読んだこと有る方のみでお願い致します。
一組のゲイカップルのお話なんです。
でも、これを普通の世にい言う<ボーイズもの>と同列に扱ってはいけない…。
私はそんな気がします。
ニューヨークで警察官をしている若者・ケイン。
彼、ゲイなんです。
そんな彼が一人でバーで酒を飲んでいます。
そこへ、ふらり…とメルが一人で入ってくる。
そのメルにケインが一目惚れしてしまうんです。
そんなところからこの物語は始まります。
ゲイに対する周りの偏見。
親へのカミングアウト。
エイズ問題。
それらのことが複雑に絡み合い、そこへメルの生い立ちが絡みついて織り込まれていく。
メル。
一見、天使のよう…。
ハンサムで、真摯で、誠実でやさしくて…。
彼は、もともと私生児でした。
売春婦だった母は自分一人を置き去りにして、自殺してしまいます。
そんな彼を引き取ったのは、母親の姉夫婦でした。
でも、かれは義父から【性的虐待】を受けていたのです。
それが元で家出して…。
でも、
<ほんの子供>が、たった一人で生きていくには…。
……結局、身体を売るしか方法がなかった…。
そんな過去にギタギタに傷ついてるメル。
でも、過去にそんなことがあっても、決して荒まず(その状況から救い出してくれた人はいます)、純粋にひたむきに生きてきたメル。
そんなメルのすべてを知り、ケインはその上で彼のすべてを受け入れます。
周囲のみんなに祝福されて、晴れて二人は結婚します。
辛酸をなめてきたメルにも、やっと幸せが訪れます。
幸せの絶頂。
……そんな時、メルを不幸が襲うんです…。
死ぬよりつらい目に合わされながらも、やっとのことで助け出されたメル。
でも、メルは、その痛手から立ち直れない…。
そんなメルを救うため、献身的に尽くすケイン。
周囲の愛。
最終章が号泣モノです。
泣きましたね〜〜〜。
大感動です。(T_T)
久々の大場外ホームランです。
描かれた世界がとてもナチュラルなアメリカンワールド。
地に足がついている−そんな感じがしますです。