原始仏典コミュの長部経典 第5経　クータダンタ経（重要部分訳）

長部経典第5経「クータダンタ・スッタ」の重要部分訳です。


訳までの内容を紹介してから、続けて原文の訳に入ります。




長部経典　第5経 クータダンタ・スッタ

高名なクータダンタ・バラモンの本拠地はカーヌマタという名の街。
そこはマガダ国王セーニヤ・ビンビサーラが彼に与えた街で繁栄していた。
そのときクータダンタは3500匹の牛と羊を生け贄にする大祭儀を計画していた。
しかし「ゴータマと500人の大集団がカーヌマタに来るらしい」という噂を聞いた。
クータダンタ・バラモンは祭祀のプロ。大祭儀の前に、
「三種の供儀(くぎ)具足と十六資具(しぐ)」について知りたいと思っていた。
それをゴータマは知っているという。
クータダンタ・バラモンはゴータマに会いたくなった。
しかしバラモン仲間に止められた。
「あなたが会いに行ったらゴータマのほうがすごいとみなが思ってしまう」と。
しかしクータダンタはなんとかバラモン仲間を説得できた。
クータダンタは仲間とともにゴータマに会いに行ってこう言った。
「ゴータマ、三種の供儀具足と十六資具について説いて欲しい」
「バラモン、ならば説こう。昔、マハーヴィジタという名の王がいた」



マハーヴィジタ王はこう考えた。
「大供儀を行なえば私に長い間の利益と楽があるだろう。さあ、やろう」
宰相であるバラモンは言った。
「陛下、国内において犯罪行為が多数行なわれています。
　先に国内の犯罪行為を静めるべきです。
　それをせずに供儀のための増税をするならば、
　逆に王が不法なる犯罪者となりましょう」
「どうすれば犯罪を静まらせることができるのか。
　犯罪者を全員、死刑にすればどうであろうか」
「陛下、いけません。
　死刑・懲役・禁固・罰金・追放では無理です。
　それは正しい方法ではありません。
　その罰を終えた者や免れた者たちが再び犯罪を犯すでしょうから」
「罪を罰しても罪はなくならぬとな。
　それではどうすればよいのだ」
「陛下、次のようにすることが正しい方法です。
　陛下、国内で農業牧畜を営む者には種やエサを供給するのです。
　商業を営む者には資金を援助するのです。
　また公務員には食事と給料を与えます。
　こうすれば人々は自分の仕事に没頭して犯罪は減少するのです。
　陛下には莫大な資金があります。それを使ってください。
　こうして治安は回復し子供は遊び、家に鍵をかけなくても暮らせます」
「そのようにしよう」

こうして治安は回復した。王は宰相であるバラモンを呼んだ。
「治安は回復した。私は大供儀をやろうと思う。
　そうすれば私に長い間の利益と楽があるであろうから」
「陛下、それならば十六資具のうちの四資具を満たさなければいけません。
　それは即ち、四種類の人々から事前に承認をもらうことです。
　（1）国内の貴族で都にいる者でも村にいる者でも。
　（2）国内の大臣で都にいる者でも村にいる者でも。
　（3）国内のバラモンの大家で都にいる者でも村にいる者でも。
　（4）国内の居士の大家で都にいる者でも村にいる者でも。
　彼らに『私は大供儀を行なおうと思う。
　尊者たちは私の利益と楽のためにこれを許せ』と承認を求めます。
　彼らに大供儀を行なう旨を告げて承認を得れば四資具が具足します。
　これが十六資具のうちのはじめの四です」
「それならば、そうしよう」

