イース英伝ｊｄｋバンド夏祭２００９

私にとって「日本ファルコム」への思いを言葉にするのは、非常に難しいです。
「好き」の臨界点を越えてしまっているような存在だから、、、。

小学校６年生の時、ＰＣエンジン版の「イース１・２」をプレイして衝撃を受けて以来、
ＰＣエンジンで「イース３、４」「ドラゴンスレイヤー英雄伝説１、２」「風の伝説ザナドゥ１、２」
メガＣＤで「ぽっぷるメイル」、スーパーファミコンで「イース５」、ＰＣ９８で「英雄伝説３」と
中学時代から高校時代にかけて、思春期の真っ只中をファルコムとともに歩んできました。
その後は、忙しくなったり、体調を崩したりして、ゲームをプレイすることは難しくなり、
しばらく、ファルコムからは離れてしまいましたが、
その間も、新作情報はチェックして、
いつかプレイする日がくるであろうそのタイトルに想いを馳せたり
サントラCDを買い集めて、聴きまくったりして
ゲームこそできなかったけど、ファルコム信者でなくなった瞬間は一度もありませんでした。

そんな生活を送りつつ時は流れ、２００７年、
かつて、日本ファルコムのゲーム音楽をハードロックアレンジして演奏していた
「Ｊ．Ｄ．Ｋ．ＢＡＮＤ」がメンバーを完全に一新して、
全く新しい、新生「ｊｄｋＢＡＮＤ」として活動を開始する、
というニュースが発表されました。
私自身は、岸本友彦さん率いる「旧」Ｊ．Ｄ．Ｋ．ＢＡＮＤに思い入れがあったため、
「ファルコムは何を考えているのか分からない」というのが、当初の感想でした。
だから、その活動にはほとんど関心を持っていなかったのですが、
「新生」j.d.k.ＢＡＮＤが大阪でライブを行う、という情報を聞いて、
せっかく近くでライブがあるのだし、ファルコム音楽の演奏が聴けるなら、と思って
某動画サイトでいくつか「新生」ｊｄｋBANDの演奏を聴いてみると
失礼な言い方ですが、予想以上に素晴らしいアレンジ＆演奏で、
思い切って参加を決めました。

と、言うわけで、昨日、「イース英伝ｊｄｋバンド夏祭２００９」の大阪公演に参加してきました。

まずは１４時に梅田のカラオケ店で
ｍｉｘｉの「日本ファルコム」コミュで企画されたオフ会に初参加。
このオフ会「昼の部」には合計２７名の方が参加されていました。
ファルコムファンってこんなにいたんだな、、、と思いました（爆）。
参加者が持ち寄ったお気に入りのファルコムミュージックを流しながら
延々とファルコムトーク。
事実上生まれて初めて他の人と本格的なファルコムトークができて幸せでした。
しかも、こちらが考えられる最高レベルのマニアックな話題を持ち出してみても
相手は、よりマニアックなトークで返してきてくれる。
こんなに素晴らしいトークがあるでしょうか！！
参加された方のファルコム遍歴も様々で、
「空の軌跡」から入った方、「ヴァンテージマスター」から入った方、
「女子大生プライベート」から入った方、と
本当に千差万別でしたが、ファルコムが好き、という気持ちは皆さん共通で
会話に詰まったり、話が合わなかったりすることは全くありませんでした。
「イース」風に言うと、
「私の知らない世界に素晴らしい人達が生活している」
ということが分かったオフ会でした。


オフ会「昼の部」が終わり、ライブ会場へ移動。
私は、いったん集団から離れ、
持参した多数のファルコム関係のレアＣＤ（合計・時価ウン十万円）の入ったカバンを
ロッカーに入れるために、他の何人かと梅田の地下道へ。
大阪の地下道を歩いていると、
つい脳内ＢＧＭで「英雄伝説２」の地下の音楽がかかるんですよね＾＾。

それはさておき、いよいよ会場入り。
１ドリンク制で、本日限定のスペシャルドリンクとして
「ポーション」、「旅する赤毛」、
「エステリアオーシャン」、「アイズ　オブ　ファクト」
の４種類が用意されていました。
私は「旅する赤毛」を飲んで、ＨＰをＭＡＸまで回復させました。

開演を待っていると、恐ろしい場内アナウンスが。

「本日のライブは、写真・動画の撮影は自由となっております。
ただし、他人への譲渡は禁止させていたきます。
日記に掲載したり、ニコニコ動画やＹｏｕ　Ｔｕｂｅにアップするなどして
個人で（！？）お楽しみください。」

こ、こんなライブありですか！！！！！？？？


そんなこんなで、ついに開演。

１曲目は、いきなりアルバム「ザ・ソングス・オブ・ゼメス」に収録されていた
「イース６」のボス戦のボーカルアレンジ『MIGHTY OBSTACLE 〜The Wind of Zemeth』。



