"La Cité des Parfums"
フランス > プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏 > アルプ=マリティーム県 > グラース
温暖な気候を利用して、バラ、ジャスミン、ヴァイオレット、ラヴェンダーなど、香水の原料となる花々を一年をとおして生産。有名ブランドの工場も多く、フランスの香水の3分の2がこの小さな町に依存している。
70歳近くになったピカソが陶芸を始めるるきっかけとなった陶器の里ヴァロリス、山の頂に城壁で取り囲むように築かれた中世の面影を強く残すサンポール・ド・ヴァンス、マティスが晩年に設計と装飾を手がけたロゼール礼拝堂で知られるヴァンス。
あるいは古くからリゾート地として栄え、ピカソがアトリエを構えたグリマルディ城があるアンティーブ、イタリアとの国境に程近く、詩人ジャン・コクトーの足跡が数多く残るマントン、白浜の砂浜が広がるリゾート地ヴィルフランシュ・シュル・メール、岩山の頂に築かれ、哲学者ニーチェが『ツァラストゥトラはかく語りき』を構想した「ニーチェの小道」があるエズ。ロココ時代に活躍した画家、ジャン・オノレ・フラゴナールの生まれ故郷。18世紀の貴族の館を利用したフラゴナール美術館、プロヴォンス美術歴史博物館、ルーベンスの絵を所蔵するノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂といった見どころも。
カンヌ(Cannes)から電車で25分。ニース(Nice)から電車で1時間。
フランス映画「Dans un grand vent de fleurs」の舞台となった。