こうして貴族・大臣・バラモン・居士から承認を得た。
「陛下、それならば十六資具はすでに具わったのです」
「どういうことか、バラモン」
「陛下、あとの八つは陛下に具わり、あとの四つは私に具わっています。
　四つの承認、八つの王の資格、四つのバラモンの資格です。
　八つの王の資格とは以下の通りです。
　（1）陛下は母系父系を七代遡っても血統清浄で疑いなしです。
　（2）陛下は容姿端麗でブラフマーのようです。
　（3）陛下は大富豪です。
　（4）陛下は最強の軍隊がおります。
　（5）陛下は喜んで沙門バラモン・貧民に布施しています。
　（6）陛下は多聞であり知識が豊富です。
　（7）陛下は一つ一つの言葉・言語の意味を理解しています。
　（8）陛下は賢者であり過去未来現在を考え抜く知恵があります。
　陛下にはこれがあります。ゆえにすでに八資具が具わっています。
　また私には以下の四つがあります。
　（1）私は母系父系を七代遡っても血統清浄で疑いなしです。
　（2）私は聖典と呪をマスターし、三ヴェーダ他の学もマスターしています。
　（3）私は戒ある者であり、多数の戒があり、多数の戒を成就しています。
　（4）私は賢者であり、祭儀に関しては第一位か第二位の者です。
　こうして4と8と4の16資具をすでに成就しています」
「なるほど。では供儀を行なおうではないか」
「陛下、大供儀には三種の供儀具足も成就しなければいけません。
　それは陛下が大供儀において大量の財産を使用する際、
　『私の財産がなくなってしまう』と後悔してはいけないということです。
　その大供儀の前・最中・後の三時においてこの後悔を起こしてはなりません。
　この三時において後悔の念を起こさないときに三種の供儀具足が成就します。
　陛下、さらに陛下が後悔しないよう以下の十のことも理解してください」
「それは何だ」
「陛下、大供儀には殺生する者も殺生しない者も来ます。
　殺生する者はそのままにし、殺生しない者のために供儀を行なうのです。
　このように考えるとき陛下に喜びが生じ、後悔は生じません。
　しかしこのように考えないと殺生する者のために私は供儀をしたと、
　喜べずに後悔してしまいます。
　ですから殺生しない者のために供儀を行なうのだとお考えください。
　盗み・不倫・嘘・仲間割れ・不快語・駄弁・貪欲・怒り・邪見も同様です。
　十悪を行なう者たちも供儀に来ます。
　しかし彼らはそのままにして十善を行なう者のために供儀を行ないます。
　このように考えて供儀の前・最中・後に後悔しないようにしてください。
　そして喜んで供儀を行なってください」
「わかった。バラモンよ」

「陛下、さらに後悔しないために誹謗中傷に備えてください。
　陛下、この十六資具が現にこうして具わっているにもかかわらず、
　供儀を行なうときに陛下や供儀を誹謗中傷する者が現れるでしょう。
　『王は供儀を行なおうとしているが貴族に承認を取っていない』・・・
　『王は容姿端麗ではない』・・・　
　『バラモンの生まれは怪しい』などです。
　しかしそれらの評価は間違っています。十六資具は具わっているのです。
　ですから陛下は後悔の念を起こさずに喜んで供儀を行なってください」
「わかった。バラモンよ」

こうして事前に後悔の念を予防し三種の供儀具足を成就した。
この十六資具と三種の供儀具足と後悔しない対策が王を清浄とした。

「陛下、それでは大供儀祭を解説いたします」
「バラモン、そうしてくれ」
「陛下、この供儀においては牛も羊も鶏も豚も殺しません。
　いかなる生き物も殺しませんし、傷付けません。
　またこの供儀においては樹木は祭壇の柱として伐採されません。
　ムンジャ草もまた祭祀用に刈られることはありません。
　いかなる動物も植物も傷付けられることはありません。
　また働く者たちも鞭でこき使われたり、脅されません。
　泣いたり、嫌々働く者たちはいません。
　ただ酥と油と酪と凝乳と蜜と砂糖だけでこの供儀は完結します」
「誰も傷付けぬ大供儀とな。善い」

こうして大供儀は始められ滞りなく終わった。
国内の貴族・大臣・バラモン大家・居士大家は王の供儀を協賛しに来ていた。
「陛下、陛下のために多くの財宝を持って参りました。お受け取りください」
「私には足りている。それはあなたたちのものにしなさい」
彼らはこの財宝を持ち帰ることができずにどうしようか相談した。
「私たちは陛下の供儀の後祭をしようではないか」

こうして東方の祭壇には貴族の財宝が用意されて人々に施された。
南方の祭壇には大臣の財宝が用意されて人々に施された。
西方の祭壇にはバラモン大家の財宝が用意されて人々に施された。
北方の祭壇には居士大家の財宝が用意されて人々に施された。




「よいか、クータダンタ・バラモンよ。
　この誰も傷付けられることなく終えられた大供儀。
　その四つの承認。
　マハーヴィジタ王の八つの成就。
　宰相であるバラモンの四つの成就。
　さらに三種を加えたもの。
　クータダンタ、これが三種の供儀具足と十六資具と言われるのだ」

