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原始仏典コミュの大篇 第十一 預流相応

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(『南伝大蔵経16下 相応部経典6』大蔵出版 P220−  に相当)




相応部経典>大篇

「   第十一 預流相応[ソーターパッティ・サンユッタ]


     第一 ヴェールドヴァーラ品


   第一 転輪王

997.サーヴァッティ因。
 ときに先生は・・・・・・こう言った。
 比丘たちよ、転輪王は四洲を自在に支配し統治を為し、身が破れて死んで後に善趣・天世に生じて、三十三天の仲間となり、彼はそこにある歓喜園[ナンダ林]で天女の集団に囲まれて天の五欲徳を与えられ具備して奉仕されるが、彼は四法を成就せず、ゆえに彼は地獄を解脱せず、畜生胎を解脱せず、餓鬼境を解脱せず、苦処・悪趣・堕処を解脱しない。
 比丘たちよ、聖者の弟子は一口の食によって生きながらえて、ぼろ布を着るが、彼は四法を成就して、ゆえに彼は地獄を解脱し、畜生胎を解脱し、餓鬼境を解脱し、苦処・悪趣・堕処を解脱する。これらの四とは何か。
 比丘たちよ、ここに聖者の弟子はブッダへの不動の信を成就している。「これによってもかの先生は阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した人であり、善きところに達した人であり、世間に通達した人であり、無上の人であり、訓練されるべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 ダンマへの不動の信を成就している。「先生によって善く説かれた法は、現に見られ、時を要さず、来たれ見よ、至らしめるものであり、知者が各自に知るべきものである」と。
 サンガへの不動の信を成就している。「先生の弟子サンガは善く行道する者たちである、先生の弟子サンガは真っ直ぐに行道する者たちである、先生の弟子サンガは知るために行道する者たちである、先生の弟子サンガは正しく行道する者たちである、即ち四対の人、八人の人々であり、この先生の弟子サンガは、供養されるべきであり、招待されるべきであり、布施されるべきであり、合掌されるべきであり、世間における無上の福田である」と。
 聖者が愛する戒、破れていず、断たれていず、まだらでなく、汚れていず、自由であり、知者が称賛し、妄信されていず、三摩地に転じる戒を成就している。
 これら四つの法を成就している。
 比丘たちよ、四洲を獲得することと四法を獲得することにおいて、四洲を獲得することは四法を獲得することの十六分の一にも及ばない。



   第二 梵行への没入

998.比丘たちよ、四法を成就する聖者の弟子は預流であり、不堕法であり、決定しており、正覚に至る。何が四か。
 比丘たちよ、ここに比丘はブッダへの不動の信を成就している。「これによってもかの先生は阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した人であり、善きところに達した人であり、世間に通達した人であり、無上の人であり、訓練されるべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 ダンマへの不動の信を成就している。「先生によって善く説かれた法は、現に見られ、時を要さず、来たれ見よ、至らしめるものであり、知者が各自に知るべきものである」と。
 サンガへの不動の信を成就している。「先生の弟子サンガは善く行道する者たちである、先生の弟子サンガは真っ直ぐに行道する者たちである、先生の弟子サンガは知るために行道する者たちである、先生の弟子サンガは正しく行道する者たちである、即ち四対の人、八人の人々であり、この先生の弟子サンガは、供養されるべきであり、招待されるべきであり、布施されるべきであり、合掌されるべきであり、世間における無上の福田である」と。
 聖者が愛する戒、破れていず、断たれていず、まだらでなく、汚れていず、自由であり、知者が称賛し、妄信されていず、三摩地に転じる戒を成就している。
 比丘たちよ、これらの四法を成就する聖者の弟子は預流であり、不堕法であり、決定しており、正覚に至る。
 このように先生は言った。こう言って善きところに達した方である師はさらにまたこう言った。

  信ある者も戒ある者も 法を見て信じる者も
  彼らは実に時来たって 梵行への没入を楽しむ。



   第三 ディーガーブ

999.あるとき先生はラージャガハの竹林、リス飼養所に住んでいた。またそのときディーガーブ優婆塞は病み苦しみ重態であった。ときにディーガーブ優婆塞は父のジョーティカ居士に呼びかけた。
 さあ居士よ、あなたは先生を訪ねなさい。訪ねて私の言葉として先生の足を頭で礼拝し「先生、ディーガーブ優婆塞が病み苦しみ重態です。彼は先生の足を頭で礼拝すると言っています」と言い、「先生、どうか先生はディーガーブ優婆塞に住居を訪ね憐れみを取ってください」と言いなさい。
 わかった、息子よ。
 とジョーティカ居士はディーガーブ優婆塞に応えて先生を訪ねた。訪ねて先生に敬礼して一方に座った。一方に座ってジョーティカ居士は先生にこう言った。
 先生、ディーガーブ優婆塞が病み苦しみ重態です。彼は先生の足を頭で礼拝しこう言っています。「どうか先生はディーガーブ優婆塞の住居を訪ね憐れみを取ってください」と。
 承認した先生は沈黙していた。

