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科学の知恵袋コミュの科学豆知識 化学篇(3) 金属錯体の色

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 ルビーなどの宝石や遷移金属錯体には美しい色をもっているものが多いが、これらの色のほとんどは遷移金属イオンのd電子の光学遷移が関係しています。

 遷移金属イオンの周りを配位子が取り囲むことで、d軌道の分裂が起こります。(遷移金属=d軌道に電子が入っている)

 例えば、正八面体錯体の場合は、5つあるd軌道はt(2g)軌道とe(g)軌道とに分裂します。(表記が微妙ですが、そこはご勘弁を)

 錯体の色というのは、白色光を当てたときにt(2g)軌道からe(g)軌道のエネルギー差に相当する波長の光を吸収するので、色を持つことになります。
 ここで、実際に目にする錯体の色は、吸収された光の補色になります。
 吸収する前の錯体の状態を基底状態、吸収した後の状態を励起状態といいます。

 d軌道がちょうどすべて充満したd(10)錯体は可視部に吸収をもたず無色の化合物が多いのですが、d軌道に不完全に電子が充満している錯体に白色光を当てると、吸収がおこります。
 遷移金属錯体では、吸収される光の波長が可視領域にあることが多いので、色がついてみえるというわけです。

コメント(2)

先日、金属錯体の色を観察する実験を行ったので、レポートの参考にさせて頂きました。

ところで、d-d遷移の他にもCT遷移というのがありますが、どういうときにd-d遷移で、どういうときにCT遷移なのでしょうか。

例えば、先日の実験ではCoイオンにアンモニア水を加えたときにd-d遷移、三価の鉄イオンにチオシアン酸カリウムを加えたときにCT遷移がおこると、先生に言われました。

もし知っていたら教えてください。
>楼ちゃん
 今から新しくトピックを立てるので、そこで確認してください☆

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