百年文庫

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詳細 2016年12月16日 09:41更新: 三人の作家が響きあう、
漢字「一文字」のアンソロジー

* 漢字一文字のテイスト別の編纂
* 日本と世界の名短篇を収録
* 1冊で3人の文豪の作品が味わえる
* オリジナルの木版画をあしらった美しい造本

　　　　　　　(ポプラ社「百年文庫について」より)

憧
太宰治『女生徒』
ラディゲ『ドニイズ』
久坂葉子『幾度目かの最期』

絆
海音寺潮五郎『善助と万助』
コナン・ドイル『五十年後』
山本周五郎『山椿』

畳
林芙美子『馬乃文章』
獅子文六『ある結婚式』
山川方夫『軍国歌謡集』

秋
志賀直哉『流行感冒』
正岡容『置土産』
里見弴『秋日和』

音
幸田文『台所のおと』
川口松太郎『深川の鈴』
高浜虚子『斑鳩物語』

心
ドストエフスキー『正直な泥棒』
芥川龍之介『秋』
プレヴォー『田舎』

闇
コンラッド『進歩の前哨基地』
大岡昇平『暗号手』
フロベール『聖ジュリアン伝』

罪
ツヴァイク『第三の鳩の物語』
魯迅『小さな出来事』
トルストイ『神父セルギイ』

夜
カポーティ『夜の樹』
吉行淳之介『曲った背中』
アンダスン『悲しいホルン吹きたち』

季

円地文子『白梅の女』
島村利正『仙酔島』
井上靖『玉碗記』

穴
カフカ『断食芸人』
長谷川四郎『鶴』
ゴーリキイ『二十六人とひとり』

釣
井伏鱒二『白毛』
幸田露伴『幻談』
上林暁『二閑人交游図』

響
ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』
ホフマン『クレスペル顧問官』
ダウスン『エゴイストの回想』

本
島木健作『煙』
ユザンヌ『シジスモンの遺産』
佐藤春夫『帰去来』

庭
梅﨑春生『庭の眺め』
スタインベック『白いウズラ』
岡本かの子『金魚撩乱』

妖
坂口安吾『夜長姫と耳男』
檀一雄『光る道』
谷崎潤一郎『秘密』

異
江戸川乱歩『人でなしの恋』
ビアス『人間と蛇』
ポー『ウィリアム・ウィルスン』

森
モンゴメリー『ロイド老嬢』
ジョルジュ・サンド『花のささやき』
タゴール『カブリワラ』

里
小山清『朴歯の下駄』
藤原審爾『罪な女』
広津柳浪『今戸心中』

掟
戸川幸夫『爪王』
ジャック・ロンドン『焚火』
バルザック『海辺の悲劇』

命
シュトルム『レナ・ヴィース』
オー・ヘンリ『最後の一葉』
ヴァッサーマン『お守り』

涯
ギャスケル『異父兄弟』　
パヴェーゼ『流刑地』
中山義秀『碑』

鍵
Ｈ・Ｇ・ウェルズ『塀についたドア』
シュニッツラー『わかれ』
ホーフマンスタール『第六七二夜の物語』

川
織田作之助『螢』
日影丈吉『吉備津の釜』
室生犀星『津の国人』

雪
加能作次郎『母』
耕治人『東北の女』
由起しげ子『女中ッ子』

窓
遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』
ピランデルロ『よその家のあかり』ほか
神西清『恢復期』

