- 詳細 2020年8月21日 23:07更新
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太田亮『姓氏家系大辞典』（三巻）は、多くを語るまでもなく姓氏家系の研究考察においては、今なお不朽の、そして必読の文献。
ひとくちに姓氏家系と言っても、その正確なところはなかなか理解されていません。たとえば現代では、姓と苗字は同じものですが、江戸時代が終わるまでは、姓と苗字は、れっきとした別のものでした。
また、血筋は血縁関係の連続ですが、家系は家名の継承であり、血筋と家系は別のものです。
また、古代における「カバネとしての姓」ではなく、その後の「氏としての姓」についていえば、本来、姓は父方の血筋を示すものであり、他家の養子となり苗字は変わっても姓は変わらないはずでした。しかし、室町時代頃から、ある苗字とある姓は一対と見られるようになり、その苗字の養子になったならば、元々の姓ではなく、その苗字の姓を名のるようになりました。
もちろんそれは必ずしもそうであったわけではなく、まさにケース・バイ・ケースなところがあります。
ここでは、そのような姓氏家系について、太田亮『姓氏家系大辞典』の頁を紐解き、他書も参照しつつ、源、平、藤原、橘をはじめ菅原、在原、清原、大江、土師、豊臣その他の姓や、それらの姓から派生した苗字など姓氏家系について語り合いましょう。
■キーワード
氏姓、姓、本姓、氏、氏名、名字、苗字、諱、号、通称、血筋、血統、家系、家譜、家督、名跡、長者、嫡流、傍流、庶流、宗家、本家、分家、末裔、枝裔、子孫、先祖、家紋、系図、系譜、直系、傍系、男系、女系、血族、婚族、本貫、本籍、氏神、菩提寺、尊卑分脈、嵯峨天皇、清和天皇、村上天皇、桓武天皇、源氏、源家、平氏、平家、藤原氏、橘氏、土師氏、賀茂氏、在原氏、大江氏、清原氏、坂上氏、中原氏、文室氏
