☆このコミュ二テイは、以下の勉強会の告知と、勉強会参加者間の連絡のための使用を主とさせて頂いていますが、テーマに関心があればどなたでもコミュへの参加は自由です。
「身体(ソマティック)心理学」について具体的な質問がある方は、勉強会に是非ご参加頂ければと思います。ヨロシクお願いいたします。
《身体(ソマティック)心理を学ぶ会》
2008年4月から2月に1回位のペースで、都内にて勉強会を開催しています。講師の久保さんを囲み、お茶を飲みながらワイワイ…との気軽な勉強会です。参加費は2500円、日程は順次お知らせします。ご興味のある方は、是非ご参加下さい。
[身体(ソマティック)心理学とは]
古代ギリシャ人は、人はsoma(身体) とpsyche(魂=心)の統合から、成り立っていると考えました。somatic psychologyとは、心だけの心理学(psychology)の限界を乗り越え、人の全体性を知るための新しい心理学です(といっても50年以上の歴史はあり、現在も発展中です)。心身はつながっているという前提から、身体や身体感覚を窓口に、心の問題にアプローチしていきます。
ソマティック心理学(または、body psychotherapy, 身体心理学)という名称は、日本では、まだ十分には浸透していませんが、部分的には日本でも知られています。たとえば、ハコミ・メソッド、プロセスワーク、バイオシンセシス、バイオエナジェティックスなどは、ソマティック心理学分野内の、各学派(流派)として、アメリカでは見なされています。
近年は、身体的側面に注目したEMDRやソマティック・エクスペリエンスなどの手法が、PTSD・トラウマの症状への有効性が注目を浴びています。ドイツの精神分析家であったW・ライヒが、一般的にはソマティック心理学の父とされますが、必ずしも全てがライヒに繋がるものではありません。
なお、関連分野としてソマティックス(somatics, 身体学)があります。アレクサンダーテクニック、ロルフィング、ローゼンメソッド、フェルデンクライス、センサリーアウェアネス、エサレンマッサージなどがあります。
表現芸術療法や、ダンス・ムーヴメント療法などは、ソマティック心理学と重なる部分が多くあります。
[講師 久保隆司さん]
大阪大学では文化人類学、米国ジョンF. ケネディ大学大学院では身体心理学(Somatic Psychology)を専攻。心身の問題(統合および分離)に関心が高い。
心理カウンセラー、ローゼン・ボディワーカー、ダンス・アプローチのファリテーターなどを勤める。
翻訳書に『PTSDとトラウマの心理療法:心身統合の理論と実践』、『PTSDとトラウマの心理療法ケースブック』(共に、創元社)がある。