志賀直哉唯一の長編小説。
十七年の歳月を費やして完成された。
武者小路実篤の紹介により、夏目漱石から朝日新聞に連載小説を書くことを薦められて連載しようとしたが、挫折してしまった小説『時任謙作』が前身である。
【『暗夜行路』の年表】
1913(大2)、夏目漱石に新聞連載小説の執筆を薦められる
1914(大3)、連載小説執筆(『時任謙作』)を断念
1921(大10)、「改造」に『暗夜行路』前編の連載を始める
1922(大11)、「改造」に後編の連載を始める
1937(昭12)、「改造」に後編の最終部分を発表、完結