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原始仏典コミュの増支部経典 一集 3

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(続き『南伝大蔵経17 増支部経典1』大蔵出版 P31−43 に相当)





「   第十三 一人品
170.比丘たちよ、一人が世に生まれるのは、多くの人々の利益のため、多くの人々の楽のため、世を憐れむため、神々と人々の義のため、利益のため、楽のために生まれて来るのである。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が世に生まれるのは、多くの人々の利益のため、多くの人々の楽のため、世を憐れむため、神々と人々の義のため、利益のため、楽のために生まれて来るのである。
171.比丘たちよ、一人の出現が世間において得難い。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人の出現が世間において得難い。
172.比丘たちよ、一人が世に生まれるのは希有の人が生まれて来るのである。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が世に生まれるのは希有の人が生まれて来るのである。
173.比丘たちよ、一人が死ぬために多くの人々が苦悩する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が死ぬために多くの人々が苦悩する。
174.比丘たちよ、一人が世に生まれるのは二つなく、仲間なく、似るものなく、同等のものなく、対抗するものなく、比肩者なく、等しいものなく、等しく同じものがない二足中の最高者が生まれて来るのである。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が世に生まれるのは二つなく、仲間なく、似るものなく、同等のものなく、対抗するものなく、比肩者なく、等しいものなく、等しく同じものがない二足中の最高者が生まれて来るのである。
175–186.比丘たちよ、一人が出現して大きな眼が出現する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して大きな眼が出現する。
176.比丘たちよ、一人が出現して大きな光が出現する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して大きな光が出現する。
177.比丘たちよ、一人が出現して大きな輝きが出現する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して大きな輝きが出現する。
178.比丘たちよ、一人が出現して六つの無上が出現する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して六つの無上が出現する。
179.比丘たちよ、一人が出現して四つの無礙解を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して四つの無礙解を実証する。
180.比丘たちよ、一人が出現して多くの界に通達する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して多くの界に通達する。
181.比丘たちよ、一人が出現して種々の界に通達する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して種々の界に通達する。
182.比丘たちよ、一人が出現して明解脱果を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して明解脱果を実証する。
183.比丘たちよ、一人が出現して預流果を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して預流果を実証する。
184.比丘たちよ、一人が出現して一来果を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して一来果を実証する。
185.比丘たちよ、一人が出現して不還果を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して不還果を実証する。
186.比丘たちよ、一人が出現して阿羅漢果を実証する。誰が一人か。
 如来・阿羅漢・正覚者である。
 比丘たちよ、この一人が出現して阿羅漢果を実証する。
187.比丘たちよ、これほどにも如来によって転じられた無上の法輪を正しく転じる人を私は他に一人も認めない。
 比丘たちよ、サーリプッタである。
 比丘たちよ、サーリプッタは如来によって転じられた無上の法輪を正しく転じる。


   第十四 是第一品

     (一)
188.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で出家して久しいと認められる者の第一は、アンニャーコーンダンニャである。
189.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で大慧の第一は、サーリプッタである。
190.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で神通を有する者の第一は、マハーモッガーラナである。
191.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で頭陀を説く者の第一は、マハーカッサパである。
192.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で天眼ある者の第一は、アヌルッダである。
193.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で貴族の第一は、バッディヤ・カーリゴーダーヤプッタである。
194.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で美声者の第一は、ラクンタカ・バッディヤである。
195.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で獅子吼する者の第一は、ピンドーラ・バーラドヴァージャである。
196.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で法を説く者の第一は、プンナ・マンターニプッタである。
197.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で略した説の義を広く分別する者の第一は、マハーカッチャーナである。