店
石坂洋次郎『婦人靴』
椎名麟三『黄昏の回想』
和田芳惠『雪女』

岸
中勘助『島守』
寺田寅彦『団栗』ほか
永井荷風『雨瀟瀟』

湖
フィッツジェラルド『冬の夢』
木々高太郎『新月』
小沼丹『白孔雀のいるホテル』

影
ロレンス『菊の香り』
内田百閒『とおぼえ』
永井龍男『冬の日』

灯
夏目漱石『琴のそら音』
ラフカディオ・ハーン『きみ子』　
正岡子規『熊手と提灯』ほか

黒
ホーソーン『牧師の黒のベール』
夢野久作『けむりを吐かぬ煙突』
サド『ファクスランジュ』

月
ルナアル『フィリップ一家の家風』
リルケ『老人』
プラトーノフ『帰還』

恋
伊藤左千夫『隣の嫁』
江見水蔭『炭焼の煙』　
吉川英治『春の雁』

灰
中島敦『かめれおん日記』
石川淳『明月珠』
島尾敏雄『アスファルトと蜘蛛の子ら』

賭
スティーヴンスン『マークハイム』
エインズワース『メアリ・スチュークリ』
マーク・トウェイン『百万ポンド紙幣』

駅
ヨーゼフ・ロート『駅長ファルメライアー』
戸板康二『グリーン車の子供』
プーシキン『駅長』

日
尾崎一雄『華燭の日』ほか
高見順『草のいのちを』
ラム『年金生活者』ほか

幻
川端康成『白い満月』
ヴァージニア・ウルフ『壁の染み』
尾崎翠『途上にて』

瞳
ラニアン『ブロードウェイの天使』
チェーホフ『子供たち』
モーパッサン『悲恋』

女
芝木好子『洲崎パラダイス』
西條八十『黒縮緬の女』
平林たい子『行く雲』

夢
ポルガー『すみれの君』
三島由紀夫『雨のなかの噴水』
ヘミングウェイ『フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯』

家
フィリップ『帰宅』ほか
坪田譲治『甚七南画風景』
シュティフター『みかげ石』

汝
吉屋信子『もう一人の私』
山本有三『チョコレート』
石川達三『自由詩人』

地
ヴェルガ『羊飼イエーリ』
キロガ『流されて』
武田泰淳『動物』

宵
樋口一葉『十三夜』
国木田独歩『置土産』
森鷗外『うたかたの記』

群
オーウェル『象を射つ』
武田麟太郎『日本三文オペラ』
モーム『マッキントッシュ』

波
菊池寛『俊寛』
八木義徳『劉廣福』
シェンキェヴィチ『燈台守』

膳
矢田津世子『茶粥の記』ほか
藤沢桓夫『茶人』
上司小剣『鱧の皮』

都
ギッシング『くすり指』
Ｈ・Ｓ・ホワイトヘッド『お茶の葉』
ウォートン『ローマ熱』

星
アンデルセン　『ひとり者のナイトキャップ』
ビョルンソン　『父親』
ラーゲルレーヴ　『ともしび』

婚
久米正雄『求婚者の話』
ジョイス『下宿屋』
ラードナー『アリバイ・アイク』

街
谷　譲次『感傷の靴』
子母澤　寛『チコのはなし』
富士正晴『一夜の宿・恋の傍杖』

巡
ノヴァーリス『アトランティス物語』
ベッケル『枯葉』
ゴーチエ『ポンペイ夜話』

空
北原武夫『聖家族』
ジョージ・ムーア『懐郷』
藤枝静男『悲しいだけ』

祈
久生十蘭『春雪』
チャペック『城の人々』
アルツィバーシェフ『死』

城
ムシル『ポルトガルの女』
Ａ・フランス『ユダヤの太守』
ゲーテ『ノヴェレ』

顔
ディケンズ『追いつめられて』
ボードレール『気前のよい賭け事師』
メリメ『イールのヴィーナス』

客
吉田健一『海坊主』
牧野信一『天狗洞食客記』
小島信夫『馬』

肌
丹羽文雄『交叉点』
舟橋聖一『ツンバ売りのお鈴』
古山高麗雄『金色の鼻』

俤
水上瀧太郎『山の手の子』
ネルヴァル『オクタヴィ』
鈴木三重吉『千鳥』

嘘
宮沢賢治『革トランク』『ガドルフの百合』
与謝野晶子『嘘』『狐の子供』
エロシェンコ『ある孤独な魂』ほか

巴
ゾラ『引き立て役』
深尾須磨子『さぼてんの花』
ミュッセ『ミミ・パンソン』

劇
クライスト『拾い子』
リラダン『断頭台の秘密』
フーフ『歌手』

宿
尾崎士郎『鳴沢先生』
長田幹彦『零落』
近松秋江『惜春の賦』

崖
ドライサー『亡き妻フィービー』
ノディエ『青靴下のジャン=フランソワ』
ガルシン『紅い花』