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2009年12月15日22:28
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桜色の時代（１） １９９４−「ママレード・ボーイ」の頃
―はじめに―
丹下桜さんの声優業復帰。
これは今年の声優界を揺るがした一大ニュースでした。
何度か日記にも書いてきましたが、
丹下桜さんというのは、自分にとっては特別な声優さんであり、
人間としても、人生に大きな影響を受けた方でした。
もしも、桜さんに出会っていなければ、
自分のその後の人生は違うものになっていたでしょう。
しかし、その想いが強すぎたが故に、
応援していて戸惑うことや苦しむことが多かったのも事実です。
そんな桜さんの声優業復帰宣言は、
正直なところ、この事実をどう受け取っていいのか迷った、というのが本音です。
桜さんが自分にとって大きすぎる存在で、
声優としての活動を最初から最後までリアルタイムで見てきて、
その果てに休業という選択を選び、
新たなフィールドで自分らしく活動されてきた経緯を知っているだけに。
この日記は、私が声優・丹下桜さんと過ごした日々の記録です。
この日記を書こうと思ったのは、
１つには、最近の活動や昔のアニメの再放送で桜さんを好きになってくださった方に、
現在ではあまり語られることの少ない、
かつて声優をされていた時代の桜さんの姿を伝えたい、
と思ったから。
もう１つは、自分自身が現在の桜さんときちんと向き合い、
過去の思い出を振り返るのではなく、未来へと歩いていくために
一度、これまでの桜さんの活動や自分の思いを
きちんと整理しておきたいと思ったからです。
「全７回」の長い日記になる予定ですが、もしよければおつき合いください。
○【ＴＶアニメ】「ママレードボーイ」（９４年３月１３日〜９５年９月３日放送 ※桜さんは９４年９月４日放送分から出演）
「ママレード・ボーイ」は私をアニメファンにした作品の１つ
「ＧＳ美神」の後番組ということで流れで観ていたのですが、
観続けていくうちに登場人物に愛着が出てきて、
刻一刻と変化する恋愛模様に熱くなっていました。
放送も半年を迎え、第１部が終了。
第２部から登場する新キャラクターの１人「佐久間すず」の声優として
私たちの前に現れたのが丹下桜さんでした。
「アニメージュ」のキャラクター紹介記事が、
桜さんのお名前を初めて知った瞬間でした。
「丹下桜」さん。
なんとも珍しいお名前で、「それって人の名前？」などと思ったりもしました。
すずちゃんが実際に本編に登場したのは
「第２６話 新たな不安 「幸せすぎて・・・怖い」」の後半。
初セリフはずばり、
「よろしくお願いします！！」
それが、当時の多くのアニメファンにとっての、桜さんとのファーストコンタクト。
文字通り、桜さんからの「ごあいさつ」でした。
私は、この時からいきなりファンになった、というわけではありませんが、
その、どこかせつなさを秘めたかわいらしい声に、
期待の新人として注目していこう、という気持ちになりました。
このすずちゃん、
登場当初は、第１部のラストで主人公・光希と結ばれた遊に横恋慕し、
２人を引き離そうとするちょっぴり意地悪な女の子で、
感情移入しにくかったのですが、
第４３話「スキー旅行 「二人っきりになんかさせない！」」で
遊と光希のラブラブっぷりに「かなわない」と潔く笑顔で認めたシーンから、
「意外と素直じゃない。」と思い、
以降、好感の持てるキャラクターになりました。
『ママレード・ボーイのすずちゃん役に決まった時はびっくりしました。
オーディションでは頭の中が真っ白になって・・・・・・・
何も考えずに受けたのが、かえって良かったんでしょうね。』
（「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より）
○【ＴＶアニメ】忍たま乱太郎（第２期〜第８期）（９４年１０月３日〜００年７月４日放送）
「忍たま乱太郎」は「第１期」直撃世代でした。
待望の「第２期」がスタートするということで、キャストはほぼそのまま引継ぎされたのですが
都合により（詳細は知りません）、
ユキ役の声優さんだけは國府田マリ子さんから変更になりました。
國府田さんの引き継ぎとしてユキ役を担当したのが、先日知ったばかりの丹下桜さん。
でも、不思議と違和感なく受け入れられた記憶があります。
それどころか、いつしかユキの声を聴くために「忍たま」を観るようになってしまいました。
その後は、すっかりユキ役は桜さんで定着して、６年の長きにわたり演じ続けられ、
桜さんの声優業休業後、再びユキ役は國府田マリ子さんに還りました。
○【ＴＶアニメ】「ロミオの青い空」（９５年１月〜１２月放送※桜さんの出演は第1話〜第3話）
主人公ロミオの幼なじみ・アニタ役で出演。
ちょっぴり気が強くも無邪気で愛らしい女の子でしたが、
第３話でロミオが煙突掃除夫として売られ、村を旅立って行って以降、
再登場はありませんでした。
待ってたのに、、、。
