184cm78kg 右右 MAX152km スライダー・カーブ・フォーク・カット・チェンジ 倉敷商
長身から威力ある直球と多彩な変化球。真っすぐの勢いは六大学トップクラス。身体能力高い。
岡山県倉敷市生まれ。
岡 大海(おか ひろみ)投手。
小学1年から野球を始める。
倉敷一中時代は軟式野球部に所属し2年夏に岡山県選抜で全国大会3位。
軟式で140?を記録し当時から注目されていた。
倉敷商では1年夏の練習試合で明徳義塾を2安打完封。
2年春に中国大会4強進出を果たすと夏には背番号10で11年ぶり甲子園出場、
登板機会は無かったが4番レフトで起用され2試合打率.429を記録した。
制球難に加え夏の大会後肩を痛めたこともあり秋も控え投手。
冬場の下半身強化で安定感を増した3年春になって主戦を任され中国大会初優勝に導いた。
1、2回戦で連続完封勝利を収めるなど県大会4試合33回で自責2。
中国大会では初戦崇徳戦でセンター場外へ推定130m特大逆転3ラン、
決勝立正大湘南戦で1失点完投勝利を挙げている。
夏は5試合打率.563(16打数9安打)6打点、29回防御率0.93の大活躍で優勝。
甲子園でも初戦の先発マウンドを任されたが東北高に2対8で敗れ敗退となった。
最速144?を記録したものの8回9安打6四死球と乱れ8失点。
プロからは打者としてより高く評価されドラフト前には複数球団から誘いを受けたが
投手としてのプロ入りを目指し進学を選択した。
明大進学後は2年春新人戦で2勝を挙げ優勝に貢献。
自己最速更新152?を記録した直球を武器に3試合5回1/3を4奪三振無失点、
準決勝立大戦では自らレフトへの満塁本塁打を放っている。
秋にはリーグ戦デビューを果たし救援で4試合14回2/3を18奪三振1失点と活躍。
2回途中から7回2/3を無失点に抑える好救援を見せた慶大2回戦で初勝利、
打っても4回裏に福谷浩司の直球を叩き左中間を破る同点適時二塁打、
6回裏には変化球をとらえ三塁線を破る勝ち越し適時二塁打と初安打初打点を記録した。
神宮大会には2試合に救援で起用され3回4奪三振無失点の力投を披露。
184cm78kg、長身細身の本格派スリークォーター右腕。
セットポジションから着地早めにヒジを使った鋭い腕の振りから投げ下ろす最速152?、
常時140?台前半から後半の威力ある直球と120?台後半のスライダー、110?台のカーブ、
130?前後のフォーク、130?台後半のカットボール、110?台のチェンジアップ。
真っすぐの勢いは六大学トップクラス、直球主体に押し多彩な変化球を織り交ぜる。
150?超右腕としてはコントロールもまずまず。
高校通算30本塁打、粗さはあるがスイングスピード速く広角に長打を放つ右の強打者。
長身に遠投120mの強肩、50m5秒8の強いバネを備え身体能力が高い。
術向上をはかっている。そう話す岡の目は、充実感に満ち溢れていた。
彼最大の武器は、やはり速球。強靭(きょうじん)なバネに加え、長身を生かして投げ込む速球は威力十分だ。関谷(政経1)も「速球は同期で岡が一番」と評する。そして岡(大)自身、速球に対するこだわりは人一倍強い。負けたくない相手には、新人戦で153キロを投げ球場を湧かせた白村(慶応)の名前を挙げ、さらに「今まで速球で押していくタイプだったので、そのスタイルは大学でも貫き通したい。球速にはこだわっていきたい」と力強く言い切った。
一方で課題は制球力。「制球力の向上がプロに向けての最大の課題だと思う」と現在は速球の球威を減らさないようにしながら、制球力を重視して練習している。またフォーム修正にも取り組み、足を上げた時の手の位置をベルトから胸に変え、それにより体幹が意識できるようになり安定感が増した。春の新人戦では登板がなかったものの、1年生にして高森キャンプのメンバーに抜てき。さっそくフォーム修正の成果を発揮した。今後の目標については「まずは秋のリーグ戦に出場したい」と笑顔で話す。
大学に入って体重が4キロ増えたものの、まだまだ線が細く見える。さらに「身体能力だけでここまできている」とプロのスカウトに評されたように、まだまだプレーが粗削りな印象。だがそれらは裏を返せば、伸びしろがたっぷりあるということ。まだ未完成の域にいることが、さらなる大きな期待を抱かせる。
「字きたないからやばいなー」と言いながら
書いてくました!!
字もプレー同様伸びしろあり!?
新人戦では登板機会に恵まれず「同世代の人が活躍しているのを見て、自分も投げたかった」と悔しさをにじませながら話すなど、おとなしそうな見た目や表情とは裏腹に、内に秘める熱い闘志や強気な一面を感じさせた。それはまさにピッチャー向きの性格。また倉敷商高から明治大学と星野仙一氏(昭44年政経卒)の高校からの後輩にあたり、自身も尊敬する人に星野仙一氏の名を挙げている。偉大な先輩に続け!!プロのマウンドを夢見る未完の大器が、まずは自慢の速球と天性の身体能力で神宮を湧かす。そんな日が来るのが待ち遠しい。