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原始仏典コミュの長部経典 第28経 サンパサーダニーヤ・スッタ[浄信経](重要部分訳)

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不完全ですがアップしておきます。四見入定のところは念身によって得られると思われる自己認識の重要部分ですので、紹介したいと思っていました。







長部経典>第28経 サンパサーダニーヤ・スッタ 浄信経


サーリプッタが智慧によって裏付けられたゴータマへの疑いなき浄信をゴータマに表明するとともに自身の智慧を発揮する経です。


三十七道  無上の善法    anuttara kusalesu dhammesu
六内外処  無上の処の設定  anuttara āyatana paṇṇattīsu
四入胎   無上の入胎    anuttara gabbhā vakkantīsu
四読心術  無上の読心の種類 anuttara ādesana vidhā
四見入定  無上の見入定   anuttara dassana samāpatti 
七人設定  無上の人間の設定 anuttara puggala paṇṇattīsu
覚支勤   無上の精勤    anuttara padhānesu
四修行道  無上の修行道   anuttara paṭadāsu
語正行   無上の語正行   anuttara bhassa samācāre
人戒正行  無上の人戒正行  anuttara purisa sīla samācāre
  (他、続く・・・)



(『南伝大蔵経8 長部経典3』大蔵出版 P124−131 に相当)



長部経典>第28経 サンパサーダニーヤ・スッタ 浄信経

「(サーリプッタ曰く)
145.先生、他にもまた先生が善法について説いた法は無上のものです。
 それはこの善法、即ち四念処・四正勤・四神足・五根・五力・七覚支・聖八支道です。
 先生、ここに比丘は漏を尽くして無漏の心解脱・慧解脱を現世において自ら超知し実現(実証)し具足して住します。
 先生、善法についてはこれが無上です。
 これを先生は残り無く超知しました。
 これを先生は残り無く超知して、他の沙門婆羅門や先生がさらに多くを超知するとしても、この善法よりもさらに上の超知すべきものはありません。

146.先生、他にもまた先生が処の設定について説いた法は無上のものです。
 先生、これら六つの内と外の処です。
 眼と色、耳と声、鼻と香、舌と味、身と触れられるべきもの、意と法。
 先生、処の設定についてはこれが無上です。
 これを先生は残り無く超知しました。
 これを先生は残り無く超知し、他の沙門婆羅門や先生がさらに多くを超知するとしても、この処の設定よりもさらに上の超知すべきものはありません。

147.先生、他にもまた先生が入胎について説いた法は無上のものです。
 先生、これら四つの入胎があります。
 先生、ここにある者は無自覚に母胎に入り、無自覚に母胎に住し、無自覚に母胎から出ます。
 これが第一の入胎です。
 先生、ここにある者は自覚して母胎に入り、無自覚に母胎に住し、無自覚に母胎から出ます。
 これが第二の入胎です。
 先生、ここにある者は自覚して母胎に入り、自覚して母胎に住し、無自覚に母胎から出ます。
 これが第三の入胎です。
 先生、ここにある者は自覚して母胎に入り、自覚して母胎に住し、自覚して母胎から出ます。
 これが第四の入胎です。
 先生、入胎についてはこれが無上です。

148.先生、他にもまた先生が読心の種類[アーデーサナ・ヴィダー ādesana vidhā 説示すること]について説いた法は無上のものです。
 先生、これら四つの読心の種類があります。
 先生、ここにある者は相[ニミッタ nimitta]によって読心します。
「このようにも彼は思っている。こうも彼は思っている。これも彼の心である」と。
 彼は多く読心しても、それはまさにその通りであって、違っていません。
 これが第一の読心の種類です。

 さらにまた先生、ここにある者はこのように相によっては読心しませんが、人間や人間でないものや神々の声を聞いて読心します。
「このようにも彼は思っている。こうも彼は思っている。これも彼の心である」と。
 彼は多く読心しても、それはまさにその通りであって、違っていません。
 これが第二の読心の種類です。

 さらにまた先生、ここにある者はこのように相によっては読心しませし、人間や人間でないものや神々の声を聞いても読心しませんが、尋伺により尋から広がる声を聞いて読心します。
「このようにも彼は思っている。こうも彼は思っている。これも彼の心である」と。
 彼は多く読心しても、それはまさにその通りであって、違っていません。
 これが第三の読心の種類です。

 さらにまた先生、ここにある者はこのように相によっては読心しませし、人間や人間でないものや神々の声を聞いても読心しませんし、尋伺することによって尋から広がる声を聞いても読心しませんが、無尋無伺のサマーディを具足した心によって心を把握して知ります。
「卿の意行はこのように向けられている。
 このような心はすぐにこの尋を尋するだろう」と。
 彼は多く読心しても、それはまさにその通りであって、違っていません。
 これが第四の読心の種類です。
 先生、読心の種類についてはこれが無上です。

149.先生、他にもまた先生が見入定[ダッサナ・サマーパッティ dassana samāpatti 見るサマーディに入ること]について説いた法は無上のものです。
 先生、これら四つの見入定があります。
 先生、ここにある沙門婆羅門は熱心により、精勤により、ヨーガにより、不放逸により、正しい作意により、このような心のサマーディに触れる。
 このような心の集中である。
 この身体は下は足の裏から上は髪の毛の頭頂、皮膚の際まで様々な種類の不浄[asuci]に満ちていると実際に観察する[paccavekkhati]。
「この身体には毛髪・体毛・爪・歯・皮膚・肉・筋・骨・骨髄・腎臓・心臓・肝臓・肋膜・膵臓・肺・腸・腸間膜・胃・大便・脳髄・胆汁・痰・膿・血・汗・脂肪・涙・膏・唾液・鼻水・関節滑液・尿がある」と。
 これが第一の見入定です。