ゴータマがこう言ったときそのバラモンたちは大きく叫んだ。
「ああ供儀だ！ああ供儀が具足している！」と。
しかしクータダンタは沈黙していた。仲間は聞いた。
「君はゴータマの説を賞讃しないのか」
「私は賞讃しないのではない。これを賞讃しなければ頭が割れるだろう。
　私が考えているのはゴータマは『私はこう聞いた』とか『こうあるべき』と
　言わずに『あのときはこうだった』『このときはこうだった』と言っている。
　私が思うにゴータマはあのときの王か宰相バラモンだったのだ。
　ゴータマ、あなたは認めるか。あの供儀を行なって死後に天界に生まれたか」
「バラモン、私はあの大供儀を行ない死後に天界に生まれた。
　私はそのとき、あの大供儀の祭主である宰相バラモンだったのだ」







（以下続けて、重要部分訳）

「348．・・・・・・
　バラモン、私はこのような供儀を行ない、また供儀を執り行って身が破れて死んだ後に善趣・天界に生じたことを自ら認める。
　そのときの宰相であるバラモンは私であり、私がその供儀を執り行ったのだ。
349．ゴータマさん、ではこの三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのでしょうか。
　バラモン、この三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのだ。
　ゴータマさん、ではその三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀とはどのようなものでしょうか。
　バラモン、それは常の布施、先祖供養、戒ある出家者への布施である。
　バラモン、この供儀は三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もあるものである。
　ゴータマさん、何を原因とし何を縁として、この常の布施、先祖供養、戒ある出家者への布施は三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もあるのでしょうか。
　バラモン、このような供儀（三種の供儀具足と十六資具などの一般祭祀）には阿羅漢たちや阿羅漢道を具足した者たちが近づかないのだ。それはなぜか。
　バラモン、そこでは鞭で打たれることや首を捕えることも見られるからである。それゆえにこのような供儀には阿羅漢たちや阿羅漢道を具足した者たちは近づかないのだ。
　しかしバラモン、常の布施、先祖供養、戒ある出家者への布施であるところのもの。
　バラモン、このような供儀には阿羅漢たちや阿羅漢道を具足した者たちが近づくのだ。それはなぜか。
　バラモン、そこでは鞭で打たれることや首を捕えることも見られないからである。それゆえにこのような供儀には阿羅漢たちや阿羅漢道を具足した者たちは近づくのだ。
　バラモン、これを原因としこれを縁としてこの常の布施、先祖供養、戒ある出家者への布施は三種の供儀具足と十六資具よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もあるものである。

350．ゴータマさん、ではこの三種の供儀具足と十六資具とこの常の布施、先祖供養よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのでしょうか。
　バラモン、この三種の・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀はあるのだ。
　ゴータマさん、その三種の・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀とはどのようなものでしょうか。
　バラモン、それは四方サンガのために住むところを与えることである。
　バラモン、この供儀が三種の・・・よりも・・・大功徳もあるものなのだ。
　
　ゴータマさん、この三種の供儀具足と十六資具とこの常の布施、先祖供養とこの住居を与えることよりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのでしょうか。
　バラモン、この（祭祀・常施・住居提供）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀はあるのだ。
　ゴータマさん、その（祭祀・常施・住居提供）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀とはどのようなものでしょうか。
　バラモン、それは浄信ある心によってブッダに帰依し、ダンマに帰依し、サンガに帰依することである。
　バラモン、この供儀が（祭祀・常施・住居提供）・・・よりも・・・大功徳もあるものなのだ。

　ゴータマさん、この三種の供儀具足と十六資具とこの常の布施、先祖供養とこの住居を与えることとこれらに帰依することよりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのでしょうか。
　バラモン、この（祭祀・常施・住居提供・三帰依）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀はあるのだ。
　ゴータマさん、その（祭祀・常施・住居提供・三帰依）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀とはどのようなものでしょうか。
　バラモン、それは浄信ある心によって学足を取ることである。即ち殺生を離れ、盗みを離れ、欲邪行を離れ、虚言を離れ、穀酒・果実酒など酔わせる放逸処を離れることである。
　バラモン、この供儀が（祭祀・常施・住居提供・三帰依）・・・よりも・・・大功徳もあるものなのだ。

353．ゴータマさん、この三種の供儀具足と十六資具とこの常の布施、先祖供養とこの住居を与えることとこれらに帰依することとこれらの学足よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀はあるのでしょうか。
　バラモン、この（祭祀・常施・住居提供・三帰依・五学足）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀はあるのだ。
　ゴータマさん、その（祭祀・常施・住居提供・三帰依・五学足）・・・よりも・・・大功徳もある別の供儀とはどのようなものでしょうか。

