ネトゲ男コミュの第1話

大学4年の秋だったかな
俺はネットが開通して、狂ったように２ｃｈばっかしてた
就職活動なんてまったくしてなくて、漠然とフリーターに
なるんだなーって思ってた時期だった

俺と同じように腐ってた友人がネットゲームなるものの話をしてた。
今なら無料だし一緒にやろうぜーと誘われたのではじめてみた。

予想外におもしろい。

俺にネトゲを勧めた友人よりもどっぷりはまってしまった。

それから俺は毎日最低5時間はネトゲをやってたような
気がする。大学の単位が卒業できるか微妙だったっていうのに
やりまくってた。

「彼女」を知ったのはネトゲ始めて1ヶ月後くらいかな。

結構強い敵が出るマップでぼーっとアイテム売ってた。
珍しかったのでなんとなく印象に残ってた。

その後すぐわかったんだが、俺をネトゲに誘った友人Yの
（ゲーム内）での知り合いらしい。ということでYを通じて
少しずつ話すようになっていった。

見た目は♀キャラで、一応中身も♀だよーとか、もう半年以上
やっててそれなりにレベル高いこととか、まあ
どうでもいいことばかり話した。
ネカマUZEEEEEEEEEEEとか言ったりしてからかってた。

そんなこんなで無料の期間も終わって、正式サービスが始まった。
俺はまだ全然遊び足りねえええええええええええってことで
金払ってネトゲを続けることにした。Yも彼女も続けることにしたみたいだ。

大学は冬休みに入ったので、更にネトゲの比重が上がった。
休み明けに試験があるが一夜漬けでなんとでもなるだろ、と。

クリスマスも当然ネトゲ。
新年明けましてネトゲ。
実家に帰るのもだるかったんだなー

彼女は仕事してるようで「ずっと遊んでられる学生が羨ましいよ」と
皮肉たっぷりに言ってくれた。が、俺には効かなかった。

そして卒業がかかった試験。
俺の一人暮らししてたアパートは大学に近く、試験前には
友人達がﾜﾗﾜﾗと集まってきたのでしばらく真面目に勉強した。

試験はそれなりに手ごたえがあり、卒業できるんじゃね？
みたいな安堵感も感じたりしてた頃、あることに気付いた。

　　

　　　　　卒論書いてねえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ﾔﾊﾞｲ、宇宙ﾏｼﾞﾔﾊﾞｲ。ゼミの単位が取れないとなると
単位が寸止めになってしまう。とりあえず焦ってみたものの
同じゼミ生から「提出期限はとっくに過ぎてますよ＾＾」
という死の宣告を受け、ｶﾞｯｸｼ。

ジタバタしてもしょうがないのでまたネトゲに逃げる俺。
試験期間中に仲イイ友人達に就職きまったかーと尋ねてみたが
あんまり決まってない模様。その事実が何故か俺の心を軽くした。

今考えるとなんて情けないんだ俺；；；；；；；

卒論のことなんてケロッと忘れと再びネトゲに没頭する。
その頃Yは「秋田」と言ってネトゲをやめてしまった。
ゲーム内で友人をほとんど作っていなかった俺はかなり
心細くなったが、試験の結果が出るまでは超がつくほど
暇だったので他にやることもない童貞な俺はPCに向かっていた。

Yがやめた頃からだろうか。彼女と一緒に遊ぶ時間が増えていった。
聞いてもいないのに「歳は２０代」とか「おっぱいでかい」とか
ちょっとずつ彼女が話しかけてくる。どうでもいいっつの。ﾏｼﾞで。
でもおっぱいの話のときは正直勃起した。