンチャーゲーム。
今作でも新たに美咲鈴音(CV・桑島法子さん)という新キャラクターが登場し、
片桐さんに負けるとも劣らない活躍をしましたが、
桜さん演じる秋穂みのりちゃんも「虹色の青春」に引き続き登場し、
前作以上に本編のストーリーに深く関わる重要な役回りを演じました。

今回のみのりちゃんは、ひょんな誤解から主人公に対抗意識を持ち、
文化祭のバンドコンテストで歌を歌うため、曲作りに取り組みます。
この挿入歌「それがあなたのいいところ」を作詞したのは、桜さん。
ゲーム中のみのりちゃんとリンクするように、桜さんが作詞に取り組む、
ということでも話題になりました。


みのりちゃんの出番は3:10〜




○【5thシングル】「CATCH UP DREAM」(98年3月27日発売)
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「CLUBときめきメモリアル」の4代目ED。
この曲を聴いた時は、本当に安心しました。
桜さんが元気になってくれた、と思って。
個人的にも、ちょうど入試も終え、浪人生活から脱出できた時期。
つらく重かった1年を吹き飛ばすかのような、ポジティブな曲でした。




「声優グランプリ Vol.13」より、
「キクチミチタカの電影写真館 Bright and Magic」
「光と音の渦のなかにいたい」という桜さんのイメージをビジュアル化した
幻想的なデジタルグラビア。
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「声優グランプリ」Vol.14からVol.20まで連載された
「丹下桜のmake me smile」
プライベートで興味があることについていろいろとお話されていました。
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「アニラジグランプリ第10号」
桜さん表紙♪
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