いきなりこの曲から来るなんて、向こうさん、「本気」です！！
負けました！！！
初っ端からテンションＭＡＸです！！！！！


２曲目は、「英雄伝説６　空の軌跡　ｔｈｅ　３ｒｄ」のＯＰ『Ｃｒｙ　ｆｏｒ　ｍｅ，ｃｒｙ　ｆｏｒ　ｙｏｕ』


「空の軌跡」は「ＦＣ」のさわりしかプレイできていないので、この曲は知りませんでした。
いつかゲームで聴ける日を楽しみにしています。


ここで、爆弾宣言。
今回のライブは、「イース１・２クロニクル」の発売を記念して、
たっぷりと「イース１・２」の曲を演奏する、とのこと。
そして、ここからは、その宣言にたがわぬ「イース１・２ラッシュ」！！。


まずは、「イース１」のダームの塔のＢＧＭ
『ＴＯＷＥＲ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＳＨＡＤＯＷ　ＯＦ　ＤＥＡＴＨ』。


ダームの塔のＢＧＭはライブの生演奏で聴くと、かなりヤバかったです！！
本当に魔物の塔、と言った感じの魔性のメロディーにすっかり魅せられてしまいました。


続いて、「イース１」のラスボス戦の後に流れる『ＲＥＳＴ　ＩＮ　ＰＥＡＣＥ』が静かに演奏され、何が始まるのか、と思ったら、
なんと、次の曲は、
「イース１」のエンディング曲のボーカルアレンジ
『Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｈｉｓｔｏｒｙ』！！！！！！！！！！！！！



「Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｈｉｓｔｏｒｙ」と言えば、
もともとは、１９９０年に発売されたアルバム
「パーフェクトコレクション　イース」に収録されていた曲で
ＯＶＡ版「イース」の第３話以降のＥＤに使用された、
当時を知るファルコムファンにとっては永遠の名曲！！！！
いや、ライブ開始前に、
冗談で「Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｈｉｓｔｏｒｙ」を演奏してくれないかな（笑）
と、お話していたんですよ、、、
まさか、本当に演奏してくれるとは、これっぽっちも思っていませんでしたよ！！！！！
ボーカルこそ、南翔子さんではなく、イカルス渡辺さんでしたが、
２００９年のこのご時勢に生演奏で「Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｈｉｓｔｏｒｙ」が復活したのは
奇跡的な出来事です。
ライブ後のオフ会参加者の感想でも、皆さん口々に
「Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｈｉｓｔｏｒｙ」が聴けたのが良かった、と言われていました。


続いては、これまたとんでもないサプライズ。
「イース１」のスタッフロールのボーカルアレンジ『Ｖｉｃｔｏｒｙ！！』。



これは、「ファルコムスペシャルＢＯＸ‘９７」のＤＩＳＫ３
「Ｍｉｄｏｒｉ　Ｋａｗａｎａ　ｓｉｎｇｓ　Ｙｓ」に収録されていた曲。
ボーカルこそ、川菜翠ちゃん（現・ＫＡＯＲＩ．さん）ではなく、小寺可南子さんでしたが
それでも、まさかこんな曲までカバーしてくるとは全く予想していませんでした。
（注：川菜翠ちゃん＝ＫＡＯＲＩ．さんは、
もともと、ファルコムのボーカル曲でデビューされた方です。
たくさんのファルコムボーカルの名曲を残されています。）


この流れで来ると、次に来るのは、やはり、というか、期待どうり、というか
「イース２」のＯＰ『ＴＯ　ＭＡＫＥ　ＴＨＥ　ＥＮＤ　ＯＦ　ＢＡＴＴＬＥ』！！！



しかも、
「旧」Ｊ．Ｄ．Ｋ．ＢＡＮＤの１ｓｔアルバムに収録されているアレンジをベースにした演奏！！！
ど、どこまで「オールドファンホイホイ」なライブですか、これは！！！
もともと、「旧」Ｊ．Ｄ．Ｋ．ＢＡＮＤの代表曲的なナンバーだったので
さすがに問答無用のテンションで、すごい迫力でした！！！


次は、変化球な選曲で、「イース１」の未使用曲『ＯＶＥＲ　ＤＲＩＶＥ』！！！



未使用曲とはいえ、「イースオリジン」で流用されたりしていたので印象深い曲です。
しかも、アレンジが凄すぎです！！
パワー、テクニック、テンション、ともに、まさにオーバードライブ！！！！！
バンドの皆さん、ノリのノッていて、場内がおかしくなりそうな空気感でした！！！


