ベガ(ヴェガ、Vega)はこと座のアルファ星で、こと座で最も明るい恒星。全天で5番目に明るい恒星である(太陽を除く)。七夕のおりひめ星(織女星)としてよく知られている。わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形作っている。
純白のA型主系列星であり、「純白」と言う言葉の定義とされている[要出典]。標準的な0等星だが、0.19日の周期で僅かに変光するたて座デルタ型変光星である。変光範囲が0.01等 - 0.04等と小さいため、眼視観測では変光はわからない。太陽からの距離は25.3光年で、毎秒13.5キロメートルで接近している。
2003年には、惑星系が形成されつつあることが分かった。この惑星系は太陽系に近似のものである可能性がある。
2006年には、自転周期が12.5時間という高速で自転しており、その速さは遠心力でベガが自壊する速度の94%に達していることが判明した。このため、極付近と赤道付近では大きな温度差が生じている。
地球の歳差運動により、およそ12,000年後には北半球の天頂にまで移動する。その頃にはベガまでの距離が24.7光年になると推算されている。