エスピオナージ/S.P.Y.

1989年にコナミより登場したアクションゲーム。

発射の迫るミサイルを制止する為に、二人の諜報員が敵の施設と組織を壊滅しに行くというストーリー。

ライン移動可能な2Dスクロール面と「餓流禍」のような
3Dスクロール面、ライン移動の出来ない「魂斗羅」のような
2Dスクロール面が交互に展開していき、
ステージ最後に待ちうけるボスを倒せばクリアと言う、
非常にオーソドックスなアクションゲーム。

こう書くと普通のアクションゲームっぽいが、
自機と敵キャラの当たり判定が非常に曖昧で
ワケも解らずミスなんて事もしばしば。
高難度ゲームの為にプレイヤーの進行を助けるべく
数多くのアイテムが登場するのだけれど、
全てのアイテムが絶大的な破壊力を持っていて
これが無いとまともに進めもしないが、
これがゲームとしてのバランスを崩壊させている。

国内版であるタイトルのエスピオナージには
諜報活動・諜報戦略という意味合いがあり、
デモで展開される007っぽいグラフィックが"スパイもの"という印象を色濃く反映したタイトルになっている。
海外版であるS.P.Y.はSPECIAL PROJECUT Y.の略だが、
そのまま頭文字を取って"スパイ"という読み方と、
"作戦コード"的な意味あいの強いタイトルとなっている。
海外市場を強く意識した作りとデザインで、
国内版であるエスピオナージは残念ながら未発売で
ロケテストのみの稼動が確認されている。
また、同名の映画や小説が存在しているので、
もしかしたら商標権等の問題があったのかもしれないが、
それらをクリアし発売に至るまでの完成度に
ゲーム自体が到達していなかったのも未発売の一つの要因であったのかもしれない。

現在確認されているのはバージョンMとNの2種で、
バージョンによって進行する面構成が変わるのが大きな特徴の一つ。
コナミのバージョンの付け方は基本的にアルファベットが
後なら後発なのでバージョンMよりバージョンNは、
ほんの少しばかりバランスが改善された作りとなっている。

初期バージョンと思われる(US ver. M)の設定は
難易度ノーマルの3機設定、エブリエクステンドが20k only。
この設定が非常に苦しい為に、取り扱い説明書には
エブリ30kという設定を推奨している。

後期バージョンと思われる(US ver. N)では、
ほんの少しばかりゲーム自体のバランスが改善されていて、基本的な難易度やプレイヤー設定に変更はないものの、
敵の耐久力や敵の配置に配慮がなされていて、
エクステンドの設定が甘く「Bonus Life 1st 10k Every 20k」になっている。

スタッフはコナミ版ローリングサンダーを目指し、
オシャレな魂斗羅を作ろうとして失敗したのではないか？
美しい3D表現に対して気持ち良くプレイの
出来ないない当たり判定の曖昧さが非常に勿体無かった。

鹿間英章氏とプロフェット深見氏が担当したサウンドが非常に秀逸で、いわゆるオケヒをガンガンに鳴らす『この時代のコナミサウンド』となっている。
これは是非多くの方に聞いて頂きたい。

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Espionage / S.P.Y. STAFF

DIRECTOR･･･SEIJI
PROGRAMMER･･･YOSHI
　　　　　　　　　　･･･AKIRA
CHARACTER･･･HEINE
GRAPHIC･･･ASHI
　　　　　　･･･KAUMI
SOUND COMPOSER･･･SHIKASAN
　　　　　　　　　　　　　･･･P.FUKA
HARDWARE･･･SANPEI
SPECIAL THNAKS･･･TORU
　　　　　　　　　　　･･･HAMACHAN

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エスピオナージのデモ画面gifを飾りたい方も勿論OK！
居ればですが･･･。　orz