メキシコのリングに突如、疾風の如く現れた謎の覆面キックボクサー、
ミル・タテシマアツシダス。
先日、その彼が捕まった。
「ミル・タテシマアツシダス逮捕」
3日の新聞に出ていた。
黒部ダムの銅像にチョップをしていたところ、
捕まった。
不法滞在だった。
その後、某掲示板にミル・タテシマアツシダスの
供述が貼り付けてあった。
「あれは必殺技、わざとじゃない」
ミル・タテシマアツシダス、中東出身のみ人は知っている。
「手は洗わない」
それが口癖だった。
僕は、試合やインタビューの集めた切り抜きを沢山
持っていたけれど引越しの際、
捨ててしまったから残念だけど今はない。
謎の覆面キックボクサーだから公開したら
怒られるかもしれない。
普段はドンキホーテで買ったマスクをしている。
数年前に黒部ダムで見かけた。
彼は素顔だった。
僕は以前、見せマスクと間違えて本マスクを
投げてしまった時の顔を覚えていた。
写真を撮らせてもらおうと
思ったら「似顔絵ならいいよ」、そう云ってくれたので
寒いのに3時間も黙って描かせてくれた。
今年頭、再度黒部ダムを訪れたら偶然来ていて
その似顔絵にサインを貰った。
彼の座右の銘「あっちの向こう側」も添えてある。
彼のコスチューム姿、「こ」の字は
「こっち」の「こ」だと思われる。
「そのタートルネック、格好いいですね、」
黒部ダムで僕は云った。
「この徳利?」
首を指して彼は云った。
謎のキックボクサー、ミル・タテシマアツシダス。
まだまだ謎は多い。
しかし、今日、ここに素顔の似顔絵を公開する。
Tシャツも今、製作を考えている。