”カサブランカ”といっても知っている人はほとんどいないと思う。
映画の題名でもないし、ユリの名前でもない。
カサブランカというのはスバルの車の名前である。
「そんな車知らないよ」と言われるかもしれないが、実は独立した車ではなく、特別仕様車なのだ。
ベースはインプレッサのスポーツワゴンの街乗りグレードのC'zである。これに、なにを血迷ったのか、単にクラシック風の概観の車のブームに乗りたかっただけなのか知らないが、メーカー自ら手がけて作ってしまったのがこのカサブランカなのだ。
もともと東京モーターショー(1997年)に出品されていたもので、これに少し手を加えて、
5,000台の限定車として1998年に発売されたものだ。
最近の軽自動車に見られるクラシック風概観の車は、少しフロントグリルを変えたりメッキパーツをつけたりしただけのものが多が、このカサブランカはちょっとすごい。そもそも、精悍なフロントマスクで鳴らしているインプレッサの面影はほとんどないのだ。