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チャイコのうんちく♪コミュの交響曲第2番ハ短調「小ロシア」

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この交響曲のほうが、第1番「冬の日の幻想」よりも「雪が多くて寒いロシア」を感じさせる気がするのは、私だけでしょうか?
第1楽章の出だしで、ジャンッ!というトゥッティ(全奏)の後に寒々とした主題を吹き鳴らすホルンが、ああ、雪の国の音楽だな、と。ロシア民謡「ヴォルガを下って」の主題から転用されているそうです。そして楽章はこの印象を保ったままギクシャクと進んでいく。
2楽章は不思議な行進曲。終盤近くで例によって金管楽器が合いの手の様に副旋律を吹き鳴らすシーンは映画「チャイコフスキー」でたしか雪の白樺を走り抜ける場面で印象的に使われてと記憶しています。
そして問題の第4楽章。ここでも「鶴」というロシア民謡の主題が引用されているのですが、その使われ方が、変奏曲スタイルで徹底的に繰り返されますね。逆に変奏曲の勉強になったりします。
普通に聴いていると
「黒ヤギさんからお手紙着いた、白ヤギさんたら読まずに食べた・・・」
に聞こえてしまう。

チャイコフスキーといえば、美しい名旋律だけでなく派手な金管楽器と打楽器の使い方が「ツボ」でして、この楽章ではこれでもかというくらい打楽器と金管楽器の響きが堪能できるので嬉しい。
ドラ(タムタム)まで動員されているのが、凄い。

総じて、かなりロシアの土臭さというか、土着的な逞しさが感じられると思います。
しかし、この交響曲で現在私達が普通に耳にする演奏は後年になって書き直しをされた改訂版。
原版はもうちょっと未整理で荒い印象。もちろん、これもこれでまた魅力的。

ちなみに、「小ロシア」というタイトルはチャイコフスキーが付けたわけではないようです。
「小ロシア」とは使われている民謡素材からウクライナ地方を示すコトバだと、いう説が一般的ですが、その明確な根拠があるわけでもないようです。

ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ放送交響楽団(1972)
交響曲第2番「小ロシア」については、断然この演奏に止めを刺します。強力です。

また、原典版の演奏として
ジェフリー・サイモン指揮ロンドン交響楽団盤 があり、こちらでは名曲「ロミオとジュリエット」序曲の原典版も聞く事ができます。

コメント(2)

早速の“Lesson 2”をありがとうございます♪

実は、交響曲2番・3番はまだ聴いた事がないのです・・・。
私が良く行くCDショップでは見かけないので、今度今度と思っているうちに過ぎてしまいました・・・。
おすすめはやはりロジェストヴェンスキー指揮のものですか?
体調がよくなったら探しに行って来ます!
映画「チャイコフスキー」の白樺のシーンはとても印象に残っています。あれが2番でしたか〜。

2番はまだ聴いていないのでわかりませんが、1番の「冬の日の幻想」では私も“雪”はまだ感じないです。すっごく冷たい北風って感じですかね。。。

ところで、、、 お手紙書いたのが白やぎさんで、読まずに食べちゃったのが黒やぎさんだったような・・・ ^-^;
すみません、ロジェストヴェンスキー盤は廃盤かと思われます。

「・・・1番の「冬の日の幻想」では私も“雪”はまだ感じないです。すっごく冷たい北風って感じですかね。。。」

かなり的確な表現。
さすがですねえ。私も第1番はかなり冷たい風の印象でした。

お手紙の件はいいかげんでした。すみません。
しかし、私の伝えたい意図がちゃんと伝わった様で、もう大満足です。

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