 ときに先生は衣を着て衣鉢を取ってディーガーブ優婆塞の住居を訪ねた。訪ねて設けられた席に座った。座って先生はディーガーブ優婆塞にこう言った。
 どうだ、ディーガーブ、耐えられるか、我慢できるか。苦しみの感受は退くか、進まないか。退くのがわかるか、進んでいないか。
 先生、私は耐えられません。我慢できません。重態の私の苦しみの感受は進み、退きません。進むことがわかり、退かないのではありません。
 ディーガーブ、それならばあなたはこのように学びなさい。
 私はブッダへの不動の信を成就しよう。「このようにしてもかの先生は、阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した者であり、善きところに達した方であり、世間に通達した方であり、無上の人であり、訓練すべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 私はダンマへの不動の信を成就しよう。・・・
 私はサンガへの不動の信を成就しよう。・・・
 私は聖者が愛する戒、破れていず・・・三摩地に転じるものを成就しよう。
 ディーガーブ、このようにあなたは学びなさい。
 
 先生、これら先生が説いた四預流支、その法は私に見られ、その法は私にもあります。
 先生、私はブッダへの不動の信を成就しています。「このようにしてもかの先生は、阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した者であり、善きところに達した方であり、世間に通達した方であり、無上の人であり、訓練すべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 私はダンマへの不動の信を成就しています。・・・
 私はサンガへの不動の信を成就しています。・・・
 私は聖者が愛する戒、破れていず・・・三摩地に転じるものを成就しています。
 ディーガーブ、それならばあなたはこれら四預流支に住して六明分法をさらに修習しなさい。
 ディーガーブ、ここにあなたは一切行に無常を見て住しなさい、無常に苦想を、苦に無我想を、断想を、離貪想を、滅想を。
 ディーガーブ、このようにあなたは学びなさい。

 先生、これら先生が説いた六明分法、その法は私に見られ、その法は私にもあります。
 先生、私は一切行に無常を見て住しています、無常に苦想を、苦に無我想を、断想を、離貪想を、滅想を。
 先生、それでも私はこう思います。「このジョーティカ居士を私の死後困ることがないように」と。
 息子ディーガーブよ、あなたはそう思ってはならない。
 息子ディーガーブよ、あなたはただこの先生が言うことをあなたは善く考えなさい。

 ときに先生はディーガーブ優婆塞をこのように教えによって教えて席を起って去った。ときにディーガーブ優婆塞は先生が去って久しからずして死んだ。ときに多くの比丘たちが先生を訪ねた。訪ねて先生に敬礼して一方に座った。一方に座ってその比丘たちは先生にこう言った。
 先生、かのディーガーブという名の優婆塞に先生は省略した教えによって教えて彼は死にました。彼の行き先は何でしょうか、どこに至ったのでしょうか。
 比丘たちよ、ディーガーブ優婆塞は賢者であった。法のままに法を行道し、また私を法の争論によって害さなかった。
 比丘たちよ、ディーガーブ優婆塞は五下分結を遍尽して化生となり、そこで涅槃し、その世界から不退転の法である。


(続く)

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「 第二 梵行への没入

998.比丘たちよ、四法を成就する聖者の弟子は流れに入り、堕ちない法であり、決定しており、正覚に至る。何が四か。
 比丘たちよ、ここに比丘はブッダへの不動の信を成就している。「これによってもかの先生は阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した人であり、善きところに達した人であり、世間に通達した人であり、無上の人であり、訓練されるべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 ダンマへの不動の信を成就している。「先生によって善く説かれた法は、現に見られ、時を要さず、来たれ見よ、至らしめるものであり、知者が各自に知るべきものである」と。
 サンガへの不動の信を成就している。「先生の弟子サンガは善く行道する者たちである、先生の弟子サンガは真っ直ぐに行道する者たちである、先生の弟子サンガは知るために行道する者たちである、先生の弟子サンガは正しく行道する者たちである、即ち四対の人、八人の人々であり、この先生の弟子サンガは、供養されるべきであり、招待されるべきであり、布施されるべきであり、合掌されるべきであり、世間における無上の福田である」と。
 聖者が愛する戒、破れていず、断たれていず、まだらでなく、汚れていず、自由であり、知者が称賛し、妄信されていず、三摩地に転じる戒を成就している。
 比丘たちよ、これらの四法を成就する聖者の弟子は流れに入り、堕ちない法であり、決定しており、正覚に至る。
 このように先生は言った。こう言って善きところに達した方である師はさらにまたこう言った。