そして、怒涛の「イース１・２」ラッシュの締めを飾るのは、
「イース２」のラストバトル曲『ＴＥＲＭＩＮＡＴＩＯＮ』！！！！
まさに「締め」の相応しい、すごい曲が来ました！！
当然、テンションも最高潮に！！！！！





「イース１・２」ラッシュが終わり、次は、
９月に発売予定の「イース７」から初公開の新曲（のライブバージョン）を２曲続けて演奏。
バリバリのヘビメタロックでめちゃくちゃかっこよかったです！！






新曲初披露の余韻に浸る暇もなく
不朽の名曲「イース３」の『バレスタイン城』が始まり、場内は大盛り上がり！！



『バレスタイン城』はもう数え切れないくらいの種類のアレンジバージョンを聴いたけど、
今回のライブバージョンは、その中でもかなり上位に来るカッコよさだったと思います！！
無条件にニヤニヤしただらしない表情のまま、ノリにまかせて盛り上がっていました。



すかさず次曲、「イースオリジン」のＯＰ『GENESIS BEYOND THE BEGINNING』。



なんだかんだで、昔の「イース」のほうが好きな私ですが、
ここまでくれば、盛り上がれない訳がないでしょう！！
もう、私自身、この奇跡のような夜に、すっかり訳がわからなくなっていました！！


そして、最後の曲、
「イース６」のＯＰのボーカルアレンジ
『RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN 〜I'm here for you』。



もう、全てを出し切るような熱い演奏＆ボーカルでした！！



アンコール１曲目は先ほど初披露した「イース７」の新曲。



聴くのが２回目で少し耳なじみになっていたので、１回目よりノれました。


そして、正真正銘のラスト曲は「英雄伝説６　空の奇跡　ＳＣ」のＯＰ『銀の意思　金の翼』。



先述のように、「空の奇跡」は「ＦＣ」のさわりしかプレイしていないので
いつの日か「ＳＣ」をプレイする日の「未来の思い出」に胸を馳せて聴きました。


ライブの感想を一言で言えば、
「なんですか、この神ライブは！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
としか、言いようがありません。

「イース英伝」ライブと銘打っておきながら、１６曲中１４曲が「イース」の曲。
しかも、昔の作品の曲が中心ということで、
参加者によっては消化不良なライブだったかもしれませんが
私をはじめ、大昔からのファルコムファンにとっては、想像を絶する選曲だったと思います。
演奏も、期待以上の素晴らしすぎるものだったし、本当に参加して良かったです！！！

ただ、一緒にオフ会に参加されていた方は、
これで「イース１」の廃抗のＢＧＭ（ＢＥＡＴ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＴＥＲＲＯＲ）を演奏してくれれば
完璧だったのに、、、と言われていました。
さすがに、それは、無理かと＾＾。


ライブが終わり、オフ会「夜の部」（飲み会）が開始。
こちらの参加者は多少の入れ替わりがあって、合計３０人。
本当に、いるところにはいるんですね、ファルコム好きって、、、。

ともかく、この流れで、飲み会に入ったら、盛り上がらないわけはないです。
普段私は、結構二日酔いするので、飲み会では的に基本セーブするのですが
昨日はセーブしませんでした！！
こんな時にセーブしてどうするんですか！！！
もう、ロードしまくりです！！！（←意味不明）。

そして、２次会では、ファルコムにとどまらず、
広くいろんなジャンルのゲーム音楽トークが展開されました。
いや、生まれてはじめてですよ。
ここまで「普通」に他の人とゲーム音楽のお話ができたのは！！
パッと
「マジカルサウンドシャワー」や「ＯＮＥ　ＮＩＧＨＴ　ＩＮ　ＮＥＯ　ＫＯＢＥ　ＣＩＴＹ」
などという曲名が出てくるトークは。
もちろん、自分の中では常識なのですが、
その常識が通じる人に出会ったことがなかったので、、、。
古代祐三さんとか、石川三恵子さんとか、古川もとあきさんとか、
東野美紀さんとか、山根ミチルさんとか、なぞ２鈴木さんとか、
ＩＫＡ−ＣＨＡＮさんとか、ＯＧＲさんとか、細江慎治さんとか、
九十九百太郎さんとか、菊田裕樹さんとか、すぎやまこういちさんとか、、、、
そんな、多くの人には知られていないけど、
知っている人にとっては神のような存在のゲーム音楽作曲家たち、、、
そんな名前がいとも普通に出てくるトーク。
本当に幸せでした、、、。
帰り際、何人かと、「関西勢で音源を持ち寄ってゲーム音楽オフをしよう。」
という「予定は未定」なお話をしました。
ぜひとも実現させたいです、、、。


ともあれ、オフ会幹事のみずほさん、絡んでくださった皆さん、
素敵な１日をありがとうございました！！
次回のライブオフ会でも、またよろしくお願いします！！