春にはカエルが合唱し、夏には蝉が鳴き、
秋には蛍が舞い、冬には狐が踊る。
「なつかしの森どんぐりの小屋」と名付けられたのは
1991年。
小屋には電気も水道もなく、文化人類学者の増井憲一氏周辺のおじさんたちを中心に数々の人が訪れた。
最近はヒッピーで画家の秋野イサムが泊まっていった。
今時「寒い、暗い、不自由」であることが面白いと感じる小屋会と呼ばれる若者が毎年集まる。
小屋の近くを流れる川がある。
滋賀県の南東にある永源寺の山から、琵琶湖の東に流れ込む川を愛知川(えちがわ)と呼んできた。
上流の永源寺には野生の鹿や猿のような人がおり、
中流の八日市、愛東には狐や兎のような人がおり、
五個荘から能登川の下流に向かうとタヌキやイタチのような人が住んでいるのはどういうわけだ。