「新福祉国家」の考え方と構想を学ぶコミュです。
新福祉国家論は、二宮厚美、後藤道夫、渡辺治などが先頭に立って主張している議論で、彼らの考えを理解することが目的です。
◆「新福祉国家」とは◆
「福祉国家」は、資本主義体制のもとで市場原理による弊害を是正するため、社会保障等を国家的に制度化して充実させ、一定以上の国民の生活水準を保とうとする。但し、従来の福祉国家は、帝国主義の軍事戦略と一体になっていた。
80年代以降、新自由主義の潮流が世界の先進資本主義国で支配的になったように、帝国主義と福祉国家が相容れなくなり、各国は軍事力を保ったまま福祉の削減と市場原理の世界的な徹底に向かった。
この状況に対し、次代の国家像として考える「軍事戦略を放棄し、福祉国家の経験と遺産を全て吸収した国家」が「新福祉国家」である。