     (二)
198.比丘たちよ、私の弟子の比丘たちの中で意成身を化作する者の第一は、チュッラパンタカである。
199.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で心解脱善巧の第一は、チュッラパンタカである。
200.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で慧解脱善巧の第一は、マハーパンタカである。(想解脱とあるが南伝にならう)
201.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で無諍住の第一は、スブーティである。
202.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で供養されるべき者の第一は、スブーティである。
203.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で阿蘭若者の第一は、レーヴァタ・カディラヴァニヤである。
204.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で禅定者の第一は、カンカーレーヴァタである。
205.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で発勤精進の第一は、ソーナ・コーリヴィーサである。
206.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で善語者の第一は、ソーナ・クティカンナである。
207.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で利得者の第一は、シーヴァリである。
208.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で信勝解の第一は、ヴァッカリである。

     (三)
209.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で学への欲がある者の第一は、ラーフラである。
210.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で信による出家の第一は、ラッタパーラである。
211.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で最初に食券を引く者の第一は、クンダダーナである。
212.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で弁才者の第一は、ヴァンギーサである。
213.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中であまねく端正である者の第一は、ウパセーナ・ヴァンガンタプッタである。
214.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で臥座所を用意する者の第一は、ダッバ・マッラプッタである。
215.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で神々の意に適い愛される者の第一は、ピリンダヴァッチャである。
216.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で速疾に超知する者の第一は、バーヒヤ・ダールチーリヤである。
217.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で美説者の第一は、クマーラカッサパである。
218.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で無礙解を得る者の第一は、マハーコッティタである。

     (四)
219.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で多聞の第一は、アーナンダである。
220.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で念ある者の第一は、アーナンダである。
221.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で正しく行く者の第一は、アーナンダである。
222.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で堅固な者の第一は、アーナンダである。
223.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で近侍する者の第一は、アーナンダである。
224.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で大衆ある者の第一は、ウルヴェーラカッサパである。
225.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で家を慶ばす者の第一は、カールダーウィーである。
226.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で無病の者の第一は、バックラである。
227.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で宿住を思い出す者の第一は、ソービタである。
228.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で持律者の第一は、ウパーリである。
229.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で比丘尼を教授する者の第一は、ナンダカである。
230.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で根門を防護する者の第一は、ナンダである。
231.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で比丘を教授する者の第一は、マハーカッピナである。
232.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で火界善巧の者の第一は、サーガタである。
233.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で応答する者の第一は、ラーダである。
234.比丘たちよ、私の弟子の比丘の中で粗衣者の第一は、モーガラージャである。

     (五)
235.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で出家して久しいと認められる者の第一は、マハーパジャーパティ・ゴータミーである。
236.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で大慧の者の第一は、ケーマーである。
237.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で神通を有する者の第一は、ウッパラヴァンナーである。
238.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で持律者の第一は、パターチャーラーである。
239.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で法を説く者の第一は、ダンマディンナーである。
240.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で禅定者の第一は、ナンダーである。
241.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で発勤精進する者の第一は、ソーナーである。
242.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で天眼ある者の第一は、サクラーである。
243.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で速疾に超知する者の第一は、バッダー・クンダラケーサーである。
244.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で宿住を思い出す者の第一は、バッダー・カピラーニーである。
245.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で大超知を得る者の第一は、バッダー・カッチャーナーである。 
246.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で粗衣者の第一は、キサーゴータミーである。 
247.比丘たちよ、私の弟子の比丘尼たちの中で信勝解の者の第一は、シンガーラカマーター(シンガーラの母)である。

     (六)
248.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で最初に帰依した者の第一は、タパッス・バッリカの二商人である。
249.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で布施する者の第一は、スダッタ居士アナータピンディカである。
250.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で法を説く者の第一は、チッタ居士マッチカサンディカである。
251.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で四つの摂事によって集団をまとめる者の第一は、ハッタカ・アーラヴァカである。
252.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で極上のものを布施する者の第一は、マハーナーマ・サッカである。
253.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で意に適うものを布施する者の第一は、ウッガ居士ヴェーサーリカである。
254.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中でサンガに近侍する者の第一は、ハッティガーマカ・ウッガタ居士である。
255.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で絶対の浄信ある者の第一は、スーラ・アンバッタである。
256.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で人に対して浄信ある者の第一は、ジーヴァカ・コーマーラバッチャである。
257.比丘たちよ、私の弟子の優婆塞たちの中で信頼できる者の第一は、ナクラピター居士(ナクラの父)である。