 先生、さらにまたここにある沙門婆羅門は熱心により、精勤により、ヨーガにより、不放逸により、正しい作意により、このような心のサマーディに触れる。
 このような心の集中である。
 この身体は下は足の裏から上は髪の毛の頭頂、皮膚の際まで様々な種類の不浄に満ちていると実際に観察する。
「この身体には毛髪・体毛・爪・歯・皮膚・肉・筋・骨・骨髄・腎臓・心臓・肝臓・肋膜・膵臓・肺・腸・腸間膜・胃・大便・脳髄・胆汁・痰・膿・血・汗・脂肪・涙・膏・唾液・鼻水・関節滑液・尿がある」と。
 そして人間は皮と肉と血と骨を超越すると実際に観察する。
 これが第二の見入定です。

 先生、さらにまたここにある沙門婆羅門は熱心により、精勤により、ヨーガにより、不放逸により、正しい作意により、このような心のサマーディに触れる。
 このような心の集中である。
 この身体は下は足の裏から上は髪の毛の頭頂、皮膚の際まで様々な種類の不浄に満ちていると実際に観察する。
「この身体には毛髪・体毛・爪・歯・皮膚・肉・筋・骨・骨髄・腎臓・心臓・肝臓・肋膜・膵臓・肺・腸・腸間膜・胃・大便・脳髄・胆汁・痰・膿・血・汗・脂肪・涙・膏・唾液・鼻水・関節滑液・尿がある」と。
 そして人間は皮と肉と血と骨を超越すると実際に観察する。
 そして人間の識の流れ[viññāṇsota]は、この世にも住し、他の世にも住し、双方で断絶しないものであると知る。
 これが第三の見入定です。

 先生、さらにまたここにある沙門婆羅門は熱心により、精勤により、ヨーガにより、不放逸により、正しい作意により、このような心のサマーディに触れる。
 このような心の集中である。
 この身体は下は足の裏から上は髪の毛の頭頂、皮膚の際まで様々な種類の不浄に満ちていると実際に観察する。
「この身体には毛髪・体毛・爪・歯・皮膚・肉・筋・骨・骨髄・腎臓・心臓・肝臓・肋膜・膵臓・肺・腸・腸間膜・胃・大便・脳髄・胆汁・痰・膿・血・汗・脂肪・涙・膏・唾液・鼻水・関節滑液・尿がある」と。
 そして人間は皮と肉と血と骨を超越すると実際に観察する。
 そして人間の識の流れは、この世にも住さず、他の世にも住さず、双方で断絶しないものであると知る。
 これが第四の見入定です。
 先生、見入定についてはこれが無上です。

150.先生、他にもまた先生が人間の設定について説かれた法は無上のものです。
 先生、これら七の人間がいます。
 両方の分が解脱した者・智慧が解脱した者・身体で実証した者・見ることに達した者・信が解脱した者・法に従って実践する者・信に従って実践する者。
 先生、人間の設定についてはこれが無上です。

151.先生、他にもまた先生が精勤について説かれた法は無上のものです。
 先生、これら七つの正しい覚りの支分である念覚支・法察覚支・精進覚支・喜覚支・安静覚支・定覚支・捨覚支。
 先生、精勤についてはこれが無上です。

152.先生、他にもまた先生が修行道[paṭipadā]について説かれた法は無上のものです。
 先生、これら四つがあります。
 苦にして遅く超知する修行道、
 苦にして早く超知する修行道、
 楽にして遅く超知する修行道、
 楽にして早く超知する修行道。
 先生、このうち苦にして遅く超知する修行道。
 先生、これは苦と遅いという両方において劣っている修行道であると言われます。
 先生、このうち苦にして早く超知する修行道。
 先生、これは苦において劣っている修行道であると言われます。
 先生、このうち楽にして遅く超知する修行道。
 先生、これは遅いということにおいて劣っている修行道であると言われます。
 先生、楽にして早く超知する修行道。
 先生、これは楽と早いという両方において優れている修行道であると言われます。
 先生、修行道についてはこれが無上です。

153.先生、他にもまた先生が言葉の正しい行ない[bhassa samācāra 語正行]について説かれた法は無上のものです。
 先生、ここにある者は虚偽の言葉を伴う言葉も、分裂させることも、不愉快なことも、怒りを生むことも言いません。
 賢者と賢者が語るように、記憶すべき価値があることを、時にかなって語ります。
 先生、言葉の正しい行ないについてこれは無上です。

 先生、他にもまた先生が人の正しい行ないの戒[purisa sīla samācāra 人戒正行]について説かれた法は無上のものです。
 先生、ここにある者は真実と信があり、詐欺師でもなく饒舌家でもなく、占い師でもなくペテン師でもなく、利得に利得を追求せず、根を防護する者・食において量を知る者・正しく行う者・不眠との結合に結ばれている者・怠けない者・精進をする者・ジャーナする者[jhāyin]・念じる者・弁舌が善い者・行く者[gatimant]・堅固な者・賢い者[matimant]であり、欲を追求することなく、念じており、また聡明[nipaka]である。
 先生、人の正しい行ないの戒についてはこれが無上です。

 ・・・・・・(四果・常住論・前世智・死生智・俗神通・聖神通・中道などに関する記述が続く)・・・」

   『南伝大蔵経3 長部経典3』大蔵出版 P124−131 に相当

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