Canali (カナーリ)
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18世紀に遡るテキスタイルの伝統を受け継ぐジョヴァンニとジャコモのカナーリ兄弟は、1934年、イタリアのブリアンツァ地方 (ロンバルディア州北西部) のトリウッジョで、最高級の衣服を製造する仕立て工房を開きました。
ロンバルディアは、イタリアの中でも質の高い労働力と創造性にあふれた地方。その一角にあったカナーリ兄弟の工房は、技術革新に意欲的で、常に最新技法を採り入れていました。
1950年代、工房の経営がカナーリ・ファミリーの第二世代へと受け継がれると、イタリア市場におけるプレゼンスはさらに強固となり、品質がする向上する一方、売り上げも飛躍的に上昇しました。設立当初から高級紳士服の専門メーカーという路線を歩んできたCanaliは、70年代中頃には海外進出も達成。
1980年 には、同社製品の50%が国外向け輸出を占めるまでになりました。
起業家精神、献身的な努力、戦略的な先見性により、Canali はわずか二世代の間に、名実ともに一流企業へと変貌を遂げました。生産量も増加し、扱う製品もカジュアル商品、アクセサリー、香水、カフスボタンや靴下にまで多様化しています。従業員は1700名。イタリア国内の7カ所にソヴィコの本社と直結した生産拠点があります。海外進出も順調に拡大しており、現在、100カ国以上に1000を数えるブティックと150の直営・旗艦店を展開。輸出品が全製品の75%を占めるに至っています。
Canali では近年、同社のコアビジネスに関連した新分野への投資も行っています。ITソリューション企業と戦略的なパートナーシップを結び、ファッション業界や高級ブランド業界を対象に、テキスタイルやアパレル製品向けの製造機械やソフトウェアの設計・生産にも乗り出しています。
今日、Canali の経営はカナーリ・ファミリーの第三世代へ受け継がれています。しかしながら、設立以来の創造性と優雅さに対するビジョンは全く失われていません。完璧な仕立てと卓越した品質、最先端のデザインと最高級の素材の探求、絶え間ない技術革新への取り組みは、世代を超えて受け継がれているのです。