左翼というと旧ソ連や中国さらには北朝鮮を支持する立場だと誤解している人間が右翼はおろか左翼にも多い。
mixiを覗けば、左翼や左派的な人の参加コミュニティの中にそうした傾向が見られる。
しかし、左翼が反帝国主義だからといってソ連や中国その他を支持するというのはあまりにも単純だ。そればかりでなく旧冷戦体制の一翼を担うことで、ソ連や中国などを支持する立場は、当人たちの主観的意識を超えて帝国主義に奉仕している。
真の左翼は、ソ連や中国その他のスターリン主義やそのアジア的変形を否定する。ソ連のスターリン主義は崩壊しロシア帝国主義となったが、中国は経済的には資本主義に屈服したが、政治的にはなおアジア的スターリン主義として生息している。北朝鮮はスターリン主義ですらなく、東洋的専制にすぎず、帝国主義やスターリン主義よりも後退している。
国内でスターリン主義に該当するのは日本共産党であり、真の左翼は日本共産党を批判し否定する。
現代の左翼や自称左翼は、スターリン主義に対する理論的理解がない。そのため帝国主義に反対しながら帝国主義の補完的存在に堕しているといわなければならない。
画像はウクライナでツァーの「白軍」やトロツキー率いる「赤軍」と戦った通称「黒軍」と呼ばれたネストル・マフノ率いるアナーキストのマフノ軍の旗。