  信ある者も戒ある者も 法を見て信じる者も
  彼らは実に時来たって 梵行への没入を楽しむ」
[追加]



「   第三 ディーガーブ

999.あるとき先生はラージャガハの竹林、リス飼養所に住んでいた。またそのときディーガーブ優婆塞は病み苦しみ重態であった。ときにディーガーブ優婆塞は父のジョーティカ居士に呼びかけた。
 さあ居士よ、あなたは先生を訪ねなさい。訪ねて私の言葉として先生の足を頭で礼拝し「先生、ディーガーブ優婆塞が病み苦しみ重態です。彼は先生の足を頭で礼拝すると言っています」と言い、「先生、どうか先生はディーガーブ優婆塞に住居を訪ね憐れみを取ってください」と言いなさい。
 わかった、息子よ。
 とジョーティカ居士はディーガーブ優婆塞に応えて先生を訪ねた。訪ねて先生に敬礼して一方に座った。一方に座ってジョーティカ居士は先生にこう言った。
 先生、ディーガーブ優婆塞が病み苦しみ重態です。彼は先生の足を頭で礼拝しこう言っています。「どうか先生はディーガーブ優婆塞の住居を訪ね憐れみを取ってください」と。
 承認した先生は沈黙していた。

 ときに先生は衣を着て衣鉢を取ってディーガーブ優婆塞の住居を訪ねた。訪ねて設けられた席に座った。座って先生はディーガーブ優婆塞にこう言った。
 どうだ、ディーガーブ、耐えられるか、我慢できるか。苦しみの感受は退くか、進まないか。退くのがわかるか、進んでいないか。
 先生、私は耐えられません。我慢できません。重態の私の苦しみの感受は進み、退きません。進むことがわかり、退かないのではありません。
 ディーガーブ、それならばあなたはこのように学びなさい。
 私はブッダへの不動の信を成就しよう。「このようにしてもかの先生は、阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した者であり、善きところに達した方であり、世間に通達した方であり、無上の人であり、訓練すべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 私はダンマへの不動の信を成就しよう。・・・
 私はサンガへの不動の信を成就しよう。・・・
 私は聖者が愛する戒、破れていず・・・三摩地に転じるものを成就しよう。
 ディーガーブ、このようにあなたは学びなさい。
 
 先生、これら先生が説いた四預流支、その法は私に見られ、その法は私にもあります。
 先生、私はブッダへの不動の信を成就しています。「このようにしてもかの先生は、阿羅漢であり、正覚者であり、明と行を具足した者であり、善きところに達した方であり、世間に通達した方であり、無上の人であり、訓練すべき人の御者であり、神々と人々の師であり、ブッダであり、先生である」と。
 私はダンマへの不動の信を成就しています。・・・
 私はサンガへの不動の信を成就しています。・・・
 私は聖者が愛する戒、破れていず・・・三摩地に転じるものを成就しています。
 ディーガーブ、それならばあなたはこれら四預流支に住して六明分法をさらに修習しなさい。
 ディーガーブ、ここにあなたは一切行に無常を見て住しなさい、無常に苦想を、苦に無我想を、断想を、離貪想を、滅想を。
 ディーガーブ、このようにあなたは学びなさい。

 先生、これら先生が説いた六明分法、その法は私に見られ、その法は私にもあります。
 先生、私は一切行に無常を見て住しています、無常に苦想を、苦に無我想を、断想を、離貪想を、滅想を。
 先生、それでも私はこう思います。「このジョーティカ居士を私の死後困ることがないように」と。
 息子ディーガーブよ、あなたはそう思ってはならない。
 息子ディーガーブよ、あなたはただこの先生が言うことをあなたは善く考えなさい。

 ときに先生はディーガーブ優婆塞をこのように教えによって教えて席を起って去った。ときにディーガーブ優婆塞は先生が去って久しからずして死んだ。ときに多くの比丘たちが先生を訪ねた。訪ねて先生に敬礼して一方に座った。一方に座ってその比丘たちは先生にこう言った。
 先生、かのディーガーブという名の優婆塞に先生は省略した教えによって教えて彼は死にました。彼の行き先は何でしょうか、どこに至ったのでしょうか。
 比丘たちよ、ディーガーブ優婆塞は賢者であった。法のままに法を行道し、また私を法の争論によって害さなかった。
 比丘たちよ、ディーガーブ優婆塞は五下分結を遍尽して化生となり、そこで涅槃し、その世界から不退転の法である。 」

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