○シリトリウス(Shiritoryus)
言葉の一番最後の文字を順番に繋げていく競技。
いわゆる「しりとり」と似たゲームで「ん」が最後につく単語を言ってしまうと終了ではあるが、根本的に違うのは語句の芸術性を競うポイント制で勝敗が分かれるということ。
つまり「ん」が付く単語を言った者が敗北するとは必ずしも限らない。
・競技の流れ。
しりとりと同じく語句を順番に言い合う。
(単語でなくともある種の決め台詞や流行語であれば文章になっていても有効である場合がある。)
相手は言われた語句に対して1〜5までのポイントで評価を上げる。
語句に芸術性や心に響くものがあればポイントは高く上げる必要がある。
(平均点は2。良評価で3。優評価で4。最高評価の5はなかなかでない。)
最高評価の5ポイントは通称「シャイニング」と呼ばれる。
これはシリトリウスの発案者であり祖とされている哲学者アラパルソスが唱えた「最高の言葉は発した瞬間に輝いている。」からきている。
相手の語句を評価する時、おのれの勝利のために低い評価のポイントを出すことは反則になり、あくまで紳士で公正な判定をしなければならない。
ちなみに審判はこれとは別に存在し不正がないかジャッジしている。
あらかじめ50音別に用意したNGワードを相手が言った場合、ポイントはゼロ評価になる。
「ん」を言ってしまうとその場でゲームセットになる。
言ってしまった競技者は−5ポイントになる。
例外的に「ん」がついても芸術性を極めた語句であった場合、5の評価を得てゲーム終了になることがある。
これを「ラストシャイニング」と呼称する。
「ラストシャイニング」狙いで放った語句が実質4ポイント以下の評価であった場合、 当然−5ポイントになりラストシャイニング失敗になる。
この状態を「ジャックニコルソン」と言う。
これは'73年全米シリトリウス王者、"斧の恐怖"ジャック・ニールソンがよくラストシャイニングを失敗したことと、彼のハイスクール時代のあだ名が「ジャックニコルソン」であったことに由来する。
「ん」を言わなくてもゲームセットがこないということはない。
審判がグダグダになってきたと判断したらゲームセットして打ち切る。
ゲームそのものも芸術性として審議される。
あまりにも知名度が低い単語であった場合、審判によりテキスト(解説)が求められる。
この場合どっちみち馴染みのないワードなのでポイントが低い場合が多い。
○シリトリウスの語源
ギリシャ神話に登場する神で言葉の神「シリト」が語源。
シリトは言葉を操り人民はおろか神々をも脅かす存在として恐れられた。
「禁句」を作りそれを喋った者を消し去ることができたためだ。
しかしあまりにも傍若無人な態度であったため、ついにはアポロンの怒りに触れてしまい逆に「禁句」の果実を舌に埋め込まれる。
敗北に泣き叫ぶシリトはついにアポロンの名を叫んでしまい、禁句の果実は炎につつまれシリトは絶命する。
アポロン(Apollōn)の最後の文字は「n」であり禁句は最後に「n」のつく文字であった。
"西の王者"高田貞夫
"シリトリウス・キュビスム"神代新三郎
高田ジェネシス
"ワードエクソダス"ロゼ=ジェファーソン