　バラモン、ここに如来は世に生じ、阿羅漢・正覚者であり・・・
　・・・（出家して戒を具足するまでの記述）・・・
　バラモンこのようにして比丘は戒を具足するのである。
　・・・（根防御・自覚・満足・断蓋・四禅の記述）・・・
　バラモン、この供儀（一つひとつの四禅）もまた先の供儀よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀なのだ。
　・・・（二智・六神通の記述）・・・
　「さらにこのようなこと（輪廻）になることはない」と知る。
　バラモン、この供儀（一つ一つの二智六通）もまた先の供儀よりも煩いも少なく、傷付けることも少なく、大果もあり、大功徳もある別の供儀なのだ。・・・・・・
　彼は「これが苦である」と事実の通りに知り、
　「これが苦の生起である」と事実の通りに知り、
　「これが苦の滅である」と事実の通りに知り、
　「これが苦の滅に行く道である」と事実の通りに知る。
　「これが漏である」と事実の通りに知り、
　「これが漏の生起である」と事実の通りに知り、
　「これが漏の滅である」と事実の通りに知り、
　「これが漏の滅に行く道ある」と事実の通りに知る。
彼はこのように知りこのように見て、
　欲漏からも心は解脱し、
　有漏からも心は解脱し、
　無明漏からも心は解脱する。
解脱において「私は解脱した」と知る。
「生まれることは尽きた。
　梵行は完成した。
　為すべきことは為した。
　さらにこのようになることはない」と知る。

　バラモン、そしてこの供儀具足よりもさらに上であり、さらに優れた別の供儀は存在しないのだ。

354．このように言われたときクータダンタ・バラモンは先生にこう言った。
　ゴータマさん、素晴らしい。ゴータマさん、素晴らしい。
　たとえば・・・・・・

　・・・（省略。クータダンタ・バラモンは預流果を実証し、流れに入り、大供儀用の3500匹の牛と羊を解き放ち「草を喰えよ、水を飲めよ、涼しい風は彼らに吹けよ」と語った。それから次の日ゴータマのサンガを食事に招待し、また説法を聞いたクータダンタ・バラモンは励まされてゴータマは去ったところで経が終わる）・・・・・・


　註　常の布施　nicca dāna　ニッチャは無常の常。
　　　先祖供養　anukula yaññā　（死んだ）親族への供儀
　　　浄信ある心　pasanna citta　パサンナは浄信、喜んだ、已に信じた」

　　　『南伝大蔵経6　長部経典1』大蔵出版　P189−216　に相当











［四禅］
初禅は欲望の滅を維持する精神状態。
第二禅は思考の滅を維持する精神状態。
第三禅は喜憂の滅を維持する精神状態。
第四禅は楽苦の滅を維持する精神状態。

［二智］
名色分離智は心と身体の関係を知り、特に分離可能であることを知る。
意成身智は心より成る身体を作り出して、身体から離脱すること。

［六通］
神足通　超能力全般。
天耳通　神々の声と人々の声を遠近両方を聞ける。
他心通　人の心の顕在意識と潜在意識の両方を読める。
宿命通　前世を無限に思い出す。
天眼通　透視、霊視、生ける者たちの転生と業の報いを知る。
漏尽通　苦の四諦と漏の四諦を知って倶分解脱する。


倶分解脱（ぐぶげだつ）　心解脱と慧解脱の両方の解脱があること。
　心解脱　貪瞋癡から心が解脱し、離脱していること。
　慧解脱　「貪瞋癡はもはや二度と生じない」と自覚していること。





［煩い少なく傷付けること少なく、しかも大果大功徳がある供儀］

　1．三種の供儀具足と十六資具の大祭祀
　2．常施と先祖供養と戒ある出家者への布施
　3．四方サンガへの住居提供
　4．三帰依
　5．五戒
　6．四禅・二智・五通　← ひとつひとつがさらに優れた供儀
　7．無漏の倶分解脱　　← これよりも優れた供儀は存在しない。供儀最上。


神々への祭祀よりも阿羅漢と阿羅漢道を具足した者たちへの布施。
阿羅漢と阿羅漢道を具足した者たちへの布施よりも彼らへの住居提供。
住居提供よりも三帰依。
三帰依よりも五戒。
五戒よりも三学。
三学中では倶分解脱が最上の大果・大功徳ある供儀。
倶分解脱よりもさらに優れた供儀は存在しない。




マハーヴィジタ王の「罪を罰しても罪はなくならぬとな」というセリフは僕の創作です。
文脈は間違ってないと思います。この経典の主旨は、


　　「神々への祭祀よりも聖者たちへの布施のほうが優れており、
　　聖者たちへの布施よりも苦滅に行く修行をするほうが優れている」


ということです。ゴータマはあくまでも「真の修行者」としての在り方を推奨し続けています。不放逸であれということです。



四諦知から始まる八正道、これが最後の祭りです。