     (七)
258.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で最初に帰依した者の第一は、スジャータ・セーナーニー(セーニヤ)・ディーター(娘)である。
259.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で布施する者の第一は、ヴィサーカ・ミガーラマーターである。
260.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で多聞者の第一は、クッジュッタラーである。
261.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で慈に住する者の第一は、サーマーヴァティーである。
262.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で禅定者の第一は、ウッタラーナンダマーターである。
263.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で極上のものを布施する者の第一は、スッパヴァーサー・コーリヤディーターである。
264.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で看病する者の第一は、スッピヤー優婆夷である。
265.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で絶対の浄信ある者の第一は、カーティヤーニーである。
266.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で信頼できる者の第一は、ナクラマーター居士女である。
267.比丘たちよ、私の弟子の優婆夷たちの中で随聞して浄信を得る者の第一は、カーリー優婆夷クラガリカーである。


   第十五 無処品

     (一)
268.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が諸行を常であると結論するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が諸行を常であると結論するということ。この処は知られる。
269.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が諸行を楽であると結論するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が諸行を楽であると結論するということ。この処は知られる。
270.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が諸法を我であると結論するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が諸法を我であると結論するということ。この処は知られる。
271.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が母の命を奪うということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が母の命を奪うということ。この処は知られる。
272.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が父の命を奪うということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が父の命を奪うということ。この処は知られる。
273.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が阿羅漢の命を奪うということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が阿羅漢の命を奪うということ。この処は知られる。
274.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が邪悪な心によって如来の血を出させるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が邪悪な心によって如来の血を出させるということ。この処は知られる。
275.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人がサンガを破るということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫がサンガを破るということ。この処は知られる。
276.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、見具足の人が他の師に就くということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、凡夫が他の師に就くということ。この処は知られる。
277.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、一つの世界において二人の阿羅漢・正覚者が同時に出現するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、一つの世界において一人の阿羅漢・正覚者が出現するということ。この処は知られる。

     (二)
278.比丘たちよ、この処はなく機会もない。 
 即ち、一つの世界において二人の輪を転じる王が同時に出現するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、一つの世界において一人の輪を転じる王が出現するということ。この処は知られる。
279.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、女性が阿羅漢・正覚者になるだろうということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、男性が阿羅漢・正覚者になるだろうということ。この処は知られる。
280.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、女性が輪を転じる王になるだろうということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、男性が輪を転じる王になるだろうということ。この処は知られる。
281.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、女性がサッカになるだろうということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、男性がサッカになるだろうということ。この処は知られる。
282.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、女性がマーラになるだろうということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、男性がマーラになるだろうということ。この処は知られる。
283.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、女性がブラフマーになるだろうということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、男性がブラフマーになるだろうということ。この処は知られる。
284.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、身悪行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、身悪行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られる。
285.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、語悪行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、語悪行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られる。
286.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、意悪行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、意悪行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られる。

     (三)
287.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、身善行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、身善行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られる。
288.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、語善行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、語善行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られる。
289.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち、意善行の者に愛すべきでなく楽しむべきでなく意にかなわない報いが生じるということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、意善行の者に愛すべき楽しむべき意にかなう報いが生じるということ。この処は知られる。
290.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち身悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、身悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られる。
291.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち語悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、語悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られる。
292.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち意悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、意悪行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られる。
293.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち身善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、身善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られる。
294.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち語善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、語善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られる。
295.比丘たちよ、この処はなく機会もない。
 即ち意善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、悪処、悪趣、堕処、地獄に再生するということ。この処は知られない。
 比丘たちよ、しかしこの処は知られる。
 即ち、意善行の者がその因によりその縁により身が破れ死して後、善趣、天世に再生するということ。この処は知られる」



(続く 『南伝大蔵経17 増支部経典1』大蔵出版 P31–43 に相当)

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