CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)のコミュニティ
□はじめに
1990年代後半以降の環境問題への関心の高まりと同時に、企業の社会的責任(CSR)にも関心や期待が日本国内でも高まっていった。
具体的な中味としては、コンプライアンス(法令遵守)クエスチョンマーク、コーポレートガバナンス(企業統治)、ディスクロージャー(情報開示)など、一般に企業が社会に対して果たすべき「責任」と捉えられています。
私たちはresponsibilityを企業が果たさなければいけない「責任」と理解するよりむしろ、企業が社会から得る「信頼」であると考えています。
単に「責任を取る」だけのことは企業の内部だけでもできることですが、「信頼を得る」ことは企業の外部との相互作用があってはじめて可能になるものです。
企業には、消費者、従業員、取引先、地域住民など幅広いステークホルダー(利害関係者)クエスチョンマークがあり、CSRにはこうしたステークホルダーとの双方向のコミュニケーションが重要であると言われます。
つまり企業をとりまくさまざまな立場の方々との双方向コミュニケーションがあってはじめて、ステークホルダーから信頼を得ることができるのです。
こうした企業がCSRを果たしていると言え、そのための活動がCSRと言えます。
□最近の社会的責任を問われる出来事:
・エンロン・・・法令違反・・・会社消滅
・アーサーアンダーセン(米国の大手会計事務所)・・・法令違反・・・会社消滅
・雪印食品・・・法令違反、社会的倫理・・・会社消滅
・日本ハム・・・法令違反、社会的倫理・・・大手小売店からの商品販売自粛等による販売機会の一時的喪失
・採卵日を偽って半年前の卵を出荷していた山城養鶏生産組合・・・社会的倫理・・・営業自粛
・国立ハンセン病療養所の入所者の宿泊拒否のアイレディース宮殿黒川温泉ホテル・・・旅館業法違反・・・廃業
・浅田農産・・・社会的倫理・・・丹波町の養鶏場の閉鎖