『私が演じる役は、おしゃまで気が強い、だけど本当は女の子らしい子が多いですね。
すずちゃんも「ロミオの青い空」のアニタちゃんも、
不器用ながらも好きな男の子のために一生懸命。
同じ女の子の私から見ても好きになっちゃうタイプなんです。』
（「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より）
○【ラジオ】「ピクチャーランドＣＬＵＢ・�供廖複坑鞠�１月〜９６年９月２５日放送 ラジオ関西）
桜さんにとってはじめてのラジオ番組。
アシスタントという形で、金丸淳一さんと一緒にパーソナリティをつとめていました。
「今夜も僕たちと、夜遊びしようね。」
という合言葉で始まるこの番組は、
金丸さんと桜さんの優しい人柄がにじみ出た、深夜のアットホームな３０分でした。
リスナーの恋愛や進路、時にはかなり深刻な問題について、
真剣に、優しい視点から話し合ったりもしていました。
金丸さんと桜さんだったからできた番組、といった感じですね。
毎週１回３０分の秘密の「夜遊び」。
私自身、いろいろとつらいことの多かった高校時代、
このラジオを聴いている間は優しくさわやかな気持ちになれました。
『金丸「この番組は徹底して
リスナー同士の交差点的役割を果たしてきたと僕も桜も自負しています。
“みんなでディスカッション”では、
援助交際から自殺やいじめの問題まで取り上げ、
１枚でも多くのハガキを読み、あえて決定を下さず、
多くの意見から選択するチャンスをリスナーにあげるという方法が大反響を呼び、
心の支えになったと言われたことがうれしかったですね。」
桜「いろんな方のお話が聞けたり、リスナーの方の率直な意見も知ることができ、
私にとって出会いの場でした。」』
（「アニラジグランプリ 第７号」 番組最終回によせてのコメント）
↓「ピクチャーランドＣＬＵＢ・�供廚�
金丸淳一さんが歌うＯＰ「虹色の橋を渡って」と
桜さんが歌うＥＤ「教えてね」が収録されたシングルＣＤ。
「教えてね」
作詞：坂田和子 作曲：桑原芳郎 編曲：作山功二
「声優グランプリ Ｖｏｌ．２」より
声優グランプリバックアップレビュー
「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より
ボイスアニメージュが推す期待の星
※当時の桜さんのインタビュー
『こんにちは、丹下桜です。
私は、現在「ママレード・ボーイ」の佐久間すず、「忍たま乱太郎」のユキなどを
主に演じています。
可愛くて元気いっぱいな画面の中の彼女たちに、私自身元気づけられることも・・・・・・。
がんばりますので、これからもよろしくお願いしますね。』
（「アニメージュ」９５年１月号より）
丹下桜さんの声優業復帰。
これは今年の声優界を揺るがした一大ニュースでした。
何度か日記にも書いてきましたが、
丹下桜さんというのは、自分にとっては特別な声優さんであり、
人間としても、人生に大きな影響を受けた方でした。
もしも、桜さんに出会っていなければ、
自分のその後の人生は違うものになっていたでしょう。
しかし、その想いが強すぎたが故に、
応援していて戸惑うことや苦しむことが多かったのも事実です。
そんな桜さんの声優業復帰宣言は、
正直なところ、この事実をどう受け取っていいのか迷った、というのが本音です。
桜さんが自分にとって大きすぎる存在で、
声優としての活動を最初から最後までリアルタイムで見てきて、
その果てに休業という選択を選び、
新たなフィールドで自分らしく活動されてきた経緯を知っているだけに。
この日記は、私が声優・丹下桜さんと過ごした日々の記録です。
この日記を書こうと思ったのは、
１つには、最近の活動や昔のアニメの再放送で桜さんを好きになってくださった方に、
現在ではあまり語られることの少ない、
かつて声優をされていた時代の桜さんの姿を伝えたい、
と思ったから。
もう１つは、自分自身が現在の桜さんときちんと向き合い、
過去の思い出を振り返るのではなく、未来へと歩いていくために
一度、これまでの桜さんの活動や自分の思いを
きちんと整理しておきたいと思ったからです。
「全７回」の長い日記になる予定ですが、もしよければおつき合いください。
○【ＴＶアニメ】「ママレードボーイ」（９４年３月１３日〜９５年９月３日放送 ※桜さんは９４年９月４日放送分から出演）
「ママレード・ボーイ」は私をアニメファンにした作品の１つ
「ＧＳ美神」の後番組ということで流れで観ていたのですが、
観続けていくうちに登場人物に愛着が出てきて、
刻一刻と変化する恋愛模様に熱くなっていました。
放送も半年を迎え、第１部が終了。
第２部から登場する新キャラクターの１人「佐久間すず」の声優として
私たちの前に現れたのが丹下桜さんでした。
「アニメージュ」のキャラクター紹介記事が、
桜さんのお名前を初めて知った瞬間でした。
「丹下桜」さん。
なんとも珍しいお名前で、「それって人の名前？」などと思ったりもしました。
すずちゃんが実際に本編に登場したのは
「第２６話 新たな不安 「幸せすぎて・・・怖い」」の後半。
初セリフはずばり、
