1979年イギリス。
「Video Killed The Radio Star〜ラジオスターの悲劇」という曲が生まれ、空前のヒットとなった。
バグルスによる70年代末期の象徴的な曲であるとともに、エレクトロ・ポップブームの火付け役となった曲である。
作者はバグルスのトレバー・ホーンとジェフリー・ダウンズ、そしてブルース・ウーリーである。
ブルース・ウーリーは、自らのバンドBruce Woolley & The Camera Clubを率いて同年暮れ、デビューアルバム『English Garden』(←これは邦題)を発表する。
シングル曲「Clean Clean〜クリン・クリン」は、日本のラジオでも頻繁にかかり、あの「ラジオスターの悲劇」の共作者ということで、ちょっとした話題を呼ぶ。
現地ではXTCの前座でライブをしていたらしい。
しかし、6枚目のシングル「Ghost Train」を81年6月に発表してからは自然消滅。
キーボード奏者であったトム・ドルビーは、“トーマス・ドルビー”と名乗ってソロ活動を開始(デビューシングル「Urges/Leipzic」のプロデュースはXTCのアンディ・パートリッジ)、その後「彼女はサイエンス」などのヒットを放ち、MTVなどでも話題となった。
およそ10年前の2001年、ソニーミュージックエンターテイメントの「洋楽秘宝館」というシリーズで、『English Garden』が再発された。
渡辺亨さんと和久井光司さんによるダブル解説、目頭を熱くして読んだ当時のファンも多かったと聞く。残念ながら今は廃盤である。
日本に遅れること約10年、ようやく本国イギリスで『Bruce Woolley & The Camera Club 』(←原題はこっち)が再発された。
Punk〜New Waveの土壌から生まれたバンドでもなく、エレクトロポップでもない“新しいけれど、どこか懐かしい”といった感覚のパワーポップを奏でていたこのバンド(前出・渡辺亨さんの解説引用)は、時代を超越した輝きに満ちている。
是非、この機会に再発盤を手に取ってみてください。
2010年現在のBruce Woolleyは、テルミン演奏家(The Radio Science Orchestra)として活動、トーマス・ドルビーのライブやレコーディングにゲスト参加したり、バグルスの再結成ライブにもゲスト参加したり、表立った活動が目立ってきており、新たなレコーディングにも着手しているとのこと。
*Bruce WoolleyのHP
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*Bruce Woolley & The Camera ClubのMySpace
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*Bruce WoolleyのFacebok
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*Bruceのソロユニット、The Radio Science OrchestraのHPとMySpace
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*トーマス・ドルビーのHPとMySpace
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