「よろしくお願いします！！」
それが、当時の多くのアニメファンにとっての、桜さんとのファーストコンタクト。
文字通り、桜さんからの「ごあいさつ」でした。
私は、この時からいきなりファンになった、というわけではありませんが、
その、どこかせつなさを秘めたかわいらしい声に、
期待の新人として注目していこう、という気持ちになりました。
このすずちゃん、
登場当初は、第１部のラストで主人公・光希と結ばれた遊に横恋慕し、
２人を引き離そうとするちょっぴり意地悪な女の子で、
感情移入しにくかったのですが、
第４３話「スキー旅行 「二人っきりになんかさせない！」」で
遊と光希のラブラブっぷりに「かなわない」と潔く笑顔で認めたシーンから、
「意外と素直じゃない。」と思い、
以降、好感の持てるキャラクターになりました。
『ママレード・ボーイのすずちゃん役に決まった時はびっくりしました。
オーディションでは頭の中が真っ白になって・・・・・・・
何も考えずに受けたのが、かえって良かったんでしょうね。』
（「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より）
○【ＴＶアニメ】忍たま乱太郎（第２期〜第８期）（９４年１０月３日〜００年７月４日放送）
「忍たま乱太郎」は「第１期」直撃世代でした。
待望の「第２期」がスタートするということで、キャストはほぼそのまま引継ぎされたのですが
都合により（詳細は知りません）、
ユキ役の声優さんだけは國府田マリ子さんから変更になりました。
國府田さんの引き継ぎとしてユキ役を担当したのが、先日知ったばかりの丹下桜さん。
でも、不思議と違和感なく受け入れられた記憶があります。
それどころか、いつしかユキの声を聴くために「忍たま」を観るようになってしまいました。
その後は、すっかりユキ役は桜さんで定着して、６年の長きにわたり演じ続けられ、
桜さんの声優業休業後、再びユキ役は國府田マリ子さんに還りました。
○【ＴＶアニメ】「ロミオの青い空」（９５年１月〜１２月放送※桜さんの出演は第1話〜第3話）
主人公ロミオの幼なじみ・アニタ役で出演。
ちょっぴり気が強くも無邪気で愛らしい女の子でしたが、
第３話でロミオが煙突掃除夫として売られ、村を旅立って行って以降、
再登場はありませんでした。
待ってたのに、、、。
『私が演じる役は、おしゃまで気が強い、だけど本当は女の子らしい子が多いですね。
すずちゃんも「ロミオの青い空」のアニタちゃんも、
不器用ながらも好きな男の子のために一生懸命。
同じ女の子の私から見ても好きになっちゃうタイプなんです。』
（「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より）
○【ラジオ】「ピクチャーランドＣＬＵＢ・�供廖複坑鞠�１月〜９６年９月２５日放送 ラジオ関西）
桜さんにとってはじめてのラジオ番組。
アシスタントという形で、金丸淳一さんと一緒にパーソナリティをつとめていました。
「今夜も僕たちと、夜遊びしようね。」
という合言葉で始まるこの番組は、
金丸さんと桜さんの優しい人柄がにじみ出た、深夜のアットホームな３０分でした。
リスナーの恋愛や進路、時にはかなり深刻な問題について、
真剣に、優しい視点から話し合ったりもしていました。
金丸さんと桜さんだったからできた番組、といった感じですね。
毎週１回３０分の秘密の「夜遊び」。
私自身、いろいろとつらいことの多かった高校時代、
このラジオを聴いている間は優しくさわやかな気持ちになれました。
『金丸「この番組は徹底して
リスナー同士の交差点的役割を果たしてきたと僕も桜も自負しています。
“みんなでディスカッション”では、
援助交際から自殺やいじめの問題まで取り上げ、
１枚でも多くのハガキを読み、あえて決定を下さず、
多くの意見から選択するチャンスをリスナーにあげるという方法が大反響を呼び、
心の支えになったと言われたことがうれしかったですね。」
桜「いろんな方のお話が聞けたり、リスナーの方の率直な意見も知ることができ、
私にとって出会いの場でした。」』
（「アニラジグランプリ 第７号」 番組最終回によせてのコメント）
↓「ピクチャーランドＣＬＵＢ・�供廚�
金丸淳一さんが歌うＯＰ「虹色の橋を渡って」と
桜さんが歌うＥＤ「教えてね」が収録されたシングルＣＤ。
「教えてね」
作詞：坂田和子 作曲：桑原芳郎 編曲：作山功二
「声優グランプリ Ｖｏｌ．２」より
声優グランプリバックアップレビュー
「ボイスアニメージュ Ｖｏｌ．２」より
ボイスアニメージュが推す期待の星
※当時の桜さんのインタビュー
『こんにちは、丹下桜です。
私は、現在「ママレード・ボーイ」の佐久間すず、「忍たま乱太郎」のユキなどを
主に演じています。
可愛くて元気いっぱいな画面の中の彼女たちに、私自身元気づけられることも・・・・・・。
がんばりますので、これからもよろしくお願いしますね。』
（「アニメージュ」９